この世の中、いつだって気持ちよくなった方の勝ち。
往年のエウレカセブンからチャールズ父さんの名言より抜粋
まじでチャールズはかっこいいオトナだよ本当…
その生き様にシビれる! あこがれるゥ!
これが正しいという絶対的な正しさを教えるとか
人として進むべき道を指し示すっていうものは無くて
ただただ自分の信念と生き様を見せるっていう
圧倒的な父性の包容力
たとえそれが歪であろうと道を逸れていようと
絶対に否定しない優しさと大きな安心感が広がっている
フランクで大雑把なチャールズの振る舞いは
多感なコドモの拠り所としての役割を果たしている
思春期を迎えたコドモたちは、敏感すぎる感性が故に
既存の枠組みから外れてみたり
与えられた価値観に疑問を感じたりする
そこには「自立」という自我のプロセスがあって
自立した先の「自由」というものを意識し始めるはじめの一歩だ
大きな後ろ盾から飛び立とうとする雛鳥のような彼等に対して
多くのオトナたちは
「まだ飛び立つには早すぎる」と警告して
「このあたりで練習してからのほうが良いよ」と助言する
オトナたちの一日の長からくる経験則からの言葉なのだけれども
残念ながらコドモは周囲のオトナという他人の人生を歩まない
必要なのは不安定ながらも飛び立つ雛鳥を見守る強さと
いざという時の退路を確保することだ
親がなくとも子は育つという言葉がある
愛の押し売りをしない程度な適当な関係の為に
いずれは自立して巣立ち自由になっていく者へ
僕たちオトナは何をしてあげられるのだろうか
僕たちオトナは何をしないでいられるだろうか
子を想う親の気持ちは
暖かくて無償の愛が散りばめられているが時に残酷だ
何度も言うけれども
コドモは決して親の人生を生きていない
飛び立ち自立した先にある自由
チャールズは自由に対してヒントを出している
「自由」とは勝ち取るもの
自立という飛行した先にあるものではなく
さらに自らの手で得るものだと
それは責務と覚悟が必要なんだと言っている
かつてのフランス革命で宣言された「自由」
ブルジョワジーからプロレタリアートが勝ち取ったもので
多くの犠牲の上に成立した
自由は人にはじめから保証されていたものではない
自由であることの責務とは?
フランス語で「ノブレス・オブリージュ」という言葉がある
日本語では「高貴なる責務」
もともとは身分や地位の高い者は
それに相応した社会的責任と義務があるよという道徳観のことで
貴族など特権的な地位にある者は富の分配や
社会貢献などを自発的に果たすことが求められることに由来している
特権的な地位には相応の義務が伴う
自由という特権を手にするには相応の責務を負う覚悟が必要だ
独り立ちするという事は自由であることとは
どういうことなのかを自らの行動で示したチャールズ
最後は涙なしでは観られない
了