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全日本女子プロレス 1989/1/29

リングスター・スーパースラム 後楽園ホール
1989/2/12放送(13:00-14:55)。2時間特別版で放送。
実況 志生野 温夫。 解説 ジャガー 横田。宮本 久夫。
磯野 貴理子が当時在籍していたバラエティアイドルユニット『チャイルズ』と斎藤清六がゲスト。当時ファミコンで『ラサール石井のチャイルズクエスト』というRPGが発売されていました。懐かしすぎるよ!!


北斗 & みなみ & 西脇 vs ブル & メドゥーサ & デルタ
 売り出し中のマリン・ウルフが同期の西脇と組み、ブル中野・外国人組と対決。冒頭フジテレビの三宅アナがブル中野に引きずり回される!今はフジの重鎮だが、当時はこんな仕事も!ブル中野との抗争はちょっとうらやましい。ビジュアルとパワーで圧倒するヒール勢が三宅アナ含め正規軍をボコボコにした挙句の暴走反則負け。村山レフェリーも若い!愛蛇デスティニーを亡くしたデルタ・ダーンもペイントを施し奮戦するもやや元気がない印象であった。

続いては歌のコーナー!飛鳥の乱心期を乗り越えたクラッシュギャルズが新曲『BEAT GOES ON』を披露。まだまだクラッシュの需要はあった模様。


異種格闘技戦 堀田 祐美子 vs メオ・タイ
 極真空手出身の堀田と弱冠16歳のムエタイ選手メオ・タイとの異種格闘技戦(2分5ラウンド)。打撃では見せ場を作れなかったが、体格に勝る堀田が投げを多用し判定勝ち。今一つスイングしない一戦となってしまった。

WWWA世界シングル王座決定戦 ライオネス飛鳥 vs 長与 千種
 長与はグレート・カブキばりの頭巾をかぶって入場。空手・骨法といった格闘技を取り入れた当時流行のいわゆる格闘・UWFスタイル。クラッシュ対決の集大成といえる一戦。長与のプロレスセンスと飛鳥のフィジカルが存分に活かされた珠玉の名勝負!まさに平成女子プロレスの夜明けと呼ぶに相応しい一戦。最後は変型バックドロップホールドで飛鳥が勝利。
 長与は本年、飛鳥も翌年に一度引退するが、その遺伝子はブル、北斗、アジャ、豊田らに受け継がれ、さらなる発展を遂げるのであった。

 余談だが、NETFLIXの『極悪女王』で一番心に残ったのは中野 恵子がダンプに「俺たちみたいなのはヒールでやっていくしかないんだ!」的な発言とともに髪の毛を半分刈られてブル中野と化すシーン。ダンプさんはともかく、ブル様はベビーフェイスでも十分大成したと思うが、ヒールだからこそあれほどの高みに達することができたのか。
 美貌をペイントで包んだブルがトップヒールで、後にデンジャラス・クイーンから鬼嫁と化す北斗がアイドル路線のベビーフェイス。長く現役を続けレジェンドと化す堀田。DIVAの先駆けとなりWWE殿堂入りを果たすメドゥーサ。めざましテレビに君臨した三宅アナ。綺羅星の如く輝くスターたちの若手時代に刮目せよ!!
 堀田の異種格闘技戦、長与vs飛鳥の一戦はビデオ(平成格闘 DAY BREAK!8800円)でも発売。現在はYou Tubeで配信されている。

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