ウガルテ獲得可能性に関する妄想
今回の妄想において、ソースとして用いるのはウィキペディア、ロマーノ氏の投稿、およびトランスファーマルクトである。ただの妄想なので、シンプルにするためにこれらを使っていることを理解してほしい。まず、時系列順にウガルテに関する報道を振り返っていこう。
2024年6月26日、ロマーノから以下の情報が報道された。
「PSGは良い提案があれば売却に前向きであるため、マヌエル・ウガルテは今夏PSGを去る可能性がある。マンチェスター・ユナイテッドはPSGと接触し、ウガルテを含む複数の選手とその可能性について話し合った。入札はまだ行われていない。」
6月29日
「マンチェスター・ユナイテッドとPSGが、マヌエル・ウガルテの獲得で再び接触している。ウガルテには他のクラブからの関心もあり、PSGは今夏の売却に前向きで、退団が予想されている。彼はUCLがなくても、ユナイテッドへの移籍に前向きだろう。まだ正式な入札はない。」
7月19日
「マンチェスター・ユナイテッドがマヌエル・ウガルテと個人合意。チャンピオンズリーグに出場しなくても、ユナイテッドへの移籍を熱望している。PSGとのクラブ間交渉は継続中。レニー・ヨロと同じ代理人: ジョルジュ・メンデス」
同日7月19日
「マンチェスター・ユナイテッド、カゼミーロかスコット・マクトミネイの退団で新MFのスペースを確保。ウガルテ、移籍を熱望。クラブ次第。」
更に同日7月19日
「PSGは、マンチェスター・ユナイテッドにウガルテを放出する用意がある。ネヴェスと合意した後も、ベンフィカとは移籍金を巡って交渉が続いている。ユナイテッドとPSGもウガルテの移籍金について交渉中。」
翌日7月20日
「マヌエル・ウガルテがマンUにイエスと答え、数日前に個人条件でも合意したことが明らかになった。PSGとユナイテッドの交渉は現在進行中で、重要な最終段階に入るまでには数日を要する。」
7月24日
「マンチェスター・ユナイテッドは、PSGとの間でマヌエル・ウガルテ獲得に向けて話し合いを続けている。クラブ間の合意はまだない。マンチェスター・ユナイテッドはフィオレンティーナともソフィアン・アムラバト獲得に向けて交渉中。」
8月3日
「マヌエル・ウガルテがユナイテッドを待ち続けている。彼はユナイテッドを望んでいる。ユナイテッドとPSGは接触継続中、買取義務付きレンタルも検討。ユナイテッドは出費が鍵だが、ウガルテは依然としてトップターゲット。ソフィアン・アムラバトもリスト入り。」
現時点ではこのような状況だ。他にも信憑性の高い記者が報じていた内容はあったが、面倒なのでここでは私の記憶に頼ることにする。そこはご愛嬌ということで。
さて、ウガルテについてだが、現状では個人合意は1ヵ月前に済んでいるものの、PSGと移籍金の折り合いがついていない。ウガルテは昨年、スポルティングから€60mでPSGに移籍してきたが、移籍後にエンリケ監督が就任し、同ポジションに同世代で同時期に移籍してきたヴィティーニャが重宝されることで、出場機会を失いつつある。ヴィティーニャの出場時間が3560分に対し、ウガルテの出場時間は2449分だった。リーグ・アンでの出場時間にはそれほど差がないものの、CLでの出場時間には倍以上の差があり、さらに今季加入したネヴェスがエンリケ監督に重宝される可能性が高いため、ウガルテが移籍を望むのも無理はない。PSG側も、市場価値が下がる前にウガルテを売却することに前向きである。しかし、それだけが理由だろうか。
ユナイテッドとしては、ネヴェスの獲得が決定したことで、PSGが要求額を€60mから下げると予想していた人も多いだろう。しかし予想に反して、PSGは要求額を下げず、ユナイテッドはプランBを探し始めている。そのリストにはバーンリー所属のサンデル・ベルゲや、オプション行使を拒否したアムラバトも含まれている。果たして第一ターゲットであるウガルテは獲得できるのか、妄想してみよう。まず、ユナイテッドの今季の移籍市場を振り返ると、ヨロとジルクゼーに€104.5mを支出し、グリーンウッド、カンブワラ、アルバロ、ドニーを€42.5mで売却している。さらにHere we goが出ている選手がデリフト、マズラウィ、ワンビサカなので、合計で€107mの支出となる。
今夏の残りの予算は不明だが、ここからさらにウガルテを獲得するにはMFを売って€60mで合意するか、PSGが要求額を下げないと難しいだろう。
一方、PSGの今夏の移籍市場では、ネヴェス、パチョ、サフォノフの獲得に€120m、エキティケの売却で€16.5mを得ている。さらにドゥエを獲得する予定なので、約€150mの支出となる。ただし、PSGはエンバペの莫大な年俸が浮いたため、金銭的にはそれほど負担になっていないかもしれない。つまり、ウガルテを売る財政的必然性はない可能性がある。ただし、リーグ・アンの登録枠はどうだろうか。ウィキペディアによると、リーグ・アンの外国人枠は3名。 (追記:今季から4名らしい) ただし、EU加盟国およびコトヌー協定加盟のアフリカ国籍を持つ選手であれば制限はない、とのことだ。リーグ・アンには明るくないので間違っていれば教えてほしい。
EU加盟国とコトヌー協定加盟のアフリカ国籍は以下のウィキペディアを参照
このサイトでPSGのスカッドを確認すると、外国人枠に該当する選手は、ロシア国籍のサフォノフ、エクアドル国籍のパチョ、ブラジル国籍のベラルド、ウルグアイ国籍のウガルテ、ブラジル国籍のモスカルド、韓国国籍のイ・ガンインの6名である。誰かが他の国籍を持っている可能性もあるが、このままではウガルテが登録できない可能性が高い。そのため、PSGは今年中にウガルテを買取義務付きのローンでも売却したいと考えているのではないかと思われる。
以上よりウガルテは今夏移籍するのではないかと妄想する。
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