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オールドボーイ

同年代の宇宙望遠鏡が故障とか
まじでガタが来る年になってきたということ
そもそも40年前の機械が現役で稼働しているのもすごい
いまのPS5以下の技術でここまでこれたのに感銘をうけ
自分も年齢を傘に日和ってはいけないなぁと思う次第
しかしメモリ64KBって…

1980年代に設計されたハッブル宇宙望遠鏡のコンピューターが停止、NASAが修理に苦戦中

NASAが宇宙に浮かぶ巨大な望遠鏡である
ハッブル宇宙望遠鏡の機器制御を行う
ペイロード・コンピューターが突如停止したと発表しました
ペイロード・コンピューターの停止によって
メインコンピューターがセーフモード状態となり
観測活動もすべて停止となりました
1990年4月に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は
長さ13.1メートル・重さ11トンの巨大な宇宙望遠鏡です
ハッブル宇宙望遠鏡は地上からおよそ600kmの軌道を周回するので
地上からだと大気の影響を受けて観測が難しい天体でも観測可能
過去にはシューメーカー・レヴィ第9すい星が
木星に衝突する様子を撮影したり
太陽系外の恒星に惑星がある証拠を発見したりと
さまざまな天文学的成果を挙げてきました

ハッブル宇宙望遠鏡には1980年代に開発された
「NASA Standard Spacecraft Computer-1(NSSC-1)」と呼ばれるシステムを採用した
科学機器を制御・調整・監視するための
ペイロードコンピューターが2台搭載されています
2台搭載されているのは冗長性のためで問題が発生した時に
切り替えることができるように設計されています
さらにハッブル宇宙望遠鏡には64KBのCMOSメモリを搭載した
メモリモジュールが4基搭載されています
この4つのメモリモジュールのうち実際に使うのは1つだけで
残り3つは冗長性を確保するための予備となっています
NASAによれば2021年6月13日に突如
ペイロードコンピューターが停止したとのこと
ペイロードコンピューターとメインコンピューターは
定期的にハンドシェイクの送受信を行っていますが
ペイロードコンピューターが停止すると共に
このハンドシェイクの送受信に失敗し
メインコンピューターは自動的にセーフモードに移行しました
翌日の14日にゴダード宇宙飛行センターの管制官が
コンピューターを再起動するコマンドを送信したものの
再び同じ問題が発生
NASAは当初「メモリモジュールの劣化によってNSSC-1が停止した」と考え
予備のメモリモジュールに切り替えるコマンドを送信しましたが
このコマンドも実行に失敗したとのこと
そしてNASAは6月17日の夕方に再びペイロードコンピューターの
再起動に挑戦
メモリモジュールの診断情報を取得するために
全てのメモリモジュールをオンラインにしようと試みましたが
結局失敗に終わりました

このエラーによってハッブル宇宙望遠鏡の観測作業はすべて停止
記事作成時点では問題が解決するまで
メインコンピューターはセーフモード状態となっています
NASAによればあくまでもペイロードコンピューターが停止しているだけで
望遠鏡やセンサー類には異常が見られないとのこと
ハッブル宇宙望遠鏡はもともと運用期間を15年に設定されていましたが
打ち上げ直後に発覚した不具合を
宇宙飛行士の船外活動で修理したことで性能が劇的に向上し
結果的に30年以上も活躍し続けてきました
その一方で2021年では入手困難なパーツも多いため以前のように船外活動で修理することも困難な状況
そのためハッブル宇宙望遠鏡の老朽化は大きな問題となっており
2018年にも姿勢制御装置の故障で運用が停止しました

なおハッブル宇宙望遠鏡が使えなくなっても
2021年10月31日にはハッブル宇宙望遠鏡の後継機となる
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定となっているので
宇宙からの高精度な天体観測が行えなくなるのは
わずか数カ月の間といえます

これ観測ができない数ヶ月の間に宇宙人飛来するフラグじゃねぇかと
邪推してみる
映画ではよくある話

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