頂上アリーナS13の戦いを振り返って


はじめに

今期は初めて頂上トーナメントでベスト8まで進むことができたので、どんなふうに戦ったのかなど備忘録としてまとめてみました。

※だいぶ時間が経ったので仲間はずれも可哀想ですし再公開

S13ラダー前半戦 静かな滑り出し

2023/07/01よりS13ラダーが始まりました。
トーナメントまでの期間は最終的に予定変更などはなく,標準的な10週間で重要なキャラや装備の実装が続くシーズンでした。
シーズン直前に実装されたグレンシールが強く、その実装時期の関係であまり無理にガチャを引かなくても、ゆっくりと育成できたのが個人的には良かったです。
使用感を頂上ノーマルで確かめながら臨んだラダー初週は快調で、はじめて初週でラングリッサー帯に上がることができました。

7/1

最初の2週間はグレンシールを入れたことで使いやすくなり数が増えた戦略陣営キャラを使ったり使われたりする感じで比較的穏やかだったと思います。

7/1の使用デッキ

そして7/11の新キャラは黎の軌跡コラボということで、歩兵のエレイン、範囲アタッカー兼サブヒーラーのアニエスが実装されました。
タンク戦好きにとっては不屈効果を与えるアニエスが気になって、SPレオンが来たら歩兵はやりにくいだろうとエレインはあまり重視していませんでしたが、少したってからちゃんと強いキャラだとわかりました。

このコラボの際にはの専用装備などが実装されたり、オメガに鋳紋スキルがついたりと既存キャラにもしっかり強化が入っているのはランモバらしく好印象です。

7/29

シーズン前半、7/29(5週目)の時点では好調を保っておりこのペースならS12のようにシード圏内まで行けるかなどと思っていたのはこの頃。
ただ、ランモバプレイヤーの方はみなさんご存知のように8/8に問題の新キャラがやってきます。

覚醒者


S13ラダー中盤戦 覚醒者とゆかいな仲間たち

これまでもいろいろな強キャラが実装され、みんな苦労しながら適応してきました。
しかし、覚醒者というキャラはできることがあまりにも多く、他のキャラとのシナジーも強いため、シーズンが終わった今でも使いこなせているとも言えません。
覚醒者が実装されたことで、おおまかに覚醒者をBANするのか、覚醒者に対してローゼンシルをとって対抗するのか、覚醒者ミラーバトルをするのか、選択肢を迫られることになりました。

8/20

それまでとはBANPICKの仕方が根本から変わるレベルでしたが、覚醒者をBANされたらローゼンシルを取る形、逆にそれ以外をBANされたら覚醒者ミラーを挑む形で、そこそこ戦えていました。
覚醒者とゆかいな仲間たちから繰り出される各種凶悪なコンボ技をくらっては,それをラーニングしてまた別の人にくらわせるという学びの場になっていました。

S13ラダー終盤戦 SPレオン完成、そしてBANPICK迷子へ

SPレオンが完成したとき、まっさきに試したのがタンクを倒せるのかどうかでした。様々な条件で試した結果、与ダメがいくらかあれば重槍エルマ(天祐)は裁きウルフレオンで倒せることがわかり、馬クリスティアーネは完全体にならなければほぼ耐えない感じでした。
なお聖衛エルマ(天佑)はウルフでは抜きにくいですが,トルーパーだと死ぬのでじゃんけんが始まります。
そして覚醒スキルによる位置変更はもともとあったのですが,タンクをワンパンしつつ撒き散らすとなるとだいぶ話が変わってきます。
そう、ローゼンシル+タンクで受けるのが結構難しくなったのです。
ゆめおぼろさんのランモバ配信(Youtube)にはいつもお世話になっているのですが下の動画の2:28:00からみればよくわかると思います。

相手が覚醒者をBAN、こちらがローゼンシルをPICKしてタンク戦をしようとした際に、そこから先のどこかでレオンをBANしなければ運要素のからむ悲劇が起こる可能性が否定できません。

天空アーチャーの自害+再行動からのSPレオン>銀時の連撃を2タンクでしのぎたい
レオン覚醒にヒルダがギリギリ耐えるが次の瞬間
はい

このため守る選択をした場合にどこかに弱点が生じやすく、かなり苦労することになりました。

8/26

この頃はローゼンシル1ヒーラーでやっていたのですが、一度負けだすと思考が受けによってしまい、そこから立て直すのがなかなか難しかったです。

8/27

馬クリスやヨアコニーなども投入してみたり、デッキを変えては迷走を繰り返していましたが、多くのフレンドさんから戦い方についてのアドバイスをもらったり、励ましをもらって最後にちょっとだけ立て直せました。
残念ながらここでの負けがかなり響いてシード圏内からは遠ざかってしまったので、最終週は割り切って試合数を増やすことにしました。

