見出し画像

ちょっと忘れただけ

季節が変わりだした
だんだんと日照時間が短くなって
暗闇が世界の半分を占めるようになって
ボクら人類の文明が電球やらLEDやらで
仮初の光明を作り出したので
暗くて困ることはない
今はどこもかしこも光り輝いている
ブルーライトには太陽光と同じ成分があって
目に入ると脳が日中と勘違いしてしまうらしい

睡眠トラッカーが示す深い眠りと浅い眠り
まるで波形図みたいに繰り返される熟睡と覚醒
ぐっすり全力で寝れたのはいつだったけな

人生の30%は睡眠が必要と言われているのだから
人生100年時代と言われて仮に100歳だとしても
活動しているのは70年
平均で食事は10%、トイレは5%なので
残りは55年
20歳から65歳まで働いたとして
平均年間245日労働×8時間×40年で
トータル9年働くことになる
残りは46年
100年生きても可処分時間は半分以下だ
ひとり立ち成人する18歳以降でカウントすると28年
人生の自由時間は30%弱
そう考えるとFIREしたいとか
ワークライフインテグレーションするとか
余計に貴重な時間を浪費してしまいがちな罠が待っていたりする

生きているほとんどの時間に特別な出来事は無くて
日々の繰り返し、終わりなき日常
反復の際に時たま訪れるイベントで明日を生きられる
何が大事で何が大切か
特別な一日ではなく
繰り返されている日々なんだ
思い返せば何度も見たラピュタの再放送みたく
ここでバルスがくるのがみんな分かっているんだ
わかってはいるけれど敢えて一緒に言おう
バルスと

終わりの見えない日常に諦めるのではなく
辟易として腐るのではなく
ただあることを感じて生きる
神の悪戯か試練か知らないけれど
今を生きているということ
そして明日も懲りなく反復するということ
一発逆転もいいかもしれないけど
少しずつ変化するのも悪くない
何も変わらなくてもいい
日常マスターになればいい

仕事が終わってくたくたの身体を引きずって
コンビニで買う缶ビールとおにぎり
暗い部屋に一人帰ってきてつける電球
いいじゃないか

指折り数えれば
あっという間の人生
楽しんでいこう

日々感じたことをジャンル問わず つらつら書いてます おもしろいなと思ったら フォローおねがいします