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"界別府"の楽しみ方|体験編

前回からだいぶ空きましたが、星野旅(4月に宿泊)の続きです♨️

星野リゾートの魅力のひとつはご当地ならではの体験ができること。

今回は"界別府"と"界雲仙"の両方で、初めて本格焼酎を飲む人でも気軽に楽しめる「本格焼酎ディスカバリー」を体験しました。

私は鹿児島生まれの鹿児島育ちで本格焼酎には馴染みがありますが、焼酎はあまり飲んだことがありません。その歴史や味や香りの違いにも興味があったので、当日がとても楽しみでした。


焼酎ラボ

最初のコンテンツは「焼酎ラボ」。
化学記号がプリントしてある暖簾の向こうにはラボ、実験室があります。

テーブルの上には、実験室らしく試験管やビーカー、アルコールランプなどが用意されていました。これらを見ただけでもテンションが上がります。

4種類の麦焼酎が入った試験管

実験を始める前に、スタッフさんから大分麦焼酎の歴史や作り方などの説明がありました。その歴史は比較的浅く、戦後、焼酎用の麦麹の開発が始まり、昭和48年(1973年)に麦100%の焼酎が誕生したそうです。あまり馴染みはないものの、大分の麦焼酎は有名なので、その始まりが最近のことだと知り驚きました。

説明の後はいよいよ実験、焼酎の飲み比べです。
どのように飲み比べるのかというと、水割り・お湯割り・ロック・前割りの4つの飲み方の違いによる味の違いを確かめるのです。芋焼酎の本場で生まれ育った私ですが、これは初めての体験でした。

水割りは、ビーカーに入った焼酎に、シリンダーに入った水をスポイトで少しずつ落とします。ワイングラス型のビーカーはスケールに置いて、量を確認しながら水を入れていきました。

お湯割りは、先にお湯を入れてもらったビーカーに試験管の焼酎を注ぎます。

目盛を確認しながら慎重に。このあたりが実験っぽい。

ロックは大分特産のかぼすを絞ってすっきりとした味わいに。

前割り焼酎にもかぼすを。

それぞれの味ですが、”水割り”は濃いか薄いかの違いで、私は味の変化をあまり感じませんでした。

”お湯割り”は、お湯の温度で焼酎の香り成分が揮発しやすくなるので、香りを楽しみたい方にはおすすめです。お湯割りにすると、お湯以外で割るのに比べてなんとなく甘みを感じる気がします。

”ロック”は、私にとっては焼酎を飲む時の基本です。ほどよく香りを楽しめて、チビチビとロックで飲むのがいちばん飲みやすい。

最後に”前割り”。あらかじめ焼酎を水で割って一晩から数日間寝かせておくと、焼酎と水が馴染んでおいしくなるのだそうです。

前割り焼酎を一口飲んでみたら・・・まろやか!たしかに、焼酎と水が馴染んで優しい口当たりになっているのがわかりました。芋焼酎でも前割りは珍しくありませんが、私は飲んだことがなかったのでこれは驚きでした。

30分ほどの体験でしたが、実験室の雰囲気がうまく演出されていて、ワクワク感のあるとても楽しい時間でした。

ご当地焼酎カクテル

焼酎ラボの後にお部屋でチェックイン。
チェックイン後、ご当地焼酎カクテルの登場!こちらは本格焼酎ディスカバリーに含まれているサービスです。

カクテルに使われているのは、大分麦焼酎「熊八伝説(久家本店)」、ブルーキュラソー、梅ジャム、そしてかぼす。

ラボで見かけた熊八伝説(いちばん手前)

目の前に広がる別府湾によく似合う綺麗な色。この日は空に雲が広がっていましたが、曇りの日でも映える。柑橘系で爽やか、美味しいカクテルでした🎵

温泉ミストづくり

ご当地カクテルをいただいた後は、夕食前にもうひと体験。
先ほどの「ラボ」で、温泉水を使ったミストづくりに参加しました。こちらは定員がありますが、当日フロントで申し込めます。

今回も実験道具を使います。

まずは温泉水にグリセリンを入れます。

温泉水とグリセリンをブレンドした液に、アロマオイルを垂らします。
私は柑橘系が好きなので、かぼすのオイルと、元気が出そうな黄色のボトルを選びました。最後に「界 別府」のステッカーを貼って出来あがり!

旅を終えても、しばらくはお風呂上がりにシュッシュッとスプレーして旅の余韻を楽しめます。ベースは温泉水だし、お肌にもいい!

焼酎ワゴン

そしていよいよ夕食です。
本格焼酎ディスカバリーに含まれる「焼酎ワゴン」が登場しました。
この中から気になる焼酎を選んで飲み比べることができます。いろいろ試してみたかったけど、歳をとってお酒に弱くなっているのでちょっとだけ。

焼酎ラボの担当スタッフさんが食事も担当してくださって、それぞれの焼酎の特徴を教えてもらいながら選んだり、いろいろと話ができるのもよかったです。専門知識のある方や、ある分野に詳しい方の話を聞くのはとても楽しい。おかげで、飲みやすく好みの味の麦焼酎を楽しむことができました。

ご当地楽「湯治ジャグバンド」

界にはそれぞれの地域の特徴を楽しめる「ご当地楽」がありますが、界別府のご当地楽は、スタッフの方々が温泉と桶、石鹸箱などを使って演奏する「湯治ジャグバンド」。叩いたり、流したりのミニコンサートです。

演奏時間に集まった宿泊者のみなさんも、はじめは遠慮がちに手拍子をしている感じでしたが、だんだんと盛り上がっていき、宿泊者とスタッフのが一体になるひとときでした。演奏後には桶を叩かせてもらう方もいらっしゃいました。私は最前列に陣取ったものの、手拍子するのに一生懸命で、演奏中の写真は一枚も撮っていません。

別府浜辺体操

翌朝は朝食前に体操に参加。
昨夜「湯治ジャグバンド」を楽しんだ”湯の広場”で、スタッフさんの合図に合わせてゆったりと体操をして体を目覚めさせます。窓を開け放してあるので、心地よい風が通って気持ちよく体操できました。

到着時からたっぷり体験を楽しんだ”界 別府”。お宿で地域について知ることができるのも”界”の魅力です。

このときの星野旅は”界”はしご旅。
♨︎次は雲仙へ♨︎

*****************************************************************************※ ”界別府”の本格焼酎ディスカバリー、通年設定ではないようです。今年12月に訪れる予定がある方に是非お勧めしたい体験です🍸


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