見出し画像

《みんなからの質問:No.67》 オンコードについてどう考えていますか?

ギターを始めて一年ちょっとの者です。
耳コピで好きなアニソンを弾けたらなと思い音楽理論を調べつつ練習しているのですが、自分が聞こえたベース音のコード進行を調べても出てきません。
そういう時はオンコードにしてコード進行に合わせたりしているのですが、そこまでして既にあるコード進行通りにするものなのかと悩んでいます。

もちろん、あまり使われないor調べても出てこないというものにはそれなりの理由があることや、私自身の聞く能力がまだまだ低いということもあると思います。
博士はこのような場合にどのように考え、プレイをしますか?


もしその耳コピした内容が合ってたとしたらという前提で少しお話しますねゾ!

まず、オンコードというのは譜面表記上普通のコードにプラスしてベース音を書くので、少し難しいイメージを持つかもしれませんが、曲中の価値としては『普通のコードと何ら変わりないですじゃ!』

例えば、オンコードを用いてベース音が半音ずつ下がったするようなアレンジになったり(上がったり)、ベース音がコードのルート以外を弾くことで響きが変わりより求める雰囲気が出たりとな。

なのでワシは、オンコードは大切に扱いながら作曲や、アレンジに生かせるように意識してますゾ!



後、あくまでワシの印象としてになるが

アニメ音楽やゲーム音楽はオンコードけっこう多い印象がありますじゃ!

それはクラシックからの影響も大きいかなと思います。クラシックは傾向として

『コード(縦方向に意識する)(バーチカル)』

よりも

『メロディ(横方向に意識する)(ホリゾンタル)』

の並列な動きからハーモニーを生み出している印象もあり(対位法だったり)、それが勝手にオンコードや独自の「滲んだり」「重厚感のある」サウンドになっている場合もあるんじゃ!ワシ的には、こう景色や絵が浮かんでくるサウンドというか…映像との相性もいいんじゃよね!

《上で書いた『コード』『メロディ』の意味は片方を意識しては片方を意識してないといういみではないゾ。あくまで作曲法の傾向としてのめちゃめちゃザックリとしたワシ独自の印象となります。》

なので、クラシックに影響を受けたり、意識したりというサウンド、楽曲にはオンコードはけっこう当たり前に出てくる印象ですじゃ!



逆に言うとじゃな…

『今質問者様がオンコードも意識してしっかり耳コピしてるということは、そのサウンドを構成する大事な材料までコピーしてる

ということにもなり、その経験、分析は、後々自身の作曲、フレージング、アレンジ等の音楽表現に影響を及ぼすので、それはナイス耳コピ入りました!ということになるとワシは信じておるんじゃよ!

一度試して欲しいのが、その耳コピしたオンコードどのベース音を抜いたコード進行とオンコードのままのコード進行を自分で演奏して聞き比べてみておくれ。多分じゃが、そのオンコードにしたほうにトキメクはずじゃし、そのベース音に「そうそう!これこれ!」と思うとワシは予想するゾ!

もしそうなら、今後もやはりそのオンコード、ベース音を大事に耳コピして欲しいなと思いますゾ!

もちろん、間違うこともあるじゃろうから、そこは自分の感覚を研ぎ澄まして、何度も繰り返し聴きながらでお願いします!




オンコードの表記について


後、調べても出てこないということじゃが、表記はあっておるか?問題もあるんじゃよ!

例えば

「B/E♭」これはよろしくないです。メジャーコードの3度ベースじゃが、Bメジャーの《3度》はD♯です。なので『B/D♯』です。

マイナークリシェ時に見られるような

「DmM7/D♭」これもよろしくないです。7度ベースなので『DmM7/C#』です。

というように人間側のミスや勘違いの場合もあるので、その辺りは『自分を信じつつも、時には疑いながら』耳コピしていけばいいのかなとは思っていますゾ!



質問に対する直接の回答と致しましては

『オンコード含めて耳コピしプレイします!分析としてもオンコード含めてそのサウンドやムードを自分の中に取り入れます!』

というところになりますかのぅ!

ワシもオンコードめちゃめちゃ好きなので、とても共感出来るお悩みでしたゾィ!

ご質問ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?