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ぐん税ニュースレター -お客様訪問- バックナンバー 2017年4月号

お客様との対談 ~株式会社有賀園ゴルフ様~

この記事は2017年4月に発行されたニュースレターvol.2から「お客様訪問」の記事を再編集したものです。最新情報ではなく、掲載当時の内容に基づいておりますので予めご承知おきください。

北関東初のゴルフ練習場として開業

中沢:さっそくですが、会社の紹介をお願いします。
有賀史剛社長:当社は、私の父である会長が昭和36年に石原町につくったゴルフ練習場が始まりです。翌年に法人化しゴルフ用品や会員権を取り扱うようになりました。その頃はゴルフ用品の国産メーカーはほとんどなく、舶来品を東京に買い付けに行っていました。 昭和57年に1号店として太田店をオープンし昭和60年に下之城の高崎店をオープンしました。その後順調に店舗を増やし、現在関東地方の1都4県に合わせて20店舗のゴルフ用品専門店を営業しています。平成10年からインターネット販売を始めました。平成27年に旧本社の隣に新社屋を建設し、1Fと2Fをネット販売の物流倉庫に使って、3F を本社オフィスとして利用しています。
中沢:とても近代的なオフィスで素敵ですね。テレビで見る都内のベンチャー企業みたいです。
史剛社長:センスのいいものを作ろうと気をつけるようにしています。当社の店舗も競合他社の店舗に比べてセンスがいいと取引先の人たちにも好評をいただいております。競合他社は店舗にはあまりお金をかけずに、賃借した建物を再利用してというケースが多いのですが、当社では全て有賀園ゴルフのイメージで統一できるように、できるかぎり新築するようにしています。また品揃えの充実も気をつけています。ギアだけでなくゴルフウエアも一流ブランドを数多く取り揃え、お客様に満足していただけるように妥協のない店づくりをしています。

有賀史剛社長

ゴルフ経験を会社経営に活かしています
社長は営業、専務は財務、最強タッグで盤石体制

小林浩一:有賀園ゴルフとぐんま税理士法人とのお付き合いは、有賀明会長と私の父親の小林昇のときからで、かれこれ半世紀近くになります。正確には調べてみないとわからないけど、私が小学生の時に石原の練習場に行ったことの記憶があります。小林昇が税理士を開業したのが昭和38年の夏だから、創業は御社の方が2年早いですね。
史剛社長:長くて深いお付き合いですね。私の弟で、現在弊社の専務取締役で管理本部長の有賀生雄が、小林昇会計事務所(現在のぐんま税理士法人)で修行させて頂きました。あの3年間にびっちり修業した専務が戻ってきて会社を経理面から支え、営業と両輪でやっているからこそ、今の有賀園ゴルフがあるといっても過言ではない気がします。
小林:当時、生雄君には厳し過ぎたかもしれませんが、潜在能力があると思っていたからなので、ご容赦ください(笑)。簿記もコンピュータもわからない状態で来たので必死で勉強したのではないでしょうか。僕から見ても頑張っていましたよ。会長の奥様が僕に「生雄が勉強ばかりしているのよ」って嬉しそうに仰ってました。 史剛社長も幼少期よりゴルフをされて名門の日大ゴルフ部で活躍されていたくらいの腕前なのに、プロになることは考えなかったのですか。
史剛社長:考えませんでしたね。プロゴルファーの片山晋呉、宮本勝昌、横尾要とは日大ゴルフ部で同級生ですが、全く自分とはレベルが違うと思いましたよ。私自身も全国では少し成績を残しましたが、将来は父の後を継ぎ会社を経営することしか頭にありませんでした。
小林:自分もゴルフは大好きでよくやるのですが、レベルが違うとは何が違うのですか?体格とか、運動神経とか?
史剛社長:ゴルフは99%頭脳でプレーするスポーツです。やはりゴルフマネジメントのセンスが一番重要です。 ゴルフの経験が経営に活きています。どう打つのか、どう攻めるのかプランニングして、コースをマネジメントします。良い結果も悪い結果も100%受け入れて、次に修正していく。まさに社長業、人生と同じです。忍耐が必要です。またゴルフするためには準備が必要です。日曜日にゴルフするために水曜日には何をすべきかを考えながら毎日を過ごさないといけない。