9/3

勝率は微妙になりましたが126試合は過去最多で,特に終盤戦での試合を多くできたのは収穫でした。

S13ラダー終了 トーナメントに向けて

さて,ランモバの頂上アリーナには,フレンド対戦ノーマルモードラダーモード,ラダー上位256名によるトーナメントがあります。
プレイヤーによってどこに重きをおくかは当然変わるのですが,トーナメントで勝ちに行くにはどうしたら良いか,という点について考えてみます。

ランモバはソシャゲですので課金で強くなる面はたしかにあります。
ただ課金すれば何でも勝てるか?というと全くそんなことはなく,キャラ育成の方向性,デッキ構成やプレイングスキルと様々な点がからんできます。

ノーマルに潜るのは結構好きです

ノーマルモードはBANPICKやデッキの使い勝手,新キャラの練習といった側面が強く,正直なところトーナメントを考える上でここでの勝敗にはそれほど意味はありません。まったくノーマルやらないプレイヤーも多いです。

プロ野球ならペナントレースのラダーモード

ラダーモードでは名前を伏せられた状態で様々な対戦相手と戦うことになります。そうなるとデッキ構成を尖らせすぎると,相性のよい相手には大きく勝ち越せますが,相性が悪い相手にはボコられてしまいます。

自分の手持ちキャラにもよりますが,環境デッキ(いわゆるテンプレ)に寄せてバランスをとってBANPICK勝負をするか,その日そのポイント帯の環境を読んでメタを考える,といった感じが安定するでしょうか。

ラダーで上位256人はトーナメントへの出場権を手に入れ,さらに上位16位以内になるとシードとなり,シード同士は別のブロックになれるというメリットがありますが,基本的に試合数が減るわけではないので圧倒的にシード有利とはなりません。


ではトーナメントは?
ラダーとの最大の違いはBO3(デッキ入れ替えありの2本先取)であること,相手の名前が事前にわかっていることです。

私はS6からトナメに出場していますが,このときは初戦敗退でした。

S6 明日ハレルヤさんに2-0で負け
S7 聖んごさんに2-0で負け
S8 ヒロトさんに2-1で負け
S9 明日ハレルヤさんに2-0で負け
S10 kshさんに2-0で負け
S11 ラスティネイルさんに2-1で負け
S12 keinkeinさんに2-1で負け
S13 フィーベルさんに2-0で負け

敗因はデッキ構成,BANPICKからよろしくなかったこと,何より相手が非常に強かったこと(このブロックのシードはヤブンさんでしたがそれを倒してベスト16に上がった明日ハレルヤさんでした)なのですが,ボコボコに負けてランモバの難しさを痛感しました。

同時に相手の情報が全く無いとぶっつけ本番で戦うことになるため予想外の事態に対応が難しくなること,BO3という2先バトルの経験の浅さなどいろいろと考えるきっかけになりました。

それから対戦相手の情報を調べるためにいろんな人の配信をみてはデッキをチェック,記録するようにしてS7からS11くらいまでデータをとっていました。

すべてのはじまり

Excelの行数が1000を越える頃にはラダーでマッチした相手のデッキを見ただけで誰かわかるデッキソムリエ(笑)として一定の成果はありました。しかし,そもそも上位陣は毎週デッキが変わることも多く,S12以降は直接勝利につながらず労力に見合わないと判断してソムリエは廃業しました。

とはいえ,対戦相手の名前をトーナメント表で見たときに,どういう戦い方が得意な人なのか,特徴や傾向がわかるかどうかというのは大事になってきます。

S13トーナメント Oブロック上
S13トーナメント Oブロック下

今回のS13トーナメントのグループはどうでしょうか。
Oグループのシードは西野さんで,同じ左側ではありますが初週は回避できました。同じ山はマヨネーズ剣士Gさん,勇者健一さん,黒翼さんとなっており,まずはこの中での戦いになります。

その他のブロックのシードについては,ゆめおぼろさんのツイートがとてもわかりやすいので拝借させて頂きました。
毎回シードになっている人はプレイングスキルの地力がやはり高く,簡単に勝たせてくれるような相手ではないため高確率でブロック突破してきます。

