曲レポ:「言い直し転調」編
はじめに
「曲レポ」とは
「曲レポ」とは、「食レポ」のように楽曲を味わい、その良さを言語化する試みです。この記事は第一弾です。続けられるといいな・・・。
ということで最初に取り上げるのは「言い直し転調」です。
「言い直し転調」とは
言い直し転調とはなんぞや?ですが、まずはこの曲を聞いてください。
『God knows…』のラスサビ、3:33~3:36です。
もうひとつ例です。
『fantastic dreamer』のラスサビ、3:17~3:22です。
言い直し転調とは、主にラスサビに入るとき、サビ頭のフレーズを繰り返し、その繰り返した2回目で転調するというものです。
『God knows…』では「だから(転調)私」、
『fantastic dreamer』では「素晴らしい世界….(転調)素晴らしき世界!」
の部分です。
最近の曲は転調をいっぱいします。
サビに入るときにキーがあがり、間奏で元のキーに戻る。2番を経たあと、落ちサビと言われる静かなサビや間奏ののち、ラスサビで更にもう一段階キーをあげて盛り上げる。
その構成で、より盛り上がりを演出してくれるのがこの「言い直し転調」です。ラスサビにそのまま突入するかと見せかけ、一息おいて楽曲の勢いを極端に落とすことで、転調に爆裂な勢いを与えるわけです。
なお、本当に全く同じフレーズを繰り返すものもあれば、メロディは同じだが違うフレーズを繰り返すものも、どちらも言い直し転調としてカウントしてます。
この辺はゆるめに捉えられればなと。
経緯
テイスティングをはじめるに至ったきっかけの一つが、この言い直し転調でした。
しかしこの「言い直し転調」は、私が発見したわけでもなければ、私が名付けたわけでもありません。
この曲をTwitterで検索した際に偶然見かけて知りました。
Googleで検索してもなかなかそれらしいものは見つかりませんが、Twitterで検索するとかなりのツイートが引っかかります。
わざわざその説明をしてる人もいないので、知ってる人には当然のものなのでしょう。
明確な定義はないでしょうし、積極的に定義している人もどこまでいるか分かりません。
この記事での説明、定義もあくまでも私の解釈にはなります。
言い直し転調の分類
言い直し転調は、サビ頭型、サビ終わり型の2種類に分類できます。
また、言い直し転調せずという亜種もあります。
サビ頭型
先述の3つの曲は「サビ頭型」です。
『God knows…』の言い直しは、「私ついていくよ」というサビ頭の「私」の部分のメロディを繰り返しています。
そのためサビ頭型と呼んでいます。
サビ頭型のプレイリストがありますので、よければ聴いてください。
サビ終わり型
しかし、サビ頭ではないものも存在します。サビ終わり型です。
たとえば『Utauyo!!MIRACLE』の3:09〜3:13です。
「届けたい精一杯のSoul(転調)等身大のLifeを」の部分です。
『Utauyo!!MIRACLE』のサビ頭は「延々続行 ルララ」のメロディですが、繰り返しているのは「精一杯のSoulを」というサビの最後のメロディです。
こちらもプレイリストがありますので、他の曲は下記からどうぞ。
言い直し転調せず
最後に亜種ですが、これはラスサビでフレーズを言い直すが、転調はしないというものです。
『敗北の少年』の2:32~2:35です。
一応プレイリストは作っていますが、まだこの曲しか見つけられていません・・・。情報求ム。
と思ったけど、『青のすみか』もだった!
終わりに
「いっぱいあるやん、こんなの」と思ったことでしょう。
もしみつけたら教えてください。
誰かが読んでくれることを祈り、次の記事を考えます。
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