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〜サウナシュラン2022第1位の桃源郷でととのう〜【スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯】
第一話はこちらから⇩
サウナにハマって3ヶ月ほどが経過しただろうか。
あいも変わらず1週間に1回はサウナに通う生活を続けている。
サウナで身体を内から焦がし、水風呂で冷やす。刀工が丁寧に刀を造り上げるように、私も自らの身体を整えあげる。外気に晒されている間に、日頃のストレスや悩みなどの不純物を一切流し落とすのだ。
何もない休日。今日はどこのサウナへ行こうか。
今住んでいる場所は引っ越してきて1年も経たないのだが、引越し直後に仕事やら何やらで、ゆっくり散策出来ていなかったことを思い返す。
折角だから近くの駅でどこか出かけようか。路線図をぼーっと眺めていたら、意外にも千葉に電車一本で行けることに気がつく。
近くを散策するという目的は叶わないが、千葉という未踏破の地に足を運ぶのも一興だと感じる。
千葉のサウナを探す。「スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯」が有名らしい。どうやらサウナシュラン2022第1位というじゃないか。
今日はここへ行こう。
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最寄駅は流山おおたかの森。「おおたかの森」とは素敵な名前じゃないか。名前の由来を調べると、「駅に近接する「市野谷の森」にオオタカが生息していることや、駅周辺は緑が多い環境にあることから決定されたもの」とのこと。都心に近いながらも、緑が多い環境に、自然好きの私は胸の高まりを感じる。
電車に揺られ40分、とうとう施設に到着した。
駅のすぐ近くに、緑に溶け込むように巨大な建物が聳え立つ。駐車場の大きさから、この施設の人気が感じ取れる。
行きの電車の中で、このサウナ情報を調べていた。サウナのコンセプトは以下のとおりである。
都心より快速で約20分の「流山市おおたかの森」
都心から一番近い“森のまち”で極上のくつろぎと癒しを提供する
新たなライフスタイル型温浴施設として誕生します。
ストレスフルな日常を過ごす現代人にこそ、何にも考えず、
あたたかい大きなお風呂に浸かり、サウナで汗を流してリラックスしてほしい。
忙しい日常も、過ぎ行く時間も忘れさせ極上のスパ空間が、
あなたの心とカラダを、温かく包み込んでいきます。
心とカラダがあったまれば自然と笑顔がこぼれる。
誰もが特別な時間を過ごせる「スパメッツァおおたか」で、素敵なひと時を。。
なるほど。市のあり方に合わせてサウナもそのあり方を変えていく。とても素敵なコンセプトだ。
中に入る。内装はかなりオシャレだ。ボタニカルな空間の中にタペストリー柄のクッションカバーが室内の雰囲気を一層オシャレにする。なるほど、調べたらBeamsが手掛けているらしい。
朝9時には到着していたが、休日ということもあり、館内は込み合っていた。
私は冷えた身体を一刻も早く暖めたく、サウナへ直行したのだった。
まずはドラゴンサウナ。
サウナー専門ブランド「TTNE」のととのえ親方がプロデュースしたとのこと。サウナーと相対するようにHARVIA製のタワーストーブ5基が並んでおり、定期的にセルフロウリュが楽しめる。
薄暗く、広い空間。心地よいBGMそこに無駄は一切ない。
瞑想を深める。身を焦がすロウリュの熱ととおもに脳内の雑念が整理されていく。
限界を感じ外に出る。外には深水風呂があり、水深157cmで頭まで潜水OKなのでしっかりと汗を流して水風呂に入る。
近くにはととのいスポット。横たわれるスペースが多くあるのは至高の空間だった。
頭がくらくらする。邪念が入り込むことを本能が拒否し、ただただ身体がととのいを求めて血流を加速させる。
続いては本場フィンランドのサウナ小屋を思わせる造りのmedi sauna。
こちらも同じく暗く静寂で、薄く流れるBGMに癒される。
セルフロウリュ可能な空間で、セルフロウリュでかなり身を焦がされる。
最後は塩サウナ。
塩サウナはぬるいイメージだったのだが、にしてはしっかり熱めでびっくりした。クレイ泥パックまで出来るとは驚きである。
大満足のととのいで館内を後にした。
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サウナで整った後は近くのお店でオロポを購入。専用のグラスまでついているとはなんというこだわりだろうか。
しっかりとサ飯も頂き帰宅。
素晴らしい休日だった。
行ったことのない街で素晴らしいサウナに巡り合えた。
日々PCと向き合う中で自然を渇望するような毎日だが、ここ流山おおたかの森には素敵な街のコンセプトと、それを体現する素敵なサウナが存在した。
また来よう。
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