なお,私はS12ではじめてシード(16位)になりはしましたが、あっさり2回戦敗退しており,まだまだ修行がたりないというわけです。

話が脱線しましたが,まずは私は黒翼さんとの戦いに臨むことになりました。

S13トーナメント 1回戦 VS 黒翼さん

まずは対戦相手のリサーチと戦う準備から。

基本的に私がやっていることは3つあります。

①プロフ画面やランキング画面から相手キャラの装備や強さを確認
②試合リプレイがあればデッキ、BANPICK傾向、プレイングを確認
③可能ならメタデッキを構成し、有利BANPICKを目指す

①についてはプロフ画面はよいとして、サーバーが違うとランキング画面は使えません。また初戦の場合は②についても団員やフレンドに貰うか、配信動画などでたまたま写ってたりするかで探すしかありません。

繰り返しますが、初戦でまったく知らない相手と戦うのは結構リスクが高いです。

黒翼さんと最近直接戦った記録が残っていなかったため、Excelで振り返り。S10のときに戦って負けていました。

敗北者のコメント

このときのデッキコンセプトについては尖った単体型、尖ったデッキを使う人は極端にパターンを変えてこない・・・はずです(´・ω・`)
団員やフレンドからの情報収集から、少なくともいきなりイルーシアとかレディンを並べてくるような変化はないと判断して臨みます。

旅団ディスコで頂いた情報

対単体パに対して、1Tとってタンクが耐えている間に相手を倒していくか、2Tなどで完全に受けるかは好みが分かれると思うのですが、基本方針としてはタンクを取っていくことにしました。
本来ならBANPICKツール(下リンク)を用いて推定相手デッキとのBANPICKを繰り返しながら感触がよくなる形を探したいのですが、初戦は相手がどう来るかが読みきれず練りきれないことが多いです。

フレンドや団員と意見交換などをして、ティアリス通したらなんでもありになるからそれはやめておこうという話になりました。
そして当日のお相手のPICKは・・・!

事前情報と比べると大帝がポリになっているが概ね想定内
9/9 1本目
2本目
3本目

どうしてこうなった( ^ω^ )
試合を見てもらえればわかりますが、なかなかお互いにミスも多かったりで、なんとか2-1で勝利できました。
1、3本目でエルマ(天佑)が簡単にワンパンされたり、2本目で馬クリスを出したところ、ヴァルキリーを連れた鉄血の総帥に2発で完全破壊されたあたりがキツかったです。ただ、この経験は後に生きてきます。

S13トーナメント 2回戦 VS マヨネーズ剣士Gさん

怪しいながら初戦突破した私の次の相手はマヨネーズ剣士Gさんです。

2回戦からは1回戦の相手の戦いを観察して情報収集が可能となるため、対策が好きな人にとってはいろいろやることが増えます。ただ,日曜の試合までは準備期間が実質半日くらいしかありません。

1回戦のマヨネーズ剣士Gさんと勇者健一さんの戦いは2試合ともシル+2タンクミラーでした。そしてガッチリと正面から相手を受けて弾き返す感じの勝利。特に1本目のゼルダ(光闇)の攻撃をライトニング骨ヒルダの反射で返り討ちのあたりは、正面から殴っていくのはキツイ印象をうけました。

マヨネーズ剣士Gさんとは以前にラダーで戦ったことがあります。その試合ではアサシンでユリアを倒せずに無双されて負けたということもあり、当然アサシン対策もしっかりされていることでしょう。

一方で、尖ったデッキを使う人は極端にパターンを変えてこない・・・はずです(´・ω・`)

試合開始時のステータスのほか、動きを1コマずつチェックすることで、頭装備やアクセなどがわかる場合もあるため対戦相手の試合はしっかりと全部目を通します。

さてシルタンクバトル自体は望むところなのですが、何も考えずにぶつかると弾き返されそうです。それを踏まえた上でBANPICKツールを使って、いろいろなデッキをぶつけて行きます。
レオン覚醒でぐるぐるするとかも考えましたが、私が使うとどういうわけか相手が移動しないのです(※うまくいかないと使わなくなって試行回数が減るので余計こうなる)

最終的に6T3Hという重量級デッキに対し、1H(旧エルマ)を消して1H(シル)をPICKしてもらった上で魔法に強い2T(エルマ(天佑)、クリス)を消去。2タンクバトル上等なお相手なので、ここでタンクをPICKしてきたところでさらに重ねて残ったタンクをBANすることにしました。
一方、相手のBAN傾向として朧BANが早いことやアサシン、グレンシールも早めに切ってくるとした上で、こちらはシルから鉄血をPICKし、銀時やゼルダ、ロスタムを外して魔法キャラで攻める方針としました。
装備も魔法火力重視に付け替えていきます。

このあたりで午前3時くらいになっていたので、さすがに睡眠へ。

最終的なプラン

さて実際はどうだったでしょうか。

1本目
9/10 1本目 先攻
2本目 後攻

この戦術の要は鉄血で相手タンクのバフを剥がしながら突っ込むことにありました。タンクさえいなければルクレチアを上回る火力を持つ殻の少女の攻撃から身を守るのはかなり難しくなります。

殻さんありがとう、ゼルダなんていらなかったんや!

