余談シリーズ2:オツベルを潰す音
これは10年前のオツベルを潰す音。
そしてこちらが、シン・オツベルのオツベルを潰す音。
10年の時を経て、ずいぶん譜づらがシンプルになったなと思う。
いかにベーシックなアプローチの中で面白くするか、というスタンスに年々憧れるようになったのがたぶん大きい。
例えば、単調で基礎練のようなリズムだけれど和声がとびきり良いとか。
複雑なリズムに聴こえるけれど拍子としてはずっと単に4/4、とか。
さも特殊チューニングのような鮮烈な響きがするけれど、あくまでスタンダードチューニング、みたいなギター曲などもカッコいいなと思う。
話は戻って、オツベルを潰す音について。
一見、旧オツベルの方が足踏みなんかを混ぜて臨場感を盛っているようだが、実際に大量の象が降ってきたらドーン! ……では済まないと思うので、存外、よりBGMに徹しているシンの方がある種生々しい気がする。(やるならもっとやる、が旧版の正解だった気がするもののホール出禁になりそう)
一方でこういう、シンオツベルみたいな和音をキメに使うとちょっと、オーバーなノリの、サスペンスものっぽくもなるよな、と思う。
画面が暗転、潰れたオツベルが何らかの注視効果付きでバーンと映り、ジャジャジャ~ン! ……ちょっと「シリアスな笑い」の要素というか……。
悪ノリ感とかダサさは、生まれちゃったら無理に抜かずにスパイスにしたほうがいい、みたいな考え方を最近はしているので、そのへんの趣向も表れているのかもしれない。
ところで、せっかくだから上のイメージをDALLE3に作ってもらおうと適当なプロンプトを投げつけたところ――
目が綺麗だった。
おわり
(顔だけ正面向いてるパターンは某雪道転倒セフィロスを思い出すのでやめてほしい)
おまけ
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