眼鏡をかけたその先に見えるものは
20代の青春を駆け抜けて
30代の現実に晒されて
今見ている景色はどう変わったんだろう
10年ごとに価値観や感覚がガラッと変わるわけではないし、誕生日に人が変わったような変化もしない
毎日変わらないようで
知らないうちに変わっていた
何か変化したようで
何も変わっていなかった
何かしらのアニバーサリーで
節目を作りたいんだろうな
結局思い込みと錯覚でそんなつもりになっていて
本当に変わったタイミングなんてこれっぽっちも
気づいちゃあいない
人生が変わってしまうような事故や出来事がないと
人は変われないのかと言われれば違う
気が付かない毎日の細微な変化の積み重ねこそが
緩やかなそしてダイナミックな変化だったりする
残念ながら僕はその変化を捉えられない
変わってしまってから
思い出したように振り返り
変わったなぁと感想を言うだけだ
そしてちょっぴり知っている
変化は無意識下で起こることを
意識しているうちは変われないことを
毎日の些細な繰り返しに
気が付かない程度の工夫をしなくちゃならない
それも上手くいくかは誰も知らない
そんなもんなのかな
そうそう
一昨日上司が晴れてこの4月昇進して
「俺はこれからのし上がる!上を目指す!」と
わざわざ言いに来た
黙って思っていればかっこいいのにな
勿体無いな
だから
「へーそうなんですね」と
最大限の相槌を打っておいた
彼は少し不満げに他には?と続く言葉を待っていた
しょうがないから
「お金欲しいんですか?」と聞いたら
「お金じゃなく偉くなりたい」と返してきたので
「へーそうなんですね」と2回目の最大限の相槌を打った
彼は苦虫を潰したような顔をして去っていった
つまりさ
これ何の話?
了
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