金持ち爺さんのグローバルすぎる医療事情
岩田です。はてなブログの過去記事転載です。
ちょっと金持ちすぎる爺さんと大病院でお話しをする機会があったので、お金の使い方について詳しく話を聞かされました。
この爺さんは日本で会社を3つぐらい経営、アメリカでも会社を経営している80才ぐらいの爺さん... ネットで検索したら確かに出てきたので本物。
でも私が話した時はスウェット上下のお爺ちゃん、ネットの画像はいかにも威厳がありそうなスーツ姿の会長さんみたいな人です。
そんな爺さんは日本国籍でアメリカ永住権を持ち、アメリカに住んでるけどしょっちゅ日本に帰ってくるという変な生活を送っています。
そこにはアメリカならではの医療事情があってとのこと
最終的に爺さんの言いたい事は理解しましたが、飛行機代のほうが高いんじゃないかと...
80才超えちゃってるとアメリカの医療保険が厳しいらしい
この爺さんは日本にも自宅があり、アメリカにも自宅があります。
ネットで見た会社の規模からして爺さんの資産は数十億円単位なのは間違いなさそうな感じ。
そんな爺さん曰く、
「ちょっとでも具合が悪くなったら帰国」
「一日数回咳が出たら帰国」
「印鑑証明とるのに帰国」
...これだけ聞くと意味不明、私も当初意味が全く理解できませんでした。
大体がそんなに帰国するなら日本に住んでりゃいいじゃんかと思うんですよ。
でも爺さんはアメリカに帰る、話を聞く分だと月に2~5回は日本とアメリカを行き来してる感じ。ファーストクラスとの事。
それはアメリカのほうが契約関係の仕事が多いらしく、基本的にサインが必要になるから、かたや日本は事あるごとに印鑑証明が必要になるから、
サインは本人がいないとダメだからアメリカなんだという事... かなりグローバルな事をおっしゃってますよね、80才台で引退しないだけあります。
メインで日本に帰る理由は医者
爺さんは日本の病院に行くために帰国してくるんですよ、それも話を聞く限りでは大病院ではなくて普通の町医者。
なんでもアメリカでは永住権もあり、ずーっと住んでて問題ないのだけど80歳代になると民間の医療保険に断られるケースが多く、入ったとしても高額に加えて希望の病院に行けないとのこと。
最初言ってる意味がわかりませんでした、でも爺さんも語りたかったんでしょうね、男はグローバルになれと言わんばかりに熱く語り、
清算番号が出たから帰ろうとする私に対し、コーヒー牛乳を餌しながら巧妙に阻止してきます。ヤツはとても話が上手く、人を引き付ける魅力がありました、この時点までは。
(小さいコーヒー牛乳パックは爺さんの付き人みたいなスーツのオッサンに買ってくるよう命令していました。スーツのオッサン可哀想...)
コーヒー牛乳一個が「俺の話を聞いてくれ代」
爺さんが言うには、アメリカの医療保険とはサラリーマンの場合は業種の組合みたいな医療保険に入るのが普通だそうです。
例えば製造業なら製造業系の保険、建設なら建設系の... といった具合。
んでタクシーとか販売系は組合の保険が無いから普通の医療保険に入る、月にして100ドルから200ドルぐらいだそうです。
ただし、加入者一人分... 家族ともなれば大変な事ですね。
子供なんかは学校系の医療保険に入るから大丈夫らしいし、給料的にも日本より高いとの事。
そして日本と大きく違うのが具合が悪いとか歯が痛いとかなっても自分の好きな病院にいけない、行ったら大変な金額の請求が来る可能性があるとの事。
この辺から頭が混乱してきましたが、とりあえずコーヒー牛乳一個の恩があるのでしつこく聞いてると、
なんでもホームドクター制度というものがあり、地域やブロック、はてまたアパートごとにかかりつけの医者がいるというシステムなんだと。
先ずはそのホームドクターに見てもらい、自分が加入している保険会社に連絡を取り、指定された病院で指定された治療を受けるシステムというややこしい流れ。
指定された病院で指定された治療とは自分が加入している保険のランクによって決まる、つまり保険会社が決めるつーんだからもう狂ってます。
爺さんは永住権があるくせに医療制度が納得いかない、金を積んでも満足のある保険に入れない、アメリカで自分都合で勝手に病院で一泊したら10,000ドル... って耳を疑いましたけど、10,000ドルなんですって。
こんなもん1カ月も入院したらフェラーリ買える支払いになっちゃう... そしてこの爺さんは数千万病院に払った経験あり。
もう住む世界が違いますね。
咳こんだら日本に帰国
ここで爺さんの言う意味が少し分かってきました。
爺さんは日本国籍でアメリカ永住権がある存在なので日本の国民健康保険など加入しており、色々と日本に税金を払っている立場の人です。
だから普通にいつでもいける町医者の存在はとても有り難く、歯医者に関しては全て実費だそうです。
それでもアメリカより全然安いとの事。
こんな理由により医者に行くために飛行機に乗って帰ってくるしかもファーストクラスで...
ファーストクラスを使うにしても経費で落としてるんでしょうけど、この爺さんの会社で働くサラリーマンからすればチョットいい加減にしろよな世界だと思う。
スーツのオッサンはうんうんと頷いていたけど、高給取りなんでしょうか?
だってファーストクラスで日本~アメリカなんだから100万円以上は確実じゃないですか、一応JALでチョット確認してみたら200万近くする曜日とかありましたよ?
この爺さんの交通費を考えると、どう考えても月に500万~1000万は使ってる計算。
見ず知らずの私に見栄を張ったとして、本当はビジネスクラスだとしても月に300万以上は使ってる事になります。
一応経費ではなく自腹の可能性もありますけど、それだったら帰国しないでアメリカの病院で高い金を払ったほうが良いと思う。
このお金の出どころを知る由はありませんが、聞かされた時には段々イライラしてきました。
別に二重国籍でもないし、悪い事をしてるわけではないのですが、こうゆう事が出来る爺さんが数時間待ちの大病院で待つなよ、
なんか空港のお金持ち専用裏口ラウンジみたいな場所からスムーズにやりなさいよ...って言いたくなるもんです...
あ、清算番号待ち....この瞬間では対等な人間関係ですね。
しかもコーヒー牛乳一個で永遠と話しやがって...
少し気分を害して帰っていった爺さん
このようなグローバルすぎる医療事情を一通り語った後、私も少しだけ反撃させてもらいました、庶民の意地ってやつです。
それに爺さんの話にはチョイチョイ「底辺」という言葉がでるのでこれもムカつく原因です。(爺さんは悪気なくこの言葉を使う)
「じゃあ移民の人は大変ですねぇ」
爺さん、移民というワードに強く反応しましたね、私は永住者だからそういう移民とかとは違うんだから... みたいに言ってましたけど、この言葉をマイルドに爺さんに投げかけてみて良かったと思っております。
スーツのオッサンは相変わらずうんうんと居眠りしてるように頷いております... この人やっぱ分かってないっぽい....
このような理由により、グローバルに生きる人には移民というワードが効くのではないか?と考察。
だからと言って、私が偉くなる訳でもないし、爺さんのようなお金持ちになるわけでもありませんが...
最後まで読んで頂き、有難うございました。
ちなみに爺さんによれば、自分みたいな人間は沢山いるんですって... ハァァ
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