殻に祝福されし者達

物理にはめっぽう強いグニルですがバフ剥がしと魔法にはあまり強くなく、またヒルダも専用装備を使うとティアマト装備時のような魔法耐性がありません。ライトニングと骨が見えていたので遠距離から殴るのみです。
結果としてうまいことタンクを破壊して勝利できました。

この私のデッキはラダーだと弱いと思います。
ただトーナメントでは対戦相手に対して有利なデッキであれば良いので、うまく作戦が決まった感じになりました。
トーナメントの戦いはこういうところが面白いです。

なお、1本目は鉄血が範囲強化忘れてサグニが無バフだったり、2本目は鉄血が2マスガードを消しそこねたところ殻さんが1コスランダム浄化でサポートしたりとガバも運もありました。

S13トーナメント 3回戦 VS 西野さん

さて、Oグループの左上をなんとか勝ち抜くことができましたが、左下はシードの西野さんが勝ち上がってきました。シードは強いのです。

西野さんとはS13ラダーで何度か戦っており、勝ったり負けたりという感じでした。

印象的なのはエレインを使っていることでしょう。

エレイン

エレインについては、時空、戦略、流星という陣営のキャラで、覚醒者とグレンシールから超絶を受けることができる点が強いと思います。
また銀時と違って騎兵(リザード)を使うことができ、タレントの再行動を使って2連撃してくるのも危険です。
たとえば覚醒者>銀>エレインとPICKされると、エルマ(天佑)の場合はどの兵士を雇っても厳しい状況に追い込まれ、失敗の図になります。

これまで通り西野さんの試合を全部みて対策を考えていくことにします。幸い1週間あるのでなにかいい方法を思いつくかもしれません。

なお西野さんは基本3T2Hのバランスの良いデッキのため、極端なメタで対抗するのは困難です。そうなると特徴が出るのは1つはBANPICKということになります。ここまでの全試合のBANPICKを書き出して、BANが早いキャラやPICKの傾向などを考察します。

今期の西野さんのBANPICKの特徴は、基本的に覚醒者を1BANしてくること、相手がローゼンシルをPICKしても構わず覚醒者をPICKし、銀やエレインをとって詰めてくること、状況によって朧をPICKしてくるといったところでした。また2Hがシルとシシ・ホワイトであって,シシをタンク代わりにして4A1Hの形で攻めてくることも考えられました。

覚醒者をBANしてくる相手に対しては,こちらも覚醒者をBANするか,シルをとってアナテマを防ぐのが無難な選択になります。
ただ覚醒者BANからのシルタンクミラーとなると特に有利な面もなく,覚醒者を通して戦うと銀やエレインを使った猛攻が来る可能性があってかなり悩むことになりました。(西野さんの1,2回戦をみるとわかると思います)

一方で,付け入る隙がないかというと2つほど思いつきました。1つは朧のクラスが槍であること。一部のよっぽど硬い朧でなければ砂漠+ロスタムのガード無視攻撃が痛いためカウンターピックとなりえます。
もっとも当日は竜クラスになっている可能性もあるのですが,同じデッキで勝っている人は極端にパターンを変えてこない・・・はずです(´・ω・`)
もう1つ,エレインもまたロスタムに強くない(器用さで負けているため)ことでしょう。

そこまで考えたところで4番目の対策、相手のデッキやBANPICK方法でノーマルに潜る、を使います。
自分で相手のデッキを使ったり、似たようなBANPICKを繰り返すことで長所と短所を見極めるのです。
当然,慣れないデッキや戦い方なので負けまくりますが負けパターンで使えそうなものを拾っていきます。

30試合以上戦って,なかなか好感触のものがなかった中,9/16当日の昼のノーマルで1つヒントを拾いました。

9/16 昼のノーマル 後攻

西野さん風に覚醒者BANから覚醒者>銀>シシとPICK。相手の朧PICKを見て,前に出にくくならないようロスタム,マクレーンをBANしたのですが,アタッカーPICKするのかなと思っていたらランディウスが出てきてしまいました。頑張って殴ってみましたが,相手キャラがとても硬くて誰も倒せずに敗北。

そう,硬いことはわかっていた(´・ω・`)

こんな感じで準備を進め,基本的にはロスタムPICKで相手の朧PICKを牽制しながら受ける,バフ元不足を補うためにイプシロンを入れてみるなどしてデッキを調整し試合に臨みます。

さあ勝負!

