研磨師、そのあり方
アバターたちの神話で、最初のアバターが生まれる切っ掛けとなったのが
人間による『削り、磨かれる』と言う行為でした。
また、アバターにとって削って形を整えられ(アバターに肉体の痛覚はありません)、美しく磨かれることは一種の快楽でもあります。
人が鉱物(ひいてはその化身アバター)にむける好意の形は様々で、一概に『研磨』するものばかりではありませんが、
アバターとバディを組み、【楔石】を介して盟約を結んだものは皆『研磨師/マイスター』と呼ばれます。
バディの盟約を結ぶ上で、もっとも大切な素質はアバターだけでなく、鉱物そのものに強い感情を向けられる心です。
ただ眺めて終わりではなく『自分のコレクションにしたい』『自分の手で磨きあげたい、もっと美しい形にしたい』『自分の強い気持ちを託したい』『自分が掘り出したい』『自分の身を飾りたい、実際に使いたい』といった自分=人間と、鉱物との強い関わりを望むモノが、『研磨師/マイスター』になりうるのです。
ようは、どれだけ鉱物に『思い入れ』できるか、ということです。
そもそも、人間の思い入れが鉱物の魂に自我を芽生えさせ、アバターを生み出したのです。
そのせいか、マイスターの素質があるものにはアバターは『共振』めいたものを感じるようです。
様々な形で鉱物に思い入れる(あるいは、思い入れてしまう)感性の人間を、マイスターの『タイプ』として8つに分けて、このゲームでは定義しています。
これらの人間がアバターと盟約を交わしバディになると、このタイプ別にある種の超能力に目覚めます。
・『畏使』の畏怖に対し抵抗力が付く
・人の身でもアバターのような高い身体能力、超常能力が身に付く
目立つのは主にこの2点ですが、それは副次的なもので
最も大きいのは
・みずからの【心血】を注ぎ、【技術】を駆使することで『アバターをより輝かせる』ようになることです。
つまり、自身を消耗させることで、アバターの能力をアップさせるのです。
これは、アバターの《エッセンス》がマイスターの【心血】【技術】を消耗させることで発動させる、という仕組みで表しています。
とはいえ、戦闘の真っ最中に悠長に、直接アバターの身体を削ったり磨いたりしているわけではありません。
(普段のコミュニケーションとしてはありです)
《エッセンス》を使うときに、削ったり磨いたり心血を注ぐのは、
強くその動作をイメージして、バディの盟約を結んだ時に現れる盟約紋を通じて、アバターの魂の方を加工しているのです。
ちなみに、身近にあっても「美を感じられない」鉱業素材としてのアバターはそもそもほとんど生まれず、生まれても『強い思い入れ』がないためマイスターも現れ難いのです。
しかし、時代と共に美意識も様々になり、人工宝石や人工結晶のアバターさえ生まれるようになり、それに『強い思い入れ』を持った人間がマイスターになることも現代では往々にあり得ます。
ひとまず、研磨師/マイスターの書きためはここまで(* ゚∀゚)