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語尾にアルがつく女の子

道半ばの人生
そんな人生ってものをさ
ネルドリップに入れて上から熱湯を注いで
苦渋の日々や神からの試練を濾していく
そうして残ったのは
隣人への感謝や家族のことや
大事にしていた想い
胸が痛くなるほどの愛情
理由なく涙が止まらなくなった夜
あの日飲み残した一杯のお酒

珈琲みたいに
落とし終わったカスカラをよけると
純度の高いシンプルなものだけが残る
一言で言えるものが素敵だ
御託はいらないとはよくいったもので
ほんとうに
そう思うよ

結局のところ
ボクたちは人生の中で多くは語れない
あいつはどうだった、こうだったみたいなものは
Twitterの文字数に収まっちまうような
コンパクトなものなんじゃないかな

寂しくて辛くて苦しいってのを
煙草やアルコールで誤魔化して
知らないふりをして
誰かに必要として欲しい一心で
擦り寄ってみたり
強がってみてはいるけど
本当は弱くて怖がりなんだ
本当のことを全て正直に言ってしまうとさ
外殻が剥がれたカブトムシみたいになって
目も当てられないんだろうなと思うと
とてもじゃないけど正直になれない

人はよく正直になれと他者へ云うが
正直になれないことが最も人間らしい行為で
愛おしいポイントだったりするんだよな

斜に構えてみても
逆張りをしてみても
結局出るものは限られていて
どうにもならない
虚栄と真実は紙一重
だけども実はひとつ

全然話は変わるけど
一世を風靡した一部のファクト信者を量産した
「ファクトフルネス」のビジネス書がブックオフに
2列分陳列されているっていうファクト
皮肉がきいてて好きだな


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