左から史剛社長、明会長、小林浩一

有賀 明会長:ゴルフバッグとウエアを私が準備していたら女房が「あなたゴルフ行くの3日後でしょって」笑っているんだよ。でもゴルフに行けると思ったら楽しくて仕方ない。 私は80歳になったけど、90歳でゴルフを楽しむために今何をするべきかを考えて、毎日1時間筋トレとストレッチをしていますよ。365日「Thinking GOLF」!
小林:ゴルフは出会いも広げてくれますよね。
明会長:ゴルフのお付き合いってとても理不尽なこともあるんですよ。昔、僕が関東アマの研修会で千葉のゴルフ場で開催されるという日に台風が近づいていた時があって、外出しないよう前日から警報が発令されていても、台風の中、ゴルフ場まで行ったことがあった。案の定、中止となったけれど、帰りは本当に酷い台風の中必死の思いで、帰宅したんですよ。ゴルフ場に本人が行ってスタート時間前までにエントリーをしければ欠席扱いとして1年間の出場停止処分となる規則だから、そこまでして行かなければならないんだ。競技委員にあまりにも理不尽だから、前日に中止を決定できないのかって言ったら「スタート時までに台風がそれるかも知れないからできない」って一言なんだ(笑)。
史剛社長:ネットで予約できるようなゴルフ場もあるけれど、格式のあるゴルフ場では予約した日に参加できなくなった場合、事前にメンバーそれぞれに手紙やメールを書いてお断りをしたり、当日の朝ゴルフ場までわざわざ出向いてメンバーがスタートするのを見送りに行かなければなりません。理不尽かもしれませんが、ゴルフには武士道のようにしっかりした精神があります。

スコアカードを手に熱弁をふるう明会長(左)

同じ目標に向かって社員一丸に

中沢:ところで、社長室に掲げられている書が気になるので教えてください。
史剛社長:社長の年明け最初の仕事が今年1年の抱負を示す書初めです。今年は、事業基盤をしっかりしたいと思って「骨太」と書きました。
中沢:他にもユニークな取り組みがあると伺いました。
史剛社長:弊社には約250名の社員がいますが、中途入社の方も少なくないです。そこで通常の4月に行う入社式の他に、1年間のうち中途で入社する社員20~30名を集めて、中途採用社員入社式を行っています。愛社精神を高めたりやる気の喚起を目的として、会社の概要や方針を説明したり社員と直接話す機会を設けていますが、実際、離職率も低下してきています。

史剛社長の書初め

ゴルフで健康生活の実現

小林:有賀園ゴルフさんの今後の事業展開と抱負を教えてください。
史剛社長:5年後には売上高300億円。ゆくゆくは上場も視野に入れて毎日奮闘しています。インターネット事業も順調ですし、石橋を叩いて叩いて確認しつつ事業拡大していこうと思います。スクラップアンドビルドも行いますが、内容としては常にお客様に良いサービスを提供していきたいと思います。現在、ゴルフをはじめ野球、サッカー、テニス等すべての国内スポーツ売上高は5.5兆円です。政府はスポーツを成長産業として鈴木大地氏をスポーツ庁初代長官に任命し、2025年までに現在の3倍である15兆円にする目標を掲げています。そこには、国民の健康増進による医療費削減という大きな課題があります。そのためにも今こそゴルフに挑戦してはいかがでしょうか。50代、60代で野球やサッカーは難しくても、ゴルフは誰でもいつでも始められます。高齢になってゴルフを始めることで、認知症予防につながることを近々東京大学の研究チームが発表するそうです。ゴルフをより身近なスポーツとして普及させ、ゴルフを通した健康な身体づくりを皆さんと共有したいと思います。
小林:有賀園ゴルフさんのご活躍がますます期待されますね。一層の支援をさせていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

国道17号沿いの高崎本店

株式会社有賀園ゴルフ
本社住所:群馬県高崎市下之城町300-1
業種:ゴルフ用品の販売
HP:http://www.arigaen.co.jp/
会長である有賀明氏が自身のゴルフ愛から証券会社を脱サラして北関東初のゴルフ練習場として開業。現在は2代目の史剛社長と生雄専務のご兄弟を中心に関東一円に店舗を展開。小売り、メーカー、卸、イベントなどを手掛けるゴルフの専門量販店。インターネット販売やゴルフスクール事業にも力を入れている。4月にはスポーツ専門店を集めたショッピングモール「有賀園モール」を太田市に、また、都内に百貨店内店舗2店目となる東武池袋店も開業。

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