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paper moon 7話
⭐︎⭐︎7話⭐︎⭐︎
ノラが目を覚ますと
天井から
お月さまがキラキラと揺れてました。
あれ?ここはどこ?
ノラが
キョロキョロしていると
『さぁお風呂に入りますよ!』
と太っちょのおばさんに抱っこされました。
初めてのお風呂は恐怖しか
ありませんでした。
泣きそうなりながら
鏡に映った自分にビックリしました!
え!私白かったの!?
真っ白になったノラに
太っちょのおばさんが
『まぁ美人さんね!魔法がかかったみたい!』
と笑いました。
そしてノラは
天井につられてる
ペーパームーンが
気になって気になって
仕方がありません!
『わぁ!お月さまが
こんなに近くにいる!』
ノラは
触りたくて触りたくて
ペーパームーンに
何度も飛びつこうとします!
その時
背の高い紳士が
部屋に入ってきました。
紳士は
そんなノラを見て
優しく微笑み
そして
真っ白になったノラに
ご主人様が名前を付けました。
『ルナ
君は月が好きだから
ルナって名前がいい』
そう言って
ノラを優しく撫でました。
ノラは
なんて暖かい手なんだろう
きもちいい
そのまま
ルナは
暖かい手に包まれて
ペーパームーンと
一緒に
眠りにつきました。
まるで
陽だまりの中にいる様な
暖かい手に包まれて
ノラの願いが
叶った夜でした。