コラム:芸術作品制作と仕事-知ろうとすること-

あっちへ進むと行き止まり、そっちへ進むと崖になっているなんてことありませんか? 何をやってもうまく行かないってこと、生きていると多々あります。どうしてこんなに伝わらないのだろう? どうしてあの人は自分の話を聞いてくれないのだろう? 


ぼくらは結構試行錯誤しつつ生きています。100点満点の正解を出し続けることなんてそうそうできないです。100点満点出せることっていうのは、すでに誰かが100点出していてもうやり方が決まっていることくらいでしょう。

仏教の始祖である釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は生まれていきなり歩いて「天上天下唯我独尊」と言ったらしいですが、だいたいの人はハイハイからよちよち歩きで、なん度もつまずきながら歩き方や走り方を覚えているはずです。歩き始めた時期もそれぞれバラバラなら、言葉を喋り始める時期もみんなバラバラ。ぼくらはそれぞれ「できるようになる」時期がバラバラなんです。

それから普段やっている仕事もみんな違いますよね。人間、基本的に習っていないことはできません。過去の経験から推測してやってみると「できた」ことはあるかもしれませんけど。私たちが知っていることは意外と少なくて、そして範囲も狭い。だから自分が今「知らない」ことを恥じすぎることはありません。あなたが知らないことを他人が知っているでしょうが、他人が知らないことをあながた知っているのだから。それに学べば「できる」ようになっていきます。できないことに目を向けるのではなく、「できるようになる!」ってことを自分に期待しましょう!!!


仕事をすること、作品を作るとこ、自分で仕事を作っていくこと。すべて「学び続ける」ことが必要になってきます。「学び続ける」ことは「知ろうとすること」です。学び続け知っていけば、「できる」ことは自ずと増えていきます。

芸術作品の作成と普通の仕事、実はやっていることは大きく変わらないとぼくは考えています。芸術作品だって調べないと書けないことや描けないことはあるでしょう。仕事だって新しい情報やマーケットの変化を見て動かなければいけません。そのためには「知ろうとする」ことが必要になります。そんな意味で、しっかり仕事をするという点では芸術作品の制作も普通の仕事も変わりないと思います。

「知ろうとする」ことで「学び」続け、「できる」を増やしていってください。そうすれば仕事や制作の質や表現がどんどん上がっていきます。それはあなたのみならず、周りを幸せにするものなんです。いい仕事をすれば誰かの役に立ちます。良い作品や製品を作れば、誰かの心を安心させたり、発見を与えることだってできます。

このレポートの書き方では、レポートの作成過程を先に、そして文章の書き方は後半に解説していきます。文章表現のところは最低限に抑えて紹介していきます。このレポートの作成を通して、何をどう調べるかや誰に何をどう伝えるかを考えるキッカケにもなればなと考えています。学ぶこと知ろうとすること、そして伝えること。レポート作成を通じて悩んだり、考えつづけることがあるでしょう。それらは冒頭の文章にも実はつながることです。それはおいおいどこかで紹介できればと考えています。


読んでくださり、ありがとうございます。次回の『通信制大学生へ贈るレポートの書き方』は8月11日(火)更新です。また、よろしくお願いします。


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