第三回GW杯メタゲームブレークダウン『混ぜるは危険?』
15弾環境、16弾環境と開催された「ガンダムウォー杯」も、今回でついに三度目の開催となりました。これも皆様の応援のおかげで続けていられるところが大きく、本当に感謝しています。
さて、今回のガンダムウォー杯は第17弾「不敗の流派」当時の環境となります。
第17弾の大きな影響といえば二色の指定国力を持つ『デュアルカード』の登場でしょう。
プレイするのに2色必要な分、強力な効果を持ったカードが多く、「彼方からの来訪者」「完封」など単色の似た効果のカードと比べると破格の国力帯でプレイできるようなカードがあり、なかでも「魂の輝き」はこの環境に収録されて以降、最終環境に至るまでコントロールデッキを支える全体除去として使われました。
これら強力な多色カードを擁したデッキが有利かというと、案外そうでもないのが、このゲームの面白いところ。
ガンダムウォーは二色Gの基盤が弱く、多色化には相応の事故リスクが伴います。
また、単色デッキも強化パーツを順当にもらっており、特に『青単』は「アストナージ」という自在なコンバットトリックや解体によるG安定を得ることができましたし、『白単』は「フリーダムガンダム(ミーティア装備)」「インフィニットジャスティスガンダム」といった強力な重量ユニットを得て大きく立ち位置を前進させました。
さて、この17弾環境イベント、参加者のデッキが多色化の波にのまれるか、それとも単色デッキの勢力が抗っていくのか、各プレイヤーのデッキ選択を見ていきます。
第三回ガンダムウォー杯デッキ分布
なんと11/18多数派は単色デッキ、さらにデッキタイプも今までのガンダムウォー杯ではごくごく少数派だった速攻系デッキが使用者トップという意外な結果になりました。
この環境トップメタの一つと目された輝きマスターはなんと使用者1名に留まりました。カードパワーは随一ながら、やはり3色デッキという安定性が使用者が少なかった原因でしょうか。
色基盤トラブルに「逆」の視点で注目したのか、「緑単水ランデス」「赤単Gロック」というGを攻めるデッキを持ち込んだ方がいるのが、この環境の多色カードの強さを反映している気がして興味深いです。
前大会、前々大会ではごく少数派だったウィニー勢が、大きく躍進した点も見逃せないです。
青はやはり「アストナージ」の参戦により、今までより長いレンジの戦いを見れることができることになったのは大きそうです。
緑ウィニーは「制圧作戦」「強行偵察」を自然にとれるため多色環境には有利という判断があったからでしょうか?
最後に、白単デッキは強化されたとはいいつつも、まだ他のデッキに比べるとまだまだ隙があります。
しかし最多タイの三名の使用者がいたという要因は、得意な国力帯まで伸びたときの圧倒感には目を見張るものがあるので、そこを期待されたか、もしくは今現在絶賛放映中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の影響もあったかもしれません(笑)
まとめ
個人的にはかなり予想外の結果となりました。
しかし、その原因を追究すると、やはり「強力な多色カード」に対する各々のアプローチが現れたことによるものだと思うと納得がいき、大変面白い結果になったと思います。
しかし、ここまではあくまで机上の戦い。
実際にやってみると、ランデスを抜けて多色コントロールが勝ち上がるかもしれませんし、コンボデッキが全てをかたずけて優勝するかもしれません。
はたしてどんな戦いになるのか、主催として楽しみで仕方ありません。
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