「落語と咖喱文学」へのお誘い、時には起こせよムーブメント的な話?
「えー、のりお君はたった今病院に運ばれました」
10年ちょっと前、新喜劇を観に行った際に滑り倒した西川のりお師匠の後に出てきた、桂文珍師匠の最初の一言である。
この一言にお通夜のようだった会場がドカッと沸いた。これが落語に興味を持つきっかけやった。
その後紆余曲折を経て、ぼくは落語の沼にハマり、自分でイベントを開催するほどにはなっている。
今回の「落語と咖喱文学」もそうなんやけど、今我々はなんとなくチームで動いている気がする。
神輿は二十代の新進気鋭の落語家桂九ノ一さん。レコードと古着をこよなく愛するPOPEYEに載りたいCITY BOY。人間の愛嬌と勢いのある落語をして僕たちを笑わせてくれる。
それを支えるのはプロデューサー的立ち位置のタカツユウジくん。九ノ一さんのフライヤー制作やらホームページ制作、その他人生の相談など多方面に渡りサポートをしている。
そしてハード面(フィギュア制作や、今回のイベントのノベルティの印刷など)で支えてくれるコギトケミカルのダイチくん。
今回のノベルティの文章の校閲や、テキストを書いてくれたライターのレツ、多分支える側で落語に1番詳しいのはレツでソフト面でチームを支えてくれてるって言ってもいいと思う。
そして最後に賑やかしの俺。カレー方面から落語を観たことない人を誘い込んだり、当日誰よりも大きな声で笑ったり、投げ銭の回収をしたりしている。(こう書くと、マジ下っ端やな俺
そんな我々は40代(なりたて)、30代、20代と比較的若い世代の集まりであり、何より「落語ブーム」を知らない世代である。
僕らより上の世代の関西人であれば、おそらく枝雀落語を聴いて育ち、テレビに落語家さんが登場するのをなんの違和感もなく観ていたはずである。
翻り、我々はと言うと、落語と大喜利の違いもわからず、立川談志は知っていても「芝浜」を聴いたこともない世代がほとんどやと思う。
そんな世代の僕たちが、それぞれひょんなことから落語に出会い、落語に恋をして、落語の面白さを誰かに伝えたいと思って色々動いている。
実はもう今は落語ブームと言われてたりするらしいんですが、漫才や他の娯楽に比べればまだまだその実感はない。
それに、今僕が推してる九ノ一さんや、最推しの桂雀太師匠、フジテレビのお昼の番組の曜日レギュラーなど飛ぶ鳥落とす勢いの桂二葉さんなどまだまだ大きなムーブメントを起こせるポテンシャルは上方落語にはあるし、きっと起きると確信している。
イヤらしい言い方をするなら
「勝ち馬に乗るなら今やで」
である。もっと流行ってから後追いするより、今くらいからこのムーブメントの隆盛にのっかった方がhipでイケてる感じになれますよ(語彙
自分の店すらロクに流行らせられてない僕やけど、時には起こすよムーブメント。
そんなこれから起こすムーブメントの直近の一回がこちらでございます。
大阪の中の大阪天王寺に居を構えるイケてる(語彙力)カルチャー本屋さんのスタンダードブックストアさんで上記のイベントを開催します。
入場料などはない(落語を聞く場合はワンドリンク、ワンフードはオーダーしてほしい)のでお気軽にお越しくださいませ!
“自分で動き出さなきゃ何も起こらない夜に何かを叫んで自分を壊せ”
壊れるくらいの大きな、叫び声のような笑い声一緒に出しましょう。お待ちしております。