BEAST決勝オーラス1本場「浅井魂の6m切り」
ここまでのポイントは以下のとおり。
菅原 3.2 +71.2 = +74.4
新井 60.1 +13.2 = +73.3
浅井 39.1 -21.7 = +17.4
内田 -102.4 -62.7 = -165.1
浅井の倍満直撃条件がなくなって、三倍満以上のツモ直条件となる。
新井は1本場になったので和了りはなんでもオッケー。
何事もなく進んで新井が一向聴。
普通は9p。234567sすべてで聴牌がとれる。
あるいは、69pチーテン効率で2sか6sだけど、浅井が鳴かせてくれるとは思えない。
ここは第3の選択打3s。
縦受け効率で3sが全部見えているから打3s。なるほど。
なんでも切るしかない菅原から7pが出てポンテン。
当たり牌である4sを掴む菅原。
新井の手牌読み。
23sという両面ターツを落として7pポン出し8p。だいたい聴牌でほぼ14sよりも良い両面に見える。3s全見えなので2233sは否定。
25m25p36p47s濃いのはこの4本。
しかし、放銃を避ければ良い話ではなくて、聴牌しないといけない。非常に難しい。
菅原は打赤5s!
これはお見事。ここで6mを切ってると後のケーテンが無かった。
放銃してしまえばおしまいなので、切れない4sをヘッド固定して、後に67mのどちらかを選択できるようにしたってことか。
しかしお見事。
さて浅井。残り1巡となっているが、親の菅原は5sを新井に合わせただけでほぼツモ切りに加え、あの薄い河。しかも今の1s切りにも間があって、ノーテン風。
菅原がポンできそうな牌を選ばなくてはいけない。
菅原の味方、という訳ではなく、次局自分のチャンスを得るため。
もちろん新井にあたる可能性がありそうなピンズからは選べない。
どれか?ヒントと言えそうなのは、菅原の13m手出しのターツ落としだけ。
89mが全部見えているから、4567mあたりのマンズは持ってそうで、2m対子はあり得ない。
6mか7mか?どっちも生牌。どっちだ?
6mだ!
ストライク!!!!
これはしびれたねぇ。かっこよかった!!
6mか7mまではギリギリたどり着けるかもしれないけれど、最後の2分の1の選択理由は分からない。
何か明確に差がつく情報があるのかもしれないけれど、私では拾えなかった。
さらに7mポン!
河が弱すぎる親の菅原に海底を送り込み、聴牌確率を上げるためのポン。
と説明してしまえばシンプルだけど、凄い。
6m7mの2分の1を当てて満足しちゃいそうじゃない?(笑)
「やったぜ!俺の仕事は終わりだ!」って感じで(笑)
凄い。浅井、凄い(繰り返し)。
7mポンでツモがずれた結果、新井の和了牌の7sは内田の元へ。
浅井が、親の聴牌確率を上げて次局勝負&自分の勝利の可能性を上げるためにポン材を探し当てた上で海底を送り込むという、「自分のための最善」を尽くした結果、浅井にチャンスが残った!
もちろん7sがそこにいたのは偶然だけど、浅井の選択にはしびれました!カッコ良かった!!
2人聴牌でさらに流局。