![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137486854/rectangle_large_type_2_440c6862f1d31f165c263c25e84a696c.jpeg?width=1200)
ナットのスキャロップ加工
アコースティックギターではよく使われるナットのスキャロップ加工ですが、エレキギターにも施しました。
ナットの形状・材質などは大きくギターの音色に影響しており、アコースティックギターではスキャロップが施されたものよくあります。”スキャロップにすれば音がよくなる!” というような単純なものではありますが、ナット自体の体積をへらし、ナットに伝わった弦振動の共振を減らすといういみでは理にかなっていると思います。
エレクトリックギターへの施工
施工までの状態ですが、とても綺麗にナットが整形されており、出音もはっきり綺麗になってます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713255147690-u0QzcxVXc7.jpg?width=1200)
ここから一つずつスキャロップ加工を行なっていくのですが、常に生音の弦鳴りを確かめながら加工していきます。少しずつ削っていくと雑味が薄れ弦鳴りがクリアなっていくことがわかります。加工しすぎることにより突然鳴らなくなってしまうことも実際ありますので、慎重に行います。
![](https://assets.st-note.com/img/1713255349382-SEE9FU4Boj.jpg?width=1200)
スキャロップ完了後弾いてみると迫力は失うことなく、全体的にバランスよくなりました。GIBSONタイプでハムバッカーなのでどうしてもコードの出音はつぶれやすかったのですが、明らかに綺麗なコードがなるようになりました。
脆すぎる牛骨ナットなどだと加工をするとナット自体が割れてしまったりすることもありますが、試してみるのも面白いモディファイだと思います。