筋トレ三日坊主との戦いについて
6月、ぼくは筋トレを始めた。2018年のスローガンとして「パワー、スピード、破壊」を掲げているからだ。
しかし、残念なことに、いまのぼくにはスローガンとして掲げているほどには「パワー、スピード、破壊」は達成できていない。
来年40歳を迎えるこの体は、日頃のなまけ癖もあいまってどんどん衰えていく。ぼくは鬼ごっこで鬼になって、調子に乗って逃げる人を追いつめて追いつめて逃げられない絶望の中でタッチし続けるだけの体力とスピードを維持したいという強烈な欲望を今も抱いている。
だってそうだろう? 自分がちょっと足が速いからって、足が遅い人を狙うような人間に「鬼になる」という逃れられない運命ーー自分が鬼にタッチされて人間から鬼に変わってしまうんだ・・・という絶望感を与えるのが鬼ごっこの醍醐味じゃないか!
そんなぼくの強烈な欲望がこれまでかなっていたのは、20代の工場での肉体労働の貯金があったからだった。毎朝ゼラチンを1.1kgを1.45Kgの水で溶かして湯煎する間に、あれやこれやをダッシュで準備した日々。30Kgの砂糖袋を抱え、いかに効率よく仕事を終わらせられるかを考えた日々が、ぼくのこれまでのスピードを維持していきた貯金だった。しかし、あれから10年近く、もう貯金が底をつき、しかも借金を背負うようにぼくの体は衰えてしまった。悲しい、寂しい・・・もうぼくは鬼ごっこで鬼になっても、この世は我が世と勘違いしている人間どもに至高の絶望を与えることができないのか・・・・・・いや、違う、そうじゃない! まだあきらめるのは早い。だって『スラムダンク』(井上雄彦著)の安西先生だって「あきらめたら、そこで試合終了だよ」って言ってたじゃないか!
だからぼくは、ひざ痛と足首痛をいたわりながら、ジョギングを始めた。しかし、それでは満足なスピードとパワーは得られない。走るだけなら、パワーの部分が足りなくなる。走り始めてだいたい3ヶ月、そしてようやくぼくは筋トレを始めることに決めたのだった。こうして、超初心者向けの筋トレから始めた。腕立て伏せと腹筋、肩周辺の筋肉を鍛えるトレーニングとスクワットである。
買った本によると筋トレは毎日やるのではなく、週に1回休みを入れるようだ。ただ闇雲にやるのではなく、賢く続ける方が筋肉がよくつくみたいだ。今回も三日坊主で終わるのではないかと危惧していたが、先日ようやく四日目を迎え、無事三日坊主をクリアした。さあ、これを来月も続けよう。どうなるか見てみようじゃないか!
※写真は大阪府大阪市北区中崎1丁目6-2にある【豆家食堂】めちゃくちゃ美味しいご飯が食べられます☆☆☆
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