釣りと麻雀の点数計算
それ関係あるの?みたいなタイトル。
関係ないんだけど、一応つながるはず。
釣りとは?
魚釣るヤツよ。
かつてワイは釣りが苦手だったの。
イヤ、ちゃんと言えばキライだった。
今は何とも思ってないけど。
以下、キライになったエピソードなので興味ない人は飛ばしてくだせぇ。
高校生だった愚兄くん。
友人に「バス釣り」なるものに誘われて行くことに。
当時は、ブラックバスという外来魚をルアーやワームという擬似餌(まぁエサに見えるオモチャですわ)をサオの先に付けて釣るという遊びがそれなりに流行していた。
友人いわく、
「バス釣りは知的な趣味」
「ルアーを使ってバスを騙すことが必要」
「魚との知恵比べだ」
なるほど。
確かに、ルアーを本物の魚のように動かすことによって、バスにエサだと勘違いさせるという技術はあるらしい。
しかしだ。
「魚との知恵比べ」とは?
ワイは決して賢い高校生ではなかったが、魚と比べられる程度の知恵レベルではないという自負はあった。
さすがに、比べるまでもなくワイの方がお利口だ。
もうひとりでお留守番もできたし、自分でお尻も拭けるようになってたし。
アイツ(=友人)は魚と互角の知恵レベルなのか?
疑問を抱きつつも、魚と互角ニキに連れられるままに釣り場へ。
もう憶えていないけど、2時間近くかけて穴場的な湖に連れてこられた。
なぜか朝の5時出発という過酷スケジュールだし。
既にウンザリ。
で、釣果は2人合わせてゼロ!
いわゆるボウズ。マジかよ…。
魚と互角ニキと別れ、疲れ果てて帰宅。
「あの野郎、何がバス釣りだよ!クソツマラン!」
まぁしょうがないよね。全く釣れなかったんだもん。
「魚との知恵比べじゃねぇよ!あの野郎、魚に完敗してるじゃねぇか!(笑)」
そこで疑問。
「アイツ、もしかして俺のことも魚以下の知能と思ってるんじゃねぇだろうな?」
勝手に邪推して、怒りがMAXに。
「二度と釣りなんか行くか!」
このようにして釣り嫌い愚兄が完成した。
釣り再来!!
無事、釣りが嫌いなオトナに成長した愚兄くん。
ある日、仕事絡みの方から、釣りに誘われてしまう!
(まいったな…。魚ごときと知恵比べなんぞしたくないんやけど。)
とは言え、「釣りは嫌いだ」などとダイレクトに断るのはさすがに良識あるオトナとしてできない。
「オメーはひとりで魚と知恵比べしてろ!」なんて言ったらケンカになってしまう。
困ったな。
どうやら先方は、船に乗って沖に出て釣ることを想定しているご様子。
ワイはこの機を逃さず、
「とてもステキですね。でも、私は船酔いしやすい体質なのでご迷惑をかけてしまうので遠慮しておきます。」
と魚との知恵比べを嘘八百で讃えつつも、船酔いという別の問題点を持ち出すことにより穏当に断ることとした。オトナだからね。
「でしたら、船じゃなくて、浜釣りが良さそうですね!」
まいった。方法の話じゃないんだよ。釣りがキライなのでやんわり断ってるんだよ。
しかし、この浜釣りニキは既にノリノリ。
おそらく、ワイが口走ってしまった「とてもステキですね。」を真に受けてしまったご様子。
「この愚兄は、釣りがしたくて仕方がないはずなのに、船酔いという壁にブロックされたカワイソウな人なんだ。ヨシ!この愚兄の釣りの夢を叶えるために、今回は浜釣りにして愚兄を楽しませてあげよう!」
とでも思っているかのようなノリノリっぷり。
おそらく、
「こんなに楽しい釣りをキライなんて人がこの世にいるとは思えない!だから、この愚兄も釣り大好き人間に決まっているんだ!」
という前提があるんだろうね。
悪意のある人じゃないの。
ただの釣り好き過ぎモンスターなの。
「イヤ、浜にも酔うんですよ~」
それは無理がある。
もう断れない。困った。退路を断たれ行くしかなくなった。
ただ、浜釣りニキに連れて行ってもらった釣りでは、よくわからんけど何匹か魚も釣れて、その場で捌いて刺身で食べちゃうなんて経験もしたものだから、とても楽しかったの。
ありがとう浜釣りニキ。
もう釣りなんてキライなんて言わないよ絶対~♪
麻雀の点数計算
さて、ようやくタイトルに戻ってきた。
よく耳にする話題で、
「麻雀の点数計算(符計算)が初心者のハードルになってるんだ!」
「点数計算なしにして簡略化すればいいんだ!」
「そしたら麻雀の普及につながる!」
というヤツ。
ワイもそういうのよく思ったりしてたんよ。
どうやったら初心者さんが麻雀をやりやすくなるだろうか?
ワイ自身もそういう工夫を考えたりすることも多い。
こんなことも言ってたな。
ただ、ふとワイの経験を思い返してみると、
「点数計算できないから麻雀楽しめない」
みたいなこと言う人には実は会ったことがないの。
点数計算できない人には、いくらでも会ってきた。
でも、そういう人達は、点数計算できなくてもめちゃめちゃ麻雀大好きだし楽しめてるんだよね。
「ツモーッ!!1000/2000!」
「あ、テンパネするので、1300/2600ですね」
「そうか、やった~。ラッキーラッキー」
うん。楽しそう。
「メンピンツモドラ1、あ~裏ないか~、これは何点だっけ?」
「あ、2600オールですね」
「お~2600オ〜〜ル!!」
うん。やはり楽しそう。
そう楽しいの。点数計算できなくても楽しいの。
「点数計算できないので、麻雀はちょっと・・・」
と言うような人が仮にいたとしましょう。
それって本当に真に受けて良いのか?という疑問。
あのときの浜釣りニキ。
「この愚兄は、釣りがしたくて仕方がないはずなのに、船酔いという壁にブロックされたカワイソウな人なんだ。ヨシ!この愚兄の釣りの夢を叶えるために、今回は浜釣りにして愚兄を楽しませてあげよう!」
これ、まるまる麻雀と点数計算に置き換えることができるんじゃね?
「この初心者さんは麻雀がしたくて仕方がないはずなのに、点数計算という壁にブロックされたカワイソウな人なんだ。ヨシ!この初心者さんの麻雀の夢を叶えるために、今回は点数計算なしにして初心者さんを楽しませてあげよう!」
でも、実際は、あのときのワイのように、
「そもそも麻雀自体の楽しさがよく分からないので断りたい」
というのが本音なのでは?
「とは言え、麻雀ツマランとは言いにくい」
ということで、
「ステキですね。でも点数計算が難しいので遠慮しておきます。」
という発言になっているのではないか?
「初心者さんの手助けをしたい!」
という気持ちを揶揄するつもりはないの。
それはそれで素晴らしいし、ワイも賛成。
他方で「我々は麻雀好き過ぎモンスターである」という自覚も必要かな?と。
「こんなに楽しい麻雀をキライなんて人がこの世にいるとは思えない!だから、この初心者さんも麻雀大好き人間に決まっているんだ!」
という、モンスターならではの思考は危険かもしれないね、というお話でした。
このポストの補足でした。
この程度の話に過ぎないのに、長々と3000字近くも書いてしまう麻雀好き過ぎモンスターのなんてことないnoteでした。
大したこと書いてないのに、ここまで読んでくれた麻雀好きの方はありがとうございます(笑)
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?