9/16 1本目 後攻

さて,お相手のBANPICKですが予想通りの覚醒者>銀>シシです。このマップで有利なロスタムを早めに切られてしまったので,こちらは朧をPICKしたのですが,次順ランディが切られずに残っていました。これはそう昼のノーマルで出た形です。

9/16 1本目 後攻

多少キャラの違いはあっても耐久に振ってある朧はそんな簡単にやられないはず(´・ω・`)

・・・実際は西野さんの攻め方が上手く,スクーターを食らってからのボルテックスで危うく死ぬところでした。

鉄兜は置いてきた

なんとか完成した朧で銀時を倒して1本目をとることができ,2本目のスカイガーデンへ。今度は打って変わって覚醒者ミラーバトルとなりBANPICK対策から外れてしまいましたが,幸いうまく先手を取れたのが功を奏して勝利することができました。

S13トーナメント 4回戦 VS reizei3さん

西野さんに勝ってうれしいのはやまやまなのですが,すぐに翌日の試合が控えています。勝ちあがってきたのはreizei3さんでした。

これまで頂上ラダーをやっていてレイゼイさんに轢き殺された人は結構いるんじゃないかと思います。私は何度もあります。
見ただけでわかる個性的なデッキから高火力の範囲,デバフで畳み掛けてくる印象で,Excelのデータでも過去10試合ほどのデータがありましたがいずれもテンプレからは外れた形です。
これでいつもラダー上位にいるのはさすがとしか言えません。

使用キャラもかなり幅広く,エグべルトイメルダといったSRキャラも入っていたりします。
昔は鞭アレスとか鞭ブレンダのように組み合わせてはいけない例がよく出てきましたが,覚醒者などBAN優先度が高いキャラが多い状態ではどのタイミングでBANするのか考えなければいけません。

いつの間にか強くなっていたエグベルト

また,なりきりデッキで戦おうにも手持ちキャラ的に真似できず,フレンドに似たデッキを使う人もいないというのも対策が難しい点です。

9/8 1回戦 2本目のデッキ 
今期ラダーで対戦したときはこの形だった

ただタンクが少ないイメージがあるので,先攻初手で殴りに行けるキャラを入れたり,単体が強いキャラを切りつつ馬犬で先に飛び込む案,旧エルマなどヒーラー多めで跳ね返す案などを考えていたところ,ご本人から試合に出られないので棄権する旨,ご連絡を頂きました。
あんなに殺意しかないデッキなのに会話するとめっちゃいい人!

で、でも万が一これがブラフだったら困るので,ジュグラー,馬神楽旧エルマを鋳紋し,ヴェダムにフェアブ,場合によっては靴ロザリア・・・も準備しようかと思ったりもしましたがリソース不足でやめました。

開戦と同時に焼け野原になるようなバトルが予想され,正直勝ち負けは予想しようもない状態でした。ここで戦えないのは少し残念でしたが,また次のシーズン,ラダーなどできっと戦うことになるでしょう。

私もこの日は仕事の具合で参加できなかったらダブルノックアウトだなあと思いつつも,なんとか挑戦ボタンを押して初めての決勝トーナメントへ進むことができました。

S13決勝トーナメント 1回戦 VS たまねぎ大佐さん

Oブロックの勝者は自動的に隣のPブロックの勝者との対戦になります。
Pブロックはシードのたまねぎ大佐さんが勝ち上がっていました。
やはりシードは強いのです。

大佐には今期1度当たって負けています。
手堅いタンク戦を主体とし,ハイレベルに仕上がっているユニットが揃っている印象です。
それでいて,4A1Tであったり覚醒者バトルが苦手とも考えにくく,実際にラダーで戦ったフレンドからはそういうかたちで来る可能性もあることを指摘されていました。

とはいえ,トーナメントで同じデッキで勝ち上がっている場合は極端にパターンを変えてこない・・・はずです(´・ω・`)

