タイトル

伊庭靖子展 まなざしのあわい  東京都美術館 7/20〜10/9

作品全体を通して静謐な空気。
最初の解説にある通り、写実主義ではなく一貫して静かな空気が描かれている。全部タイトルなしっていうのも納得できた。

白く清潔なクッションや枕。心が引き締まる。

涼しげな器。ガラスケースに囲まれた器。映り込む光がよりいっそう静かな空気をイメージさせる。

白いカーテンやガラスの箱があると目の前にもう一つ空間があることを認識させてくれる。

絵は一様にピントがあってない。物そのものにピントがフォーカスしていないのも空気感を引き出す一因になっているんだろう。

じっと見ていると絵の中と見ているこちら側がつながって同じ空気を吸っている気さえした。

こういう芸術もあるのか。


この展示にはいくつも同じモチーフ同じような構図の作品がある。
何作何作もそのような作品をつくる行為は修行のように思えなくもない。
僕にはわからないけど、何か求めるものがあるんだろう。
ジョルジョ・モランディって人がずっと瓶の絵を描いていたのを思い出した。

すいているし、暑い日にはぴったりな涼しくて爽やかな作品展でした。コートールド美術館展の半券があれば割引されると思われる。
ぜひどうぞ。


画像は以下より引用
https://www.cinra.net/interview/201907-ibayasuko_nktkk
cinra.net

http://ma2g.sakura.ne.jp/news/05yasuko-iba/
ma2ギャラリー

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/19438
美術手帖

http://www.nomart.co.jp/gallery/artist/yasuko_iba.php
ギャラリーnomart

https://artscape.jp/report/topics/10156197_4278.html
アートスケープ

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