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アート展を観に行ったら、生き方を考え始めた話。

こんにちは、グミです🐱

藝大美術館で開催している「あるがままのアート〜人知れず表現し続ける者たち〜」にいってきました◎

大きなエネルギーを受け止めきれず、帰り道ぼんやり動かなくなるほど感動してしまったので、心中を書き綴ろうと思います。

Art As It is:

展示のコンセプト

既存の美術や流行、教育などに左右されず、誰にも真似できない作品を創作し続けるアーティストたちの特別展を開催します。それらの作品は、美術の世界ではアール・ブリュット、アウトサイダー・アートなどと称されます。日本の場合、その担い手は知的障害や精神障害のある人も多く、自宅や福祉施設で創作活動に取り組むため、作品がなかなか世に出てこない傾向がありますが、圧倒的な迫力に満ちあふれています。
共生社会実現への関心が国内外で高まる中、障害の有無に左右されず、人知れず表現し続ける人たちが創るあるがままの表現、その作品から垣間見えるアーティストたちの人生を、NHK ワールド・Eテレで放送中の「no art, no life」、2017年から放送を続けている「人知れず表現し続ける者たち」の映像と共に紹介します。

つまり、しょう害を持っているアーティストが今回の出展者でした。5分ほどの作者紹介VTRもあるので、作品に込めた想いや葛藤も同時に知ることができます。

館内は一部を除き撮影可能だったので、作品をいくつかご紹介します。

● 川上建次さん

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全身麻痺がある川上さん。VTRでは、一筆一筆強い気持ちを込めて筆を動かす姿が印象的でした。絵を描くことがなによりも好きで、思うように進められず「うまく描けない…!」と周りの目を気にせず悔し泣きしてしまうシーンは、思わず感情移入し、もらい泣きしました。好きなものに真摯に向き合い情熱を滾らせる、そんな魂の震えに、とてつもなく本来の人間のあるべき姿を感じてしまったのです。

● 長 恵さん

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10代でクリスチャンになった長さんの描く絵は、どれもカラフルな天子(てんし)で溢れています。頭には十字架を、手にはジングルを持っています。アートとはその人を表す生き様であり思想なのだ、と思わずにはいられませんでした。

● 魲 万里絵さん

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主にふくよかな女性の乳房や性器をモチーフとした作品を描く魲さん。過去に大量の睡眠薬等を飲んでしまい、目が覚めたら病院だったという過去があります。「死ななかったということは、きっと生かされている意味があるはず。人はいつか死ぬけれど、明日じゃないといいいなぁ」と映像で話されており、絵からは、見ているだけで気持ちが高揚してくるような迸る生命力や命の鼓動を、ひしひしと感じます。鮮やかな色使いも目を惹きました。

なぜこんなにも惹かれるのか

25名のアーティストの作品は、どれも唯一無二。その個性の塊はまるでその方を等身大で映し出す鏡のように感じました。

たとえば、毎日ルーティンをこなしたい性格の方の作品は独自のルールによって絵が構成されています。ほかにも、長さんのように宗教感が作品に表れているものや、病気の症状である幻覚をモチーフに描く方、いいようのない感情の捌け口を絵で表現しているというアーティストもいました。

彼らの作品は、なぜこんなにも私の心を揺さぶったのでしょうか。

それは、そこに「あなた」という人間を感じさせてしまうほど生命が爆発していたからではないか、と思っています。

私たちは普段他者とのコミュニケーションの中で生きています。そうすると、たまに変に空気を読んで自己表現が出来なかったり、自分が自分でいることを諦めてしまう瞬間があります。そのときは小さな事柄でも、塵も積もれば山、いつの間にか感覚が麻痺してしまいます。そして、せっかく場が用意されたとしても、自由に思いっきり表現することができなくなってしまうのです。

もっと人間は自由でわがままで解放的であっていい。抑制するよりも個性を活かしあうほうが、ある種自然であると考えているからです。

わたしはもっと自分らしく生きたいと思う一方で、その人間らしさを表現することをどこか躊躇していました。慣れていなかったり、周りの目を気にして恥ずかしがったり、自分に自信を持てなかったり。そんな理由でです。

なので、自己を投影している彼らの作品は「お前はそれでいいいのか」と訴えてくる気がして、その止めどなく溢れ出るエネルギーを全身で受け止めきれず、観賞後ぼんやりしてしまったのだと思います。

現在わたしはコワーキングスペースのコミュニティマネージャーとして、起業家やクリエーターといった人生をかけて仕事に取り組む人々に囲まれていますが、この仕事を選んだ理由はきっと同じなのです。そういう人たちの近くにいると、自分も立ち止まらずに情熱をもって進んでいこうと自然と刺激を貰えるんです。なので、今回の展示を経て、きっとわたしは生命力やエネルギーを感じる人が好きなんだなと改めて気付かされました。

また、いま今後の人生を探求している真っ最中なので、自分らしい生き方とはなんぞや?を考えるときのひとつのヒントを貰えたような気がしています。

ということでオススメします

長々と書いてしまいましたが、これが無料でいいのか、、?!と真剣に思えるレベルでオススメでございます。9/6までやってるみたいなので、興味のある方はチケット取ってみてくださいね。わたしも日を開けてもう一回行こうと思ってます☺️

https://www.nhk.or.jp/event/art2020/




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