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【第7章】ロックサウンドの極意!パワーコード編解説資料


■初めに



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■この解説で得られる知識(メリット)

・ブラッシングの知識
・ミュートの大切さやコツ
・パワーコードの押さえ方

■資料の役立たせ方やコツ

・パワーコードの練習では、まずはブラッシングを必ず出来るようにする。
・パワーコードは6弦から1弦まで全部の弦を弾かない弦も含めて鳴らす必要があるため、ミュートをしっかりと行えているか?をEX-1から確認しながら行う。
・3本の弦を使ったパワーコードに関しては、使用する指が人差指、中指、小指と増えるため余計にミュートをしっかりと意識することが必要になってくる。(Eのパワーコードは人差し指を使用)
・コツはブラッシングの状態から弦を押し込むイメージ(ブラッシングに関しては動画を参照してください)

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■前置き

ギターを始めたばかりの頃、一度は憧れる音。それが「ギャーン!」というエレキギター特有のロックサウンドですよね。この音の正体こそ、パワーコードです。
私自身もギター初心者だった頃、あの強烈な音を出せるようになりたくて、何度も練習を繰り返しました。しかし、なかなか思い通りに鳴らせなくて、悔しい思いをしたことを今でも覚えています。もしもあの頃の自分が、今回紹介する練習方法を知っていたら、もっと早くパワーコードの楽しさに気づけたかもしれません。
この記事では、そんな過去の自分にも教えたい、パワーコードの鳴らし方を徹底的に解説していきます。初心者の方も、もう一度基礎を見直したい方も、この章を読みながら一緒に練習してみましょう!


1. パワーコードの前に「ブラッシング」をマスターしよう

パワーコードをうまく鳴らすためには、まずはブラッシングというテクニックをマスターすることが大切です。なぜなら、パワーコードを弾く際には、弦の鳴らさない部分をミュート(音を消す)する必要があるからです。
もしミュートが不十分だと、余計な弦の音が鳴ってしまい、汚い音になってしまいます。パワーコードの力強いサウンドを手に入れるためには、ブラッシングで弦をしっかりとミュートする技術が必要です。

ブラッシングとパワーコードの関係

ブラッシングとは、右手または左手を使って弦をミュートし、余計な音が鳴らないようにする技術です。パワーコードでは、コードを構成する弦以外はすべてミュートしておく必要があります。このため、ブラッシングを使って不要な弦をきちんとミュートする技術をまず身につけることが大切です。
初心者の方は、まずブラッシングの練習から始めることを強くおすすめします。これにより、パワーコードを綺麗に鳴らすための基礎がしっかりと築けるでしょう。

ブラッシングのやり方に関しては、普段ギターはフレットを押して音を出しているとおもうのですが、人差指から小指にかけて優しく弦に触れる(かぶせるようなイメージ)ようにそっと手を弦に当ててあげます。その状態で弾いてみると下記のようなサウンドが出るはずです。

コツに関しては、各弦の開放音が鳴らないようにしっかりと指を触れてミュートしておくと良いです。

ブラッシングのやり方はこちらを参照してみてください。



2. ブラッシングからパワーコードへ:音を「押し込む」感覚

ブラッシングをマスターしたら、次は実際にパワーコードの音を出す練習に移ります。ここで重要なのは、ブラッシングの状態で押さえる弦の上に指を触れておくということです。

指をフレットの上に置く準備

パワーコードを鳴らす際には、弦をしっかりと押さえる必要があります。特に、人差指小指(または薬指)を使って押さえますが、このときのコツは、ブラッシングの状態ですでに指をフレットの上に置いておくことです。
ブラッシングしながらも、指をフレットの上に軽く置いておくことで、弦をすぐに押し込んで音を出せる状態にしておきます。これにより、スムーズに音を鳴らすことができるでしょう。もし、イメージが沸かない!という方がいらしたら下記のパワーコードの解説に動画を張っておきますのでそちらを参考にしてみてください!


3. パワーコードを使った練習:EX-1からスタート

最初に挑戦するパワーコードは、Eのパワーコードです。このコードは比較的簡単で、初心者にも取り組みやすいので、まずはここから練習を始めましょう。

Eのパワーコードの押さえ方

  • 6弦の開放5弦の2フレットを同時に鳴らします。

  • このとき、人差指を使って5弦2フレットを押さえます。

  • 6弦は開放弦なので、何も押さえずに鳴らします。

この基本的なEのパワーコードを、ゆっくりと伴奏音源に合わせて練習してください。重要なポイントは、余計な音が鳴らないこと、そして弦がしっかり鳴っているかどうかを確認しながら進めることです。また、ブラッシングと併用して下記の演奏動画のように練習してみるのも効果的です。

コツ:人差指の角度を意識する

Eのパワーコードを弾く際、人差指を少し斜めにすると弦を押さえやすくなります。これにより、他の弦が指の付け根周辺でミュートされ、きれいな音が出やすくなります。音符の長さが変わっていくパターンにも慣れながら、しっかりとリズムに合わせて練習しましょう。

また、6弦の開放を鳴らすため、鳴らす時は中指、薬指、小指をパッと浮かせます。この時に人差し指まで浮いてしまわないよう注意が必要です。

指が密集しているため斜めの状態で手を開いてます。

基本フォーム(正面)

