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【第12章】暗い響きを感じよう!マイナースケール編!解説資料

■初めに



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■この解説で得られる知識(メリット)

・マイナースケールのポジション
・メジャースケールとの違い
・メジャースケールとの関係性
・マイナースケールの覚え方

■資料の役立たせ方やコツ

・メジャースケールを基準にして何番目の音が変化しているか。ということに着目して覚えると理解が深まり易い。
・マイナースケールとメジャースケールはセットで覚える(平行調)

※もし、挑戦してみて分からない!や出来ない!と思ったら、Skypeのチャットで気軽に質問してみるのが上達のコツです!(^^)!
私が、しっかりと回答させていただきます( ..)φ

■前置き

前回の章では、音楽の基礎である「メジャースケール」について詳しく説明しました。メジャースケールは明るくポジティブな響きを持ち、多くの音楽ジャンルで使われています。今回は、メジャースケールと対になる暗い響きを持つ「マイナースケール」について解説します。メジャースケールの理解が深まった今、このマイナースケールを攻略すれば、ギター演奏や作曲がさらに楽しくなること間違いなしです!

マイナースケールは、より感情的でメランコリックな音色を持ち、ロック、ブルース、クラシックなど多くのジャンルで使われています。今回は、メジャースケールとの違いを中心に、マイナースケールの成り立ちや練習方法について詳しく説明します。前回の知識を活かしながら、一緒にマイナースケールの魅力を探っていきましょう!

1. メジャースケールとマイナースケールの違い

メジャースケールは「明るい」響きを持ちますが、マイナースケールは「暗い」響きを持ちます。これは単なる感覚の違いではなく、音の構成や順序が異なるために生まれる音の印象です。

メジャースケールとマイナースケールの違いを簡単に説明するために、まずメジャースケールの音の並びを復習しましょう。

メジャースケールの音の構成

メジャースケールは「全音」と「半音」の組み合わせで構成されています。メジャースケールの音の順序は以下のようになります。

全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 全音 → 半音

例えば、Cメジャースケールの音の並びは次のようになります。

ド(C) → レ(D) → ミ(E) → ファ(F) → ソ(G) → ラ(A) → シ(B) → ド(C)

マイナースケールの音の構成

次に、マイナースケールを見てみましょう。マイナースケールはメジャースケールとは異なる音の間隔を持っています。具体的には、次の順序になります。【第11章】の解説で「方程式」に関して触れましたが、マイナースケールの方程式は下記になります。

全音 → 半音 → 全音 → 全音 → 半音 → 全音 → 全音

Cメジャースケールを基準にした場合、Aマイナースケールは次のような音の並びになります。

ラ(A) → シ(B) → ド(C) → レ(D) → ミ(E) → ファ(F) → ソ(G) → ラ(A)

これにより、メジャースケールの明るい響きに対して、マイナースケールはより哀愁のある響きを生み出します。

2. メジャースケールからマイナースケールへ

実は、メジャースケールとマイナースケールは密接な関係があります。メジャースケールの6番目の音から始めて弾くと、それがマイナースケールになります。この考えをもとに上記を再度見てみると腑に落ちるはずです。

この関係性を理解することで、メジャーとマイナーの音階を簡単に把握することができ、音楽理論もより深く理解できるようになります。

CメジャースケールからAマイナースケールへ

Cメジャースケールを例にとって説明します。Cメジャースケールの音は以下のようになっています。

ド(C) → レ(D) → ミ(E) → ファ(F) → ソ(G) → ラ(A) → シ(B) → ド(C)

このスケールの6番目の音「ラ(A)」を基準にして、同じ音の並びを使って弾くと、Aマイナースケールが生まれます。

ラ(A) → シ(B) → ド(C) → レ(D) → ミ(E) → ファ(F) → ソ(G) → ラ(A)

見てわかる通り、CメジャースケールとAマイナースケールは同じ音を使っています。ただし、始まりの音が異なるだけで、スケールの性質が変わるのです。

このように、メジャースケールの6番目の音から始めたものが、マイナースケールとなります。この関係性を「平行調」と呼びます。

簡単に言えば、メジャースケールの6番目から弾いたらマイナースケールとして使える。
何故なら音は同じだから。

となります。

3. 平行調とは?

