paper moon 6話
⭐︎⭐︎6話⭐︎⭐︎
次の日
ノラは
しっぽをパタパタさせながら
しっぽに付いてる
ボロボロの青いリボンを見つめてました。
そして起き上がり
『 私もう一度
お屋敷に行く! 』
とタガーに言いました。
タガーはニヤリと笑い
『よし!行くぞー!』
と走り出します。
『ちょっと待ってー』
ノラもタガーの後を追いました。
お屋敷について
庭の木に登ると
いつもの2階の窓からは
キラキラとペーパームーンが
光っています。
2匹は木の上から家主が出てくるのを
待ちました。
すると
2階の部屋の窓が開いたのです!
『ノラ!飛べ!』
タガーがいいました。
え!
ノラは意味が分かりません。
『いいから
あの部屋に向かって飛べ!』
ノラはタガーの言葉を信じて
窓に向かって飛びました!
アッ!
次の瞬間
ノラは屋敷の下にズドーンと落ちました。
『ノラー!!!』
タガーが叫んだ時
お屋敷から背の高い男の人が
出てきました。
大丈夫かい?
その紳士はノラを抱き抱えて
お屋敷に入って行きました。
『ノラ…』
タガーはその夜
月美丘でお月様に
ノラが無事でありますように
と初めてお願いしました。