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ギターをインテリアにしないためのFコード習得法

ギターにおいて最も有名な、初心者に立ちはだかる壁。それがFコード。こういうやつ。

ん?爪の色変じゃない?まあ、それはどうでもいい。この、人差し指で全弦をまるっと押さえるタイプのコードをバレーコードと言うので、覚えておいてほしい。
最初のうちは絶対にきれいに鳴らないが、実はこれを平行移動すると数多くのコードを弾けるようになるので、一気にギターが楽しくなるポイントでもある。今回は初心者時代の私が如何にしてFコードにたどり着いたかを書いておこうと思う。せっかく買ったギターをFコードのせいでインテリアにしてしまいそうな人に向けて。

Level 1;パワーコードを習得

ロックで多用されるパワーコードを習得することは、Fコード習得のための近道である。FメジャーでもFマイナーでも、Fが出てきたら全てこれで大丈夫。押さえるところは2つだけ。あら簡単。ポイントは人差し指の腹で4〜1弦を軽く触れてミュートすること。これで右手を振り切ってもパワーコードの2音だけが鳴るように練習する。


慣れてきたら5弦ルートのパワーコードも練習する。ここでもポイントは、高い方の弦のミュートはもちろん、6弦を人差し指の腹でミュートすること。

私はたまたまバンドでGreen dayのBasket caseをやったことでこれに慣れた。

このリフはとっても簡単なのでぜひ弾いてみて欲しい。
ここで、パワーコード小指・中指問題について私の思うところを書いておく。私は小指で押さえている。これは、5弦ルートのパワーコードのときにミュートに中指と薬指を使えることがメリット。まあ、続けていくと中指で押さえないとどうにもならないこともあるのだが、その対応は簡単にできるようになるので、初心者のうちは小指で練習したほうが良いと思う。副産物として、普段の生活であまり使わない小指のトレーニングになる。

Level 2;オクターブ奏法を習得

オクターブ奏法を初めてTAB譜で見た時、ピックで弾けないと思ったことを思い出した。奏法とか言うからなんだか偉そうだが、言ってしまえばパワーコードの小指を4弦に移動させただけ(6弦ルートの場合)。この時、5弦は鳴らさないので人差し指の腹でミュートすることになる。Level 1でのミュート練習の発展系にあたる。

コツは左手の力を抜くことだと思う。力が入っているあなたはだんだん親指が痛くなってきます。練習になるのはAvril LavigneのGirlfriendとかアジカンのリライトとか。

どちらかと言うと洋楽よりJ POPで必須のスキルかもしれない。

Level 3;3音のパワーコードを習得

Level 1と2のあわせ技。2音のパワーコードよりオクターブ上の音が乗るので響きが独特な感じになる。ここまで来ればもうバレーコード完成までもうすぐ。Basket caseを全部これで弾いてみたりすると慣れが早いかも。

Level 4;2弦、1弦を追加

3音のパワーコードに2弦を追加するとだいぶきれいなコードになるはず。1弦はきらびやか感を演出したい時にしっかり鳴らすように意識すると良いと思う。小難しい話を少しだけすると、ルート、完全5度、ルート、メジャー3度が2弦までで完成しているので、1弦を無理して鳴らさなくてもコードとしてしっかり成立しているのだ。

以上の4段階でバレーコードを楽しみながら習得できるはず。時間がある程度かかることは仕方が無いが、楽しんでできれば続けやすいと思う。ギターと飽きずに長く付き合うコツは、現段階で難しいことを置き換えて難易度を下げつつやっていくこと。そうしているうちに、段々難しいことが出来るようになっていくはず。

ということで、初心者の脅威Fコード習得法について書いてみた。私も初心者時代に真面目に練習する以外の方法が見つからず、挫折しかけた経験があるので、この文章が誰かの役に立てば幸いである。ではまた。

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