初めて買ったギターの話
初めてギターを買った日のことは、何年ギターを続けていても忘れられないものではないだろうか。中学1年の4月、ギターを買う。普通すぎ。でも、初めて持ったエレキギターのずっしりとした重みは今でも鮮明に覚えている。
買ったギターはSquier Stratocaster、2tone sunburstでメイプルネック。いわゆる50sスタイルのストラトだった。
ピックガードがいい感じにクリーム色になっていてなかなかの見た目ではあるが、まあ音は値段なり。すっごいシャリシャリだった。そもそもストラトの鳴らし方や音の作り方はかなり難しいので、初心者には形の弾きやすさ以外は向いてないギターだと思っている。特に3シングルは。(あくまで個人の感想なのであしからず。)
それはともかく、買って数日して衝撃の事実が発覚する。当時私が憧れていたギタリストは大体レスポール下げて構える系の人々だったのだ。Jimmy Page、Joe Perry、マーシー(THE BLUE HEARTS)など。ことごとくレスポールユーザーである。無知とは恐ろしいもので、10年前のネットにほとんど馴染みのない小学生だった私には、エレキギターに種類があって全く音が違うなんて微塵も思わなかったのだ。
ということで、少々不満はありながらもちょこちょこギターを触ってはいたのだが、なかなか続かないものだ。まず家族のいる自宅でギターを構えること自体が気恥ずかしい。下手くそだし様になってないのでなおさら。Fenderが最近出した統計によれば、ギターを初めて買った人の90%は1年以内にやめてしまっているようだ。そりゃそうだ。全然CDみたいに弾けないのだ。私個人の体験に過ぎないが、ギターは階段状に上達するものだと思う。きっかけを掴むまで諦めずにできるかどうか。私の場合は近所のヤマハギター教室にお世話になった。月謝を払ってくれた両親には感謝しか無い。おかげで人生が楽しくなった。
以上が私のギターを始めた当初のお話である。実はこのギターのせいでストラト嫌いが始まってしまい、最近まで引きずることになったのだが、それは別のお話で。ではまた。
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