見出し画像

クラウン M686ベース PPCカスタム製作記  その1

記事の第1弾は、先日作成したクラウン S&W M686ベース PPCカスタムの製作記。

このカスタムのコンセプトは
・安くカッコイイ銃を作るということ。
・エアコッキングガンがベースだが、撃てなくなってもOK。
以上、2点。

リボルバーのPPCカスタムというと、S&WのKフレームのモデルにブルバレルやリブを取り付けたものが主流で、これはS&Wのトリガーアクションが優秀なことが理由だ。
コルトのパイソンはバレルの精度は良いがトリガーアクションはイマイチというのが定評らしく、それはスマイソン(スモルト)というカスタムが存在することからも判る。
ところが日本のトイガンでは何故かパイソンベースのものが多かった。
これはこれで格好良いかもしれないが、パイソンの魅力はやはりバレルであり、評判の悪い所を残すようであまり好きにはなれなかった。
だがS&Wベースのものはもう手に入りにくいか、高価なものしかない。

あるときTwitter(現X)で流れてきたPPCカスタムのトイガンの画像を見ているうちに、クラウンモデルのS&Wと東京マルイのパイソンPPCカスタムを組み合わせれば比較的簡単に作れるのではと思い立った。

そこでクラウン S&W M686をヤフオクで安く落札。
マルイ パイソンPPCは新品で購入。
双方分解してサイズが合うかどうか見てみる。
クラウンはバレル基部のピンを抜けばバレルが外せるが、マルイはリヤサイトを外し、その下のネジを外す必要がある。

上がマルイ PPC、下がクラウン M686

PPCのリヤサイトはピンとエレベーションスクリュー(青の矢印)を抜くと外れるが、その下にまた黒いパーツがある。それを留めている2本のスクリュー(黄色い矢印)を抜くのだが、非常に小さくナメやすい。私はナメてしまったので割って外すことになったが、どちらかがちゃんと外せていれば後でなんとかなる。
黒いパーツを外した後に見えるスクリュー(赤い矢印)を外せばリブをフレームから取り外せる。リブとバレルは前方のスクリューを六角レンチで回せば外せる。後ろのスクリューはダミーだ。

マルイ PPC、リヤサイト取り付け部

結合部の確認。
下の写真のようにマルイ PPCの方がやや大きい。

左がマルイ PPCのアウターバレル、右がクラウン M686のフレーム


アウターバレル基部上部のリブを下の写真の赤い線か、もう少し下、ピンが打ち込めるギリギリまで削る。
フレーム側も穴を全体的に広げ、リブが入る部分も鉛筆で印したあたりまで削る。最終的には現物合わせだ。
尚、アウターバレル基部の左右の短いリブは、作業を楽にするため私は削ってしまった。それでも大丈夫だが強度はやや落ちるので、手間を惜しまなければ残し、フレームにも溝を掘るなどして取り付けた方がいいかもしれない。

左がマルイ PPCのアウターバレル、右がクラウン M686のフレーム

尚、マルイ PPCはアウターバレルとリブの前面がツライチではないが、私はツライチにしたかったのでアウターバレル側の突起を削り、スクリューの入る穴を開け直している。

ノーマル状態のマルイ PPC
リブがやや下がっている


第1弾はここまで。
残りはまた近日中にアップ予定だが、最後にベースモデルを何にするかについて。

クラウンのエアーコッキングリボルバーにはまず18歳以上用と10歳以上用があるが、最初のコンセプトに従い10歳以上用を選んだ。
その中でもS&WのKフレームとしてはM19とM66がある。M586/686は実銃ならLフレームでKフレームより大きいのだがクラウンの場合は共通らしい。
黒く仕上げたいならM19かM586を選べば良い。
シルバーにしたければ黒いモデルを使って最後に塗るか、シルバーのM66かM686を選ぶという選択肢がある。私は金属部品がシルバーの方がいいと思ってM686にしたが、金属部品はリヤサイトのスクリューだけだったので余り関係なかった。私は最終的には塗装し直すつもりだが、塗装しなくてもまあまあ雰囲気は味わえるのでシルバーを選んでおけば無難かもしれない。
尚、M66とM686ではグリップのタイプが違うので、その好みで決めても良い。
銃身長はクラウン側は使わないのでなんでもOK。
パイソンPPC側は、色はクラウンに合わせて、銃身長は好みのものを選べばいいだろう。

以上!

いいなと思ったら応援しよう!