平行調(へいこうちょう)とは、メジャースケールとマイナースケールのように、同じ音を共有しているが、異なる基音(始まりの音)を持つ2つのスケールのことを指します。

例えば、CメジャースケールとAマイナースケールは平行調の関係にあります。どちらも同じ7つの音を使っていますが、Cメジャースケールは「ド(C)」から始まり、Aマイナースケールは「ラ(A)」から始まります。

この平行調の関係性を理解しておくと、1つのスケールを覚えることで、簡単にもう1つのスケールを把握できるようになります。ギター演奏や作曲において、この知識は非常に役立ちます。

しかし、キーがCの楽曲で平行調になるAmスケールを使用した場合、A(ラ)の音を伸ばしすぎたりすると、違和感を感じやすくするため注意が必要です。

4. メジャーとマイナーの音の違い

メジャースケールとマイナースケールの音の違いをもう少し具体的に見てみましょう。メジャースケールを基準にすると、マイナースケールの音の並びは次のように変化します。

  • 3番目の音が半音下がる(例: Cメジャーの「ミ(E)」がAマイナーでは「ド(C)」)

  • 6番目の音が半音下がる(例: Cメジャーの「ラ(A)」がAマイナーでは「ファ(F)」)

  • 7番目の音が半音下がる(例: Cメジャーの「シ(B)」がAマイナーでは「ソ(G)」)

これにより、メジャースケールが持つ明るい響きに対して、マイナースケールはより憂いのある、悲しげな響きが生まれます。この音の違いを意識することで、演奏や作曲における表現力が格段に上がります。

メジャースケールの活用例

  • 明るいポップスや元気な曲調

  • 祝祭的な音楽や楽しいシーンに最適

マイナースケールの活用例

  • メランコリックで感情的なバラード

  • ロックやブルースなど、感情の深さを表現したい場面

6. 具体的な練習方法

ここでは、前回のメジャースケールの練習方法を応用して、マイナースケールの練習方法を紹介します。

ステップ1: Aマイナースケールのポジションを覚える

まずは、ギターの指板でAマイナースケールのポジションを覚えましょう。前回のCメジャースケールのポジションを理解しているなら、Aマイナースケールは同じポジションを使うことができます。ただし、基準となる音が「ラ(A)」に変わるだけです。

分かり易いように下記の譜面を見比べてみましょう。

メジャースケール

マイナースケール

このように実際に使われている音が同じでスタートするポジションが違うことを理解出来たと思います。

まずは実際にメジャースケールとマイナースケールを交互に弾いてみると更に理解が深まることでしょう。

ステップ2: バッキングトラックに合わせて演奏する

次に、YouTubeなどで「Aマイナー バッキングトラック」を検索し、その音源に合わせて自由に演奏してみましょう。スケールのポジションを覚えていれば、指板を自由に動きながらアドリブで演奏することができるはずです。

ステップ3: メジャーとマイナーを行き来する

演奏するキーに合わせて、メジャースケールを弾く。その後に平行調となるマイナースケールを弾いてみる。ということ繰り返しバッキングトラックに合わせて練習を行ってみる(その逆も)という練習を繰り返してみると理解が深まり指版も幅広く使えるようになることでしょう。

地道にコツコツと練習を行ってみてください。

まとめ

今回の章では、メジャースケールとマイナースケールの違い、そしてその関係性について解説しました。以下に、今回のポイントをまとめます。

1.メジャースケールは明るい響き、マイナースケールは暗い響きを持つ
2.メジャースケールの6番目の音から弾いたものがマイナースケールになる
3.メジャースケールとマイナースケールは「平行調」の関係にあり、同じ音を使っている
4.マイナースケールでは、3番目、6番目、7番目の音が半音下がる
5.メジャースケールとマイナースケールを使い分けることで、音楽の表現力が広がる

この知識を活かして、ぜひギターや他の楽器で演奏を楽しんでください!メジャーとマイナーのスケールをマスターすれば、音楽の幅が大きく広がります。

様々なキーでメジャースケールを弾き、その6番目から始まる音に着目することでメジャースケールとマイナースケールどちらも使用して演奏することが可能であり、指版全体を使って弾くことが可能になりますので是非挑戦してみて下さいね!

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