星を数えて

国道沿いの路地裏すぐの六畳半の夜
今宵は少し肌寒い空を月明かりが照らす

僅かに海の香りを乗せてベランダを吹き抜ける
とうに過ぎ去った嵐の跡の水溜りが揺れる

リメンバー
しれっと開けた缶ビールで苦し紛れに濁した思い出

何ひとつ迷わない?頭悩ますそんな日も
希望の鐘を鳴らす 遠くまで届け

何ひとつ間違わない?そんな理想は捨て去れ
もう一度手を伸ばしたらいい

駅のホームの自販機に住まう薄明かりの孤独
ふいに鳴り出す遮断機の音に少し後ずさる

リメンバー
ふわっと吹かす煙で苦し紛れに誤魔化した表情

何ひとつ迷わない?頭を悩ますそんな日も
希望の鐘を鳴らす 遠くまで届け

何ひとつ失わない?星を数えて笑う
ないものねだりだったなぁ もう敵わないよ

何ひとつ間違わない?そんな理想は捨て去れ
もう一度手を伸ばしてみたらいい それでいい

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