3T3Hという守備寄りのデッキ構成の場合,2Tあるいは2Hとなりやすく攻撃力が乏しくなりがちなところを非常に強力な1-2アタッカーで補うスタイルで,これもまた正面から同じようなキャラでぶつかるのは得策ではありません。
またリアナ,シシと再行動を使うキャラが2枚入っていることから非常に後攻に強いデッキであると言えます。このため一本取られた場合は相手に先攻を渡すようにするという方針を決めました。

1-4回戦の試合のリプレイをみて思ったのは,とにかくマクレーンが強いこと。攻撃力,防御力が非常に高く,手持ちのアサシンでこれを倒せそうなのは同じくマクレーンか,迦遊羅くらいです。

マクレーン

SPディハルトやロスタムではかなり厳しそうで,ウェルナーはバフ元が限られるため不採用になりました。
さらに相手のエルマ(天佑)は天使の羽,ヒルダ,ランディはタンドルフェザーを装備しておりスタンが通りません。

BANPICKツールを使っていろいろなパターンを試しましたが答えは出なかったため,なりきり大佐デッキを使ってノーマルへ潜ることにしました。使用キャラが似た感じなのは救いです。

20戦ほどやってみて思ったのは,いくらタンクが丈夫でも1タンクでは受けに限界があることです。特にローゼンシルの回復力が低いことからシル+1タンクの形にしてタンクを破壊してはどうかという検討に入りました。
そうなるとバフが剥げにくいエルマ(天佑)はあまり戦いたい相手ではありません。必然ランディかヒルダと戦うことになるのですが,大佐ランディは最強クラスの耐久であり,これと戦うくらいならヒルダの方がマシという結論になりました。

なお途中まではランディ破壊を考えていたため,エレインを鋳紋してみたり,神楽を槍に戻して入れてみたり,はたまたオウトクラトを鋳紋したりと迷走を繰り返していました。

試合前日までウンウン唸ってBANPICKツールと格闘し,いくつかのパターンを準備して臨むことになりました。

9/22に作成した中で一番戦いやすいと思われるパターン

対戦相手のBANPICK傾向にはプレイスタイルや性格が反映されるため,この通りになるとは必ずしも言えません。
ただ,シル+ヒルダだけでは回復が不十分と判断して2ヒーラーとしてくる可能性は高く,また,こちらの朧やアサシンを十分に切れているのなら朧をPICKしてくると予想しました。
そこでこちらは相手の反撃の手数が少ない序盤で一気に間合いを詰めてタンクを破壊を目指す,というわけです。

大佐ヒルダはステが高く,計算すると時計審判の鉄血では火力不足のため,あちこちから装備を調達して微風赤杖鉄血に,銀はロイ騎や聖殿対策に馬スレを装備,アダンケルモにも一番火力が出る杖を持たせて準備完了。
・・・思えば1回戦の黒翼さんの鉄血は,おそらく満月赤杖だったんでしょうか,さらに高い知力だったことを思い出しました。

作戦が決まったので,当日は少し頭を休めてから臨めそうです。

さて,実戦ですがどうでしょうか。

9/23 1本目 先攻
9/23 1本目 先攻

5PICKがゼルダかアニかの違いはあれ,ほぼ理想としたBANPICKとなりました。あとは計画どおりに詰められるかどうかです。

この形にBANPICKできた場合でも,移動を間違えると間に合わなくなるため雪原マップを例に初期配置からの動きを準備していました。
1T目からゲートを使って一気に前へキャラを送り込みつつ,2T目で鉄血バフを銀とアニに入れ,3T目に鉄血から順に突撃する感じです。

相手にアニがいる場合,ゲートを消されるのを考慮
黄◯がこちらのゲート,赤◎が相手のゲート
2T目の動き,シルは奇跡を撃ちながら状況により自害できる後方へ戻る

実戦も基本的には同じように進んでいきます。
違う点は相手にゼルダ(光闇)がいること,槍ヒルダから馬ヒルダにクラス変更されていたことです。

3T目の配置

そんなこんなで3T目,一撃にすべてをかけ鉄血が突っ込んだのですが,なんとヒルダに耐えられてしまいました

魔防1071(´・ω・`)

シシの長期投資やシルから出たバフでヒルダのバフ数が結構多くなっていたため,魔防バフどころか2マスガードを消すこともできませんでした。ついでに荊棘も喰らいました。

ただ,ヒルダに瀕死の大ダメージを与えたことでシシホワイトに大博打を使わせることに成功します。これで朧の完成は1T遅れるため,まだ猶予はあります。続けて強攻の入ったアニで一発削りますが,ヒルダの魔防が高く倒すには至りません。
こうなるとシルが自害しても仕方ないので気を取り直して回復。
ヒルダが待機。これはおそらく2マスガードを消されたときに貼りなおせるように構えたんだと思います。
こちらの銀が待機してから,ゼルダ(光闇)が鉄血を撃破。
いいやつだった・・・

