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ネックヒールキャップの再生

いつのまにか取れてしまったネックジョイント部のヒールキャップ、装飾品として高級モデルなどに取り付けられているものですが、取れてしまいさらに紛失までしていまうと寂しいものです。

Martin ヒールキャップ
以外に簡単に取れてしまうパーツではあります。

まずは近い素材・カラーリングのでおおまかに新しいヒールキャップをカットしていきます。

ラフにカット

この時点ではおおまかで作成し、最終的な形状は現物合わせで完全にフィットさせます。

高級感のある積層構造になっているので、それぞれ適した厚さの白・黒パネルを重ねていきます。この造りは積層バインディングの作成方法と同じものです。

積層バインディング
白・黒を張り合わした時点

ある程度成型できてきた時点で現物と合わせしていきます。

マーチンの修理
アコースティックギター修理

少しづつ成型をしてギターと完璧に合うように何度も合わせながら行います。簡単な形状にみえますが、直線箇所はほぼなく非常に複雑な形状でほとんどの時間はこの作業に要します。

バインディング修理

最後はラッカーで塗装を施し、接着して完成です。積層のそれぞれの厚さもボディバインディングとシームレスにつながっており綺麗にできました。

ギターラッカー塗装
Martin ギター修理

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