基本フォーム(視点)

演奏(正面)

演奏(視点)



4. オクターブを追加したEのパワーコード(EX-6)

オクターブを追加したEのパワーコードは、音の広がりがさらに増すため、特にロックやメタルでよく使われます。このコードをマスターすると、2本弦では出せない分厚いサウンドを得ることができます。

コツ:

  • 人差し指で6弦を押さえた状態で、軽く寝かせて3弦以下の弦をミュートすることで、余計な音が鳴らないようにします。

  • フォームを意識:指がしっかりとフレットに近い位置で押さえられているかを確認しましょう。指がフレットから離れると、音がこもったり、ビビりやすくなります。

  • 低音に重きを置く:このコードは、低音の厚みがポイントです。6弦の開放弦を強調してしっかりと鳴らしましょう。

※押さえ方に関しては上記のフォームより少々指を寝かせて4弦も同時抑えるイメージです。


5. Cのパワーコード(EX-21)

Cのパワーコードは、5弦ルートのパワーコードの基本形です。これを弾けるようになることで、指板全体でコードを自由に動かせるようになります。5弦ルートのコードは、ロックのリズムギターでは非常に重要な要素です。

コツ:

  • 6弦をミュート:5弦ルートのコードでは、6弦が余計に鳴らないように人差し指の余った部分で軽く触れてミュートします。これは非常に重要なポイントで、余分な音が出てしまうと、コードが濁ってしまいます。

  • フォームの確認:5弦と4弦をしっかりと押さえているか、他の弦に触れていないかを確認しながら練習しましょう。小指を使って4弦を押さえる際に、無駄な力が入らないように気をつけます。

  • 指は斜めにしておく:指を斜めにすることでEのパワーコード同様、人差指の関節付近が自然に1弦や2弦に触れてくれるため少々斜めに配置することも意識すると良いでしょう。

基本フォーム(正面)

基本フォーム(視点)

演奏(正面)

演奏(視点)



6. 3本弦のCのパワーコード(EX-26)

3本弦を使ったCのパワーコードは、2本弦のバージョンよりも音にさらに厚みを加えることができます。しかし、押さえ方が複雑になるため、慣れるまで少し練習が必要です。

コツ:

  • 人差し指・薬指・小指の使い方:5弦の3フレットを人差し指で、4弦の5フレットを薬指で、3弦の5フレットを小指で押さえます。この配置に慣れるために、指の独立した動きを意識してトレーニングしましょう。

  • ミュートの技術が重要:特に6弦や2弦、1弦が誤って鳴らないように、人差し指で6弦をミュートし、3弦より下の弦は軽く触れてミュートしましょう。また、中指を使って余計な弦が鳴らないように触れてあげることも大切です。

基本フォーム(正面)
※少し斜めに配置しましょう。


基本フォーム(視点)


演奏(正面)

演奏(視点)



7. Gのパワーコード(EX-31)

Gのパワーコードは、6弦をルートとするパワーコードです。上記のCのパワーコードを一個上に上げるため、1弦や2弦のミュートがよりシビアになってきます。

コツ:

  • ミュートの徹底:6弦ルートのコードでは、1弦から3弦が余計に鳴らないように、しっかりとミュートします。人差指を少し寝かせて、3弦以下の弦を軽く触れることで不要な音をカットしましょう。

基本フォーム(正面)


基本フォーム(視点)


演奏(正面)

演奏(視点)



8. オクターブ付きGのパワーコード(EX-36)

オクターブを追加したGのパワーコードは、さらに音に深みと広がりを加えます。基本的な形はGのパワーコードと同じですが、さらに3本弦を使うため、より立体的なサウンドを得られます。

コツ:

  • 指の配置を完璧にする:6弦の3フレットを人差し指、5弦の5フレットを薬指、4弦の5フレットを小指で押さえます。小指の使い方が重要なので、しっかりと押さえる力を鍛えておくことが大切です。また、6弦から4弦は張力が強いため、薬指や小指の正確性が求められます。しっかりと弦を抑えるように意識してみると良いです。また、中指を使ったミュートも大切になってくるため、薬指や小指に力を入れすぎてしまい、中指が釣られて上手くミュートが雑にならないよう注意が必要です。また、指は立て気味にしておくことも大切なポイントです。

基本フォーム(正面)


基本フォーム(視点)


演奏(正面)



演奏(視点)





まとめ:パワーコードをマスターするためのコツ

  • ミュートを徹底する:どのコードでもミュートが最重要ポイントです。余分な弦が鳴らないように、常に意識しましょう。

  • 指の配置を正確に:特に3本弦のパワーコードでは、指を正確に配置することが音に大きく影響します。

  • ピッキングの力加減を調整:しっかりと力強く弾くことがロックサウンドには必要です。全ての弦が均等に鳴るように心がけましょう。

  • 指の立て方や斜めらせ方がポイント:上記にて解説したように指を立てたり斜めに置いたりと工夫をしてみることでミュートがやり易くなります。

これらのコツを意識しながら、パワーコードの練習に励んでみてください。
また、伴奏音源に正確にノイズを出さずに合わせてみる!ということを目標にしてみてください!
もし、不明点などありましたら遠慮なくSkypeチャットで質問してみて下さいね♪

それでは、私と一緒にギターを楽しんでいきましょう!!!

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