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ゲイが男友達に恋した話④

状況を整理しよう。

登場人物は全員同じバイト先で働いている仲間、3人とも同期。
ぼく:Kくんに恋をしている。男性
Nさん:Kくんに恋をしている。女性
Kくん:2人からの恋心には気づいていない。男性

つまり三角関係ってこと。
ちょっとだけ特殊なケースだけどね。
そしてそれはつい先日発覚した。

Kくん、ご飯行こうよ!

え、待って…。
どういうこと!?
ぼくは混乱する。

KくんとNさんは同期なだけで関わりがほとんどないからだ。
それにしては展開が早すぎる。

続いてブルーな気持ちがぼくを襲う。
2,3日は何をする気も起きない。
多分一生分泣いたんじゃないかな。

🔷作戦コマンド変更

けど落ち込んでいる暇もないというのが正直なところ。

最後のあがきなのか敵対心からの盲目なのか
どちらとも付かない思いが僕を動かした。

これはもはや宣戦布告だ。
いのちをだいじにのままじゃいられない。


ガンガンいこうぜに切り替えよう。
いつまでも希望的観測に浸り、その場しのぎのワクチンを打ち続けるわけにはいかないのだ。

彼を巡る闘いの火ぶたが切られた

🔷ガンガン行こうぜ

ここからの僕はすごいぞ。
20年間の陰キャラ人生で類を見ない積極性を発揮する。
盲目なだけなのかもしれないが。

○○日空いてる?またご飯行こうよ!

いいよ、行こ

そして別の日...。

今日さあ電話かけていい?

全然いいよ。何時が良いとかある?

うん。頑張ったよね?猛アプローチしたつもり。

同い年の友達に頻繁に遊び誘われるなあ…
程度にしか思っていないだろうけど。

では一方そのころ
Nさんはというと…。

花畑デートをしていた。
あっちもあっちで着々に事が運んでいるようだ。

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