引越しの日の窓の外

2024.11.24「引越しの日の窓の外」

寂しい、寂しいと言って
周りの勇者たちのように踏み出さず
言い続けるだけで
そのまま私は生きて死んでいくのかと思う
そうした不安が常にある
そんな人生でも良いじゃないかと囁きが聴こえる
あの日別れた、私に素晴らしい言葉をかけてくれた人達に会いたくなる
帰ってきたよと言いたくなる
それは逃げなのかもしれない
だが、それほどまでに美しい一日だった
良いひとときだった
それだけで、良かったのだと、今となって思う

嗚呼、さよなら、私の愛した街
さよなら、私の愛した部屋
さよなら、私の愛した窓
さよなら、私の愛した窓から望む景色の全て
今はもう、私の知らない誰かのもの
もう帰れない、あの幸せなひとときと場所
どうか幸せに、なりたいと思うばかりの今





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【あとがき】
ここからは、ほぼ愚痴になってしまいます。
職場の繁忙期と、参加する展覧会の会期がダダかぶりしていたせいなのか、最近、謎の咳と微熱が続いておりまして、寝込んでいる最中の暇つぶしに、容量パンパンになってしまったスマホの写真整理を始めたところ、現在の住居へ引越した4月の写真に差し掛かり、見ているうちに逆ホームシックになってきてしまいました。
仕事は繁忙期ピークだし、激しく人手不足だし、他のスタッフは会社支給のPCと有料ソフトを使っているのに、自分だけ自前のPCと自費で支払いをしている有料ソフトを使わされているのマジで意味わからんし、他のスタッフが肩代わりできない仕事を新人の自分1人が全負担させられているのもクソだし、それらに対してなんの手当も評価もないし、体調回復してないのに店長から呼び出されるしで、仕事への不満が爆発寸前だったのと、ずっと咳が止まらなくて夜も寝付けない状態でナーバスになっているの、そしてそんなときに楽しかった日々のキラキラした写真を見返してしまったらもう、トドメの三連コンボが決まってしまったのですね。
今はただひたすらに寂しい。
あと、何もかも嫌になった。
もうどうでもいいと言った心持ちです。
とりあえず私は、慈悲の心で今年いっぱいまでは勤めてやりますが、来年はもっと良い所を探して辞めようと決めました。

体調崩してダウンするまでは、「なんか変だな〜?」と思いつつも確固たる怒りや不満などは湧かなかったのですが、休みをもらって家で寝ていたらだんだん、「あれ?よくよく考えてみたら、やっぱこういうのっておかしいよな?」「いや絶対おかしいわコレ!」とハッキリ怒りや不満が湧き出てきて、今まで店長や他のスタッフたちからは親切にしてもらった記憶があるし、恩義に感じていることもあるけど、それと会社の問題は別であって、この会社のやり方はダメだと確信しました。
周囲からは「アンタ、変な会社ばっか勤めるね〜笑」と言われています。(前職の美術館スタッフはまぁまぁ良い仕事だったと思いますが。)
私のなにがいけなかったのでしょうか?
良い勤め先・ヤバい勤め先の見極めが甘いのか…、しかし、よほどひと目でヤバいと分かるような所でなければ、何事も実際に入ってやってみないと分からないとも思うのですが…良い見分け方があるなら、どなたか教えてほしいものです。

そういえば、咳で仕事を休んだ途端に、何をしても治らず長らく悩んでいた首のアトピー性皮膚炎が、数日のうちにみるみる治ってきました。
ストレスが無い環境って本当に素晴らしいですね。

今日もどうか、夢の中だけででも、あの部屋での日常に戻って噛み締められますように。

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