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ぐん税ニュースレター -お客様訪問- バックナンバー 2018年4月号

お客様との対談 ~サービス付き高齢者向け住宅 みかぼの郷~

この記事は2018年4月に発行されたニュースレターvol.6から「お客様訪問」の記事を再編集したものです。最新情報ではなく、掲載当時の内容に基づいておりますので予めご承知おきください。
なお当記事で紹介している、みかぼの郷は現在は当法人グループのウイステリア株式会社傘下の施設となっています。

オープンから半年!
みんなが笑顔になれる場所をめざして

中沢絵美子:こんにちは。まず施設のご紹介をお願いします。
松原二三男社長:サービス付き高齢者向け住宅を建設し、ある病院へ賃貸していたのですが、平成29年9月より施設名を「みかぼの郷」に変更し、美松ライフサポート株式会社がコンサルタントの仲川吉孝氏の指導を仰ぎながら直接運営を始めています。おかげさまで満床に近づきつつあります。
小林浩一:当初はいろいろありましたね。急遽うちの職員を出向させたこともありました。
中沢:週明けから出向するよう言われたときは驚きました。これまでみかぼの郷の経理を担当してきましたが、常に現場にいるとなると今までとは違うものが見えてきたり、新たな課題に直面します。でも、そのたびに現場の管理者や上司の小林、先輩方、事務所の社労士とも相談してチームで対応してきました。まさに「事件は現場で起きているんだ!」という気分です(笑)。
小林:最初の2~3日は目の下にクマができて、死にそうな顔していたよね。そんなに現場は厳しかったの?
中沢:デイサービスのように楽しいことだけでなく、人の生死にかかわることもあるので考えさせられることも多いです。あたりまえだと思っていた親子関係だったり、社会保障だったり。でも、ワクワクすることもあるんですよ!先日介護セミナーに参加させていただいたのですが、学んだことを活かして実践できるので楽しいです。ロゴマークをつくったり、パブリシティなどは得意ですぐに取り組めるので。
松原社長:この前も地域の方がカラオケ慰問に来てくれた時に、新聞記者さんが取材していたよね。この辺りでは上毛新聞とかの地元紙に記事が載ると思った以上に反響があるんだよね。
中沢:そうですね、ブランドイメージの向上やアピール効果を期待しています。こういった非日常のイベントは、ご利用者様の表情を自然と明るくするし、刺激にもなるようです。慰問に来てくださった方の中にたまたまご利用者様の子供のころからの親友がいらして、病状の関係でふだん口数が少ないにも関わらず懐かしそうに思い出話をされているのが印象的でした。職員も笑顔で盛り上げてくださっていました。
小林:みんなが「笑顔」になれるって重要だよ。人間誰しも若くて健康が一番幸せだって言うけど、誰にでも老いは訪れる。老いることで障がいが出たり、介護が必要になる。また働けなくなることで、経済的に困窮される方も出てくる。そうすると笑顔は消えてしまう。だからこそ、社員がいきいきと笑顔で前向きにおもてなしをすれば、ご利用者様も喜んで自然と笑顔になってくれる。そうすることで、ご家族や関係者にも笑顔があふれるような会社にしていきたいですね。

左から仲川吉孝氏、松原二三男社長、小林浩一

ホスピタリティ精神とビジョン共有で組織の盤石化

松原社長:そうなると「職員」の影響は大きいよね。考え方や行動指針となる基準がしっかりしていないと。人財は会社の根幹だから。
小林:それには「クレド経営」がバッチリなんです。クレドっていうとリッツカールトンのものを連想すると思うけど、介護業界もホテル業界と同じサービス業だからね。ホスピタリティ業界だから。ご利用者様に心のこもったおもてなしや快適さを提供する時に、一番大事なのはそれを提供する「人」でしょ。何を持っても人が大事なんだよ。だからクレドプロジェクトを立ち上げて、ベクトルを合わせていこうよ。どんな状況でも乗り越えていける強い組織にするためには「理念経営」だよ。
中沢:人の素質も関係してくるのでしょうか。職員採用の際に意識されている点はありますか?
仲川吉孝氏:管理者には、隅々まで気配りができる人を求めますね。現場だけでなく営業など施設全体のマネジメントもしていかないといけないから。どういう風にしたら職員にとって働きやすい職場になるのか、楽しい雰囲気の施設になるのか、そして収益が上がるのか、ケアマネさんとの関係性の構築なども含めて自分なりに努力したり行政に聞いて研究して模索して、実行していってほしいんです。介護職員や看護師には明るさや協調性、利用者目線で対応できることと、やはり体力は必要です。
小林:採用に関しては、この業界は人手不足でなかなか正社員が採れないので、もっとパートの方の力を活かしていきたいですね。お子さんがいる主婦層とか、65歳以上の方など年齢を問わずいろんな方が能力を発揮できる職場にしたいですね。
松原社長:ご利用者様やご家族にはより快適に過ごしてもらってさ、職員のみんなには頑張ってもらった分、会社としてしっかり還元していきたいですよね。
仲川氏:そうですね。介護保険サービスをうまく利用していただくとお互いに良いと思います。ご利用者様は原則1割負担で指定のサービスが受けられるので、担当のケアマネージャーさんとも相談して最良のプランを立てていくことをおススメします。看護師による機能訓練により車いすから歩行器や手すり歩行ができるようになった例もありますし、購入すれば何十万もする介護ベッドも月数千円で借りられるなどのメリットもあります。4月に制度改正がありますが、ご利用者様やご家族のニーズに応えられるよう、今まで以上に地域や医療、ケアマネとの連携を強化し、より高い質のサービスとケアを提供していく予定です。職員一丸となり、日々改善、情報を共有してスキルアップに努めることで、ご利用者様もご家族も、職員も地域の皆様も…みんなが自然と集まる「ひだまり」のような場所をつくって、地域包括ケアの核になれるよう成長していきますので、ご期待ください。
松原社長:いやぁ、安心しました。今後が楽しみです。
小林:みんなの笑顔が輝くように、これからも共に頑張っていきましよう。

運営:美松ライフサポート株式会社(現:ウイステリア株式会社)
住所:群馬県藤岡市小林698番地1
業種:介護支援事業
設立:平成18年7月/12期
居室:34室
平成29年9月よりサービス付き高齢者向住宅の運営をスタート。要支援1から要介護5の利用者が集う。特定農家からの直送米と約20mの広々個室が評判。弊社代表社員小林浩一が取締役を務める。(現在はウイステリア株式会社の代表取締役)

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