ここで銀が再行動するのですが,ヒルダが覚醒を使わなかったことと対魔法目的で聖殿を連れていたことが結果的に裏目に出ます。
強攻+ユミル+奇跡+テュール+居合と全バフ入った馬スレ銀の一撃でバフが全部剥がれ被ダメカットを失ったヒルダがHP95%からダウン。

次のターン頭で銀はゼルダに倒されますが,不屈直後のヒルダがアニの攻撃に耐えません。
朧は3スタックのためここは待機の一手,シシの大博打は使用後でCDが戻らないため,次のターンの頭でアニで朧を倒して勝利となりました。

2本目は後攻となったのでリアナ,迦遊羅,サグニを入れて少し違うパターンを試すことにしました。あの強いマクレーンと戦ってみたいというのもあって,マクレーンミラーで挑みます。

2本目 後攻

実は大佐のマクレーンを調べていて1つだけ弱点があることに気が付きました。

大佐のマクレーン
私のマクレーン

神が違うので単純にステータス比較はできないのですが,どうみてもHPが低いのがわかります。
大佐の1回戦2本目で閃光のしえるさんの迦遊羅がこのマクレーンを攻撃したときのダメージをアニメーションでみて確認してわかったのですが,このマクレーンの体装備はコンクルージョンです。

そのため,こちらの迦遊羅についてはを作っておいたのでこれを装備,クリティカルが出るなら無バフでもやれると信じて福音はロスタムに使うことにします。

結果的にマクレーンは倒せたのですが朧完成を防ぐことはできず,非常に硬い朧を前に為す術なく敗北となりました。

ここでマクレーンを左に一歩動かしてしまったけれど,
ヒルダのガード内から朧に殴られてしまうのでミスでした

3本目は再びデッキを戻しての戦いになりました。
負けたので当初のプラン通り,こちらは後攻を取ります。
鉄血はBANされましたが,覚醒者とルクレがPICKできたので相手の旧エルマの棒をロスタムで破壊してから魔法攻撃を連打する方針で挑みます。
こちらのロスタムが砂漠を雇い,ルクレがフリーズ持ちの可能性を考えれば大佐のヒルダは水晶ゴーレムは持ちにくく,一方で聖殿騎士相手ならサンダーで大ダメージ必至です。

ディメンジョントラベルを置いて単体2積み

・・・見ていた人は知っていると思いますが,私のロスタムは落とし穴に落ち,大佐の銀はそのロスタムを倒せないという感じでガバの応酬を繰り広げました。3本目となると疲労が結構溜まってしまい集中力が落ちていきますね。

なんとかアイスエレメント+覚醒者の超火力で押し,銀に対してこちらのランディがライトニング+ミラー+骨+荊棘で反撃大ダメージを与えたところをルクレで倒して勝利しました。


S13決勝トーナメント 準々決勝 VS フィーベルさん

戦いはまだ終わりません。翌日には次の対戦相手が待っています。
ヒロトさん VS フィーベルさんの試合はフィーベルさんが2-0で勝利ということで,同じ翡翠対決となりました。

同じサーバーの場合はランキングでお互いのキャラのステータスが見えてしまうので,互いに手の内がバレやすい問題があります。

まずはいつも通りデータ集めを始めたのですが,ここで問題が発生しました。
フィーベルさんは1-4回戦と決勝1回戦と計5回フルで戦っており,落としたのは1本だけなので全11試合あります。
データは十分な反面,それを整理してまとめる時間が足りないのです。

使用した全キャラのステ,装備などをわかる範囲でチェック,全試合のBANPICK傾向を書き出したところで既に日曜の昼を過ぎており,なりきりデッキでノーマルをやる時間がありません。

フィーベルさんの戦いを見ていた人はわかると思うのですが,アイコンキャラのツバメがいい仕事をしています。

ツバメ

現在の3Tデッキはエルマ(天佑),ランディ,あと1人という形でヒルダが入れた際にあまり超絶が活きないケースが多いのですが,ツバメは転生超絶が入ることやパッシブ野戦でバフなしでもマップによっては戦えるのが強みです。
そして弓クラスにすることで,みんな使っているグレンシールに対するアンチユニットとして運用できるのが特長です。
またヨアコニーやロヴィナーを入れた範囲寄せ構成であったり,リッキーがちらっと見えたりとデッキ変更も視野に入るので,出方を考えなければいけません。
マクレーンやアニを抜いているのでそこを突く,また槍朧が採用されているのでロスタムでなんとかする,以上の2点からBANPICKを考えるという基本方針になりました。

