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ネックのハイ起き
ネックの状態を表す言葉で " 元起き " や " ハイ起き " などがあるのですが、的確な言葉とは言えず、誤解を与えやすい言葉になっています。今回はそのうちハイ起きの症状をお伝えしたいと思います。
ハイ起きの状態とは、簡単に言うとハイフレット付近が起き上がってしまう現状です。
通常はアコースティックギターやフルアコタイプのエレキギターにて発生する現状で、構造上ソリッドギターでは起こらないはずです (指板剥がれなどあれば起こりえますが)
今回はそんな中でもデタッチャブルタイプのベースでにハイ起きの例です。
下記の写真ですが、ネックを取り外してひっくり返し、ジョイント部に直線定規をあてがっているところですが、ボディ側(右側の)になるにつれて奥から漏れてくる光の量が増えています。
これはハイ起きが起こっている状態で、弦高を下げるとハイフレット12F以降がビビる状態です。
![](https://assets.st-note.com/img/1728360712-NajHDFdP8ycwTiB1VQtk4fJz.jpg?width=1200)
先ほどソリッドギタータイプでは構造上 ハイ起きが起こり得ないと説明しましたが、なぜ発生してしまっているかというと、このネックとボディ間にシムを挟んでいたようです。何かしらの調整のためにシムを利用することは一般的ではあり、とくに問題ではないのですが、よく市販で見かける下記のような形状のシムを利用すると、ジョイント部に隙間ができ その上ジョイントで締め付けられることにより、木部にひずみが発生し曲がることによりハイ起きが発生しております。
![](https://assets.st-note.com/img/1728360724-lZY6mfaO82CjUpgDLK9evNIS.png)
シムを利用する際はジョイント部に隙間でできないようなテーパーを付けた形状のシムを利用することをお勧めします。
私たちでシムを適用する場合は隙間ができない形状のものを利用しております。