都営辰巳一丁目アパート給水塔3号 2024/05/15
今日が仕事が休みで成と幸坂と会っていたが、どうしても今日やらなければいけないことができたので17時ごろ出勤した。
少しの編集作業を終えて18時半ごろ退勤し、職場がある築地にいる今の状況を考えた。とてももったいない。杉並から1時間かけて出勤して1時間半でまた同じ道を帰る。俺の1日はこんな終わり方をしてほしくない。
早速車を借りて辰巳駅まで向かうことにした。
スマホと車を繋げるとサザンの「素敵な夢を叶えましょう」がシャッフル再生された。時刻は19時。車通りの少ない太くて知らない道を走る。そんないつもはしない行動に酔っていた。
4日の深夜に幸坂と近所を散歩をした。8kmくらい歩いた末に俺は最後に給水塔が見たくなった。今の家に引っ越して間もない、暑い9月末。
ベランダから東側を見ると、立派な塔があった。ずっと気になっていたが、それを初めて近くで見たのが、4日の深夜だった。
それは確実に俺の心を掴んだ。団地の中にある奇妙な塔。とても気持ち悪い。
人の営みと密接に関わっている、もしくは密接に関わっていたそれにしか出せない雰囲気がそこら一帯にはあった。深夜というのもあってか異郷に足を踏み入れたと純粋に感じた。
給水塔を他にも見たいと思った。
車は団地、学校、公園の中を通っていくと地下鉄有楽町線の辰巳駅に到着する。そして道はUターンする。
「え、どこに停めればいいの?」
帰宅時間というのもあって人がたくさんいた。若い人が多い印象だ。近くにスーパーがあるから主婦も多いといった感じだ。駅の前にオブジェがあった。Googleマップでは時計台という名前が表示されているが時計は小さい。
車を停車させて外に出るとあった。
近づくと感服した。
あぁ、こんなの地球外生命体のアジトじゃないか。
この塔がここら住人の生活を支えてきたんだと思うと、よく頑張った!と褒めたあげたくなる。
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