その他,団長からはツバメ対策としてグレンシールを歩兵クラスにする案も出たのですが,オウトクラトなどに素材を使いすぎて断念。

BANPICKについて,実は一番きついと思っていたのが1stで朧を取って,アタッカーで守ってくるパターンでした。
このパターンはヒロトさんとの試合で一度だけ登場しており,シルを1stPICKした相手に対して機動力の高いキャラや移動補助できるキャラを切って詰めにくくしたり,あるいはグレンシールを取らせてツバメで迎撃するという状況を作り出します。

これを避けるために,BANPICKツールであれやこれや検討している間にあっという間に時間は流れ試合時間に。
これまでのように,これなら五分以上にやれるかもというBANPICKを詰めきれず,しかもいろいろ考えすぎたせいで最初からだいぶ疲れているというまずい状態になってしまいました。

トナメの場合は戦う前に入浴し,お茶を飲んで心を整えるのがルーチンなのですが,それもできませんでした。
そんなことを言っていても戦いは始まります。

9/24 1本目 後攻
9/24 1本目 後攻

1本目はフィーベルさんがvみみvさんと戦った試合の1本目に似たかたち,範囲キャラが入ってツバメがいないデッキでした。朧を最後まで残したのが吉と出るか凶と出るか。
試合展開については,朧を射程内に捉えてマクレーンとロスタムが行くところでポリアルが突っ込んできたのですが,ここの対応を間違えてしまい一気に不利になってしまいました。

冷静さを欠いてしまった

ここでは朧はまだ完成しないわけですから,マクレーンはエルマ(天佑)の下でリップタイドして回復しながらポリを殴り,ロスタムも覚醒でポリを殴って倒すのが落ち着いた対応だったと思います。
これならロスタムのフックと流砂は残りますし,リアナは生存します。
実戦では朧を倒すことに固執してしまい,その結果,再行動した銀にリアナとロスタムをふっ飛ばされてしまったので完全に判断ミスでした。

粘りながら2本目のことを考えていたはずなのですが,このあたりでだいぶ体力と気力が尽きてきます。

2本目,船マップ。こちらは先攻をとり,月の執政官を入れて臨みます。フィーベルさんはいつものデッキに戻り,しっかりツバメINです。
そして・・・

2本目

こちらがして欲しくないPICKをよくわかってらっしゃる。
2ndでランディとゼルダ(光闇)を切りましたが,シル+エルマ(天佑)が取れているのでゼルダは切る必要が薄く,ここはランディ,ヒルダと2タンクを切ったほうがよかったと思います。
ヒルダPICKされたことで執政官が完全にお荷物になり,自分で自分を苦しめることに。
相手の2Hを切った上で,こちらはバフ元が微妙なので甘えてグレンシールをとるわけですが,当然ツバメが出てきます。この時点で非常に厳しいことになりました。
ここでは2Hは置いておいて,グレンシールとツバメをBANしたほうがいくらか良かったと思います。

そんなわけで2本目は戦いらしい戦いにもならずに敗北となりました。
対シル+タンク戦についてフィーベルさんの戦術は一定の回答を出しているように感じましたし,それに対してこちらの戦法の応用力が不足していたという感想です。

おわりに

こうして13週にわたって戦い続けた私のS13は終了しました。

良かった点を挙げるなら,これまで対戦相手への対策として行ってきたことがそれなりに実ったと思える点です。準備は相応に必要ですが,ある程度の展開予測できると戦いやすくなることが実感できました。

そして反省点。
最後の試合の2本目で顕著でしたが,ピンチのとき,つらいときについ弱気な選択肢を選んでしまう傾向が出てしまいました。

誰が呼んだかチキンハート

ランモバはプレイヤーの性格が出るゲームで,攻めっ気が強い人もいれば守りが好きな人もいます。
私が準備好きなのは,ぶっつけ本番でうまくプレイできる自信があんまりないからですし,キャラの育成方向が耐久寄りなのも先に攻撃されてやられるのが嫌だからという気持ちがベースにあるからでしょう。

ただし,トナメの限られた時間の中ではできることに限界があります。
準備が間に合わないときは開き直って,シンプルな決め事だけでぶつかっていった方がスッキリするかもしれません。
プレイングスキルではまだトップランカーに及ばないのでそちらのステップアップできるといいなと思います。

それではまたS14でお会いしましょう!


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