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ハムスターのように駆けろと言われて

ここ最近流行ってる自己啓発ってやつは
セミナーやメソッドやハックとかいろいろあって
本屋に行くと必ず自己啓発コーナーがあったりする
そこの一冊を手に取って読めば人生が変わったり
仕事がバリバリできる「ような気になる」

そういう「意識高い系」といわれているものは
何年も前からある健康法みたいに「本当の」とか「決定版」とかで
永遠と数年おきに同じことループしているんじゃないかな

たくさん自己啓発が量産されて有象無象になっているのは
古くからの原本や源流があってそこからいろいろ枝分かれして
コピーされてさらにコピーされてを繰り返して
数が膨れ上がったからじゃないか

僕も自己啓発にかぶれた口なので
当時はたくさんある自己啓発本を読み漁ったり
セミナー講演動画を見まくったりした
何なら知人に得た知識を触れ回っていたりした
何か充実したような気持ちにはなったけど
僕の生活や環境はなにひとつ変わらなかった

社会の中の僕たちは、まるでハムスターみたいなもので
檻籠の中で飼われているハムスターが押し車を回している状態に似ていて
一生懸命走っているんだけど、なかなか前に進まない
同じ場所で走り続けて、どこかにたどり着こうと必死になっている

自己啓発本が教えてくれたのは、より早く押し車を回す方法だった
いくら早く回せたとしても何も状況は変わらなくて
疲労感と前に進んでいる気分だけが増していく

この世に攻略法なんてなくてさ
大事なのは押し車から一度降りて
檻籠から出て俯瞰して状況や物事や
自分のいる位置を見てみる事なんじゃないかな

ポイントは檻に鍵なんてかかってないってこと
檻籠には鍵がかかっていると思いこみがちだけど
視点は全然行き来自由で外から押し車を見ると
「ずっと同じ場所回っているだけじゃん」って理解できる

だからと言って僕らは社会と言う枠組みから
簡単にあがりを決め込むことはできないから
分かったところで何かが変わるわけじゃない
また檻籠に入っていって
押し車を回し続けるしかないんだけれどさ
知らずに回す押し車と、知ってて回す押し車
もう早く回す必要はないんだ

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