ハイドロ日記
晴れた日のドトールにて。
○小説執筆は執筆過程を楽しまなきゃ損だ。一気に書く手が止まらなくなった時が一番面白い。俺はジグソーパズルに似ていると思っている。作り終わったら暫く眺めて、飾って、少し経ったらパズルを崩す。俺も小説が出来上がったら読み直して、推敲して、noteにアップして少し経ったら消す。少し経って消すという行為はおかしな行動かもしれないが、あれだ、書き終わって皆様に読んでもらおうと思ってアップして、一通り満足感に浸ったので消す、という言い方が正しい。消してもデータは全部取ってあるのでまた編集して再掲したりもする。ある意味便利な時代だ。出来上がった時はいつも「イエー」って思う。「イエー」としか言いようがない。俺は短い話を書くのが好き。掌編とかが向いてる。現に俺も長編は集中力が無くて遅読なので、エッセイとか短編のほうが合っている。そういうのが影響してる。乳首を題材に書いてみようかな。下ネタなら任せておけ。書きたいのがはっきりして、意欲がある時だと、意外と早くできたりするから自分でもビックリする。書き終わってチェック作業をしていよいよできちゃうって時に一旦保存して、さあアップするかと思ったけどやめるみたいな事もある。「一体俺は何をやっているんだろう」と思っちゃったりするからダメ。でも「何をやっているんだろう」って事ばかりの人生だしな。俺は内輪受けなんか一切狙ってない。そもそも内輪がいないんだけどな。そんな悲しい事実に今更気づいてももう遅い。
○最近は心臓に突き刺さるようなロックンロールを聴いてない気がする。w.o.dって若手のグランジっぽいバンドがいて結構気に入ってて聴くが、殺傷能力が高いという感じはしない。純度100%のロックンロールって本当に少ないんじゃないか。ロックンロールやってめちゃくちゃ似合うようなバンドも。俺は中学生の時に初めてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを聴いたんだが、心臓を鷲掴みにされた挙句、その心臓を突き刺すくらいの衝撃を受けて、吐血するかと思った。確かロデオ・タンデム・ビート・スペクター辺りを聴いて「ブレーキ外れた俺の心臓」とかのイントロだけで人を殺せるんじゃないかというくらいの破壊力を子どもながらに感じたし、ブレーキ外れると心臓ってヤバいんだなって、そもそも心臓にブレーキってあったんですねって思った。ロックンロール=破壊というイメージではないんだけど、結局大人になってもロックンロールが好きなんだなと何度も思うし、それはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの出会いってのが大きい。父親は音楽の先生でジャズとかクラシックとかラテンとかビートルズとか大貫妙子とか色々中学生くらいの時から聴いてはきたけど。久しぶりに「ブライアン・ダウン」聴いて、網にかかった魚みたいな気持ちになってる。意味わかんねえよな。大丈夫だ。そもそもブライアン・ダウンなんかに意味なんて無いから。そんな事思ってたから「ロシアン・ハスキー」がシャッフル再生された。最強のソフトだなアップルミュージック。アプリではなくソフトってあえて言う。もうウエノさんとクハラさんしかいないけど、あの2人も相当凄腕だし凄腕って簡単に言っちゃうのが逆に失礼な気がするし、近未来でAIみたいなのが発達してチバさんとアベフトシがホログラムみたいなので目の前にいるように見えて、ウエノさんとクハラさんがその2人の横で生演奏したとしても響かないだろうな。それがロックンロールだからな。その後豊田道倫とか退屈なアニソンとか全然ロックンロールじゃないナンバーが続いたけど実はロックンロールナンバーが似合いまくるCoccoが2曲立て続けに来た。「Way Out」と「首。」は良い曲。
○大学生の頃、寝ようとしたら外から喚き声が聞こえてきて、多分酒飲んで酔っ払った連中だとは思うんだが、明らかに酒じゃない何かでキマっているような人の声が聞こえた時、東京は首都圏から離れていた所でも怖いんだなと震えた。なんでキマっているかと思ったかだが、昔のネスカフェのCMの歌を歌っていたからだ。「ダバダー、アーア、ダバダー」と。ビブラートを効かせながら。そのキマってる奴を他の奴らが「オッケー!」とか言ってて何が「オッケー!」なのか本当に分からなかったし、こちとら早く寝たいんじゃって思ってたからだんだんイライラしてきた。普通に深夜だし割と住宅街だから普通に迷惑だった。そのどうでもいい忘れても全然問題ないような記憶だけこびり付いちゃってるのは絶対にネスカフェのCMの歌が原因なんだよな。それか俺の性格が屈折しているからか。
○今の管理職の人達ってロストジェネレーション世代なんですよね。管理職になっても物価高くて景気も良くなくて若い時は就職氷河期でってなかなか辛いよな。我々の世代も中堅へと向かっていく過程でこのままだとマズいのは百も承知なのだが、やっぱり政府が景気回復を真っ向から阻害していってるからキツいよな。手取り増やせよって言うのは簡単なんだがな。世代にロストってついちゃうんだから、なんとも悲劇。
○バイオハザードの1を何年かぶりにプレイしているが、全然内容を忘れていてゾンビに噛まれながら館を行ったり来たりしている。昔はゾンビの事からかいながらそれでも殺されずに割と終盤まで行けたんだけど。なんか虫型のクリーチャーみたいな奴出てこなかったけって思ってビビったけど、最初の館では蜂くらいしか虫は出てこなかった。0だったかな虫は。バイオハザードの思い出といえば、大学生の時に友達が俺の家に来ていて、それこそバイオハザードやってた時に「俺フォラーゲーム苦手なんだよなあ」と明らかに「ホラー」の事を「フォラー」って言ってるように聞こえたので「さっきからフォラーって言ってる?」って尋ねたら「なんか分かんないけど昔からカタカナの"ホ"が言えない」と言ってきた。そうか、まあそういう奴もいるよなと飲み込んだ時にそいつが「でもみんなさ、スマートフォンの事はさ"スマホ"って言うじゃん。スマフォじゃなくて"スマホ"なんだよ」ってポテチ食いながら言ってきて、確かにそうだよなって思ったけど「お前そしたらホルモンもフォルモンって言うの?」って聞いたら「うん、フォルモン」って言われてやっぱ滑舌が悪いのは格好悪いなと感じた。発音する度にマヌケに見えてきた。もうゾンビなんかどうでもよかったな、あの日。ちなみにそいつそのまま俺の家に泊まってイビキかいて寝てたんだけど途中で寝言で「ドゥーワチ」とか「ドワーフ」とか「デウース」とか謎の呪文を連発で唱えたりしていてゾンビより怖かった。
○バイトしてた時に韓国人の「ペ」って1歳年下の男の子が入ってきて、結構日本語も上手かったし仕事を覚えるのも早かったからみんなから気に入られていた。「ペ」と2人で軽作業みたいなのをしていた時に「今度初めて合コンに行くんですけど、なんて最初挨拶すればいいですかね」って言ってきたから合コンに行った事無い奴に聞くなよと思いながら「普通でいいんじゃん?」って適当に返した。そしたら「加トちゃんとかどうですか?」って言ってきて「加トちゃんって加藤茶の事?」「はい」「加藤茶が何?」「いやだから、加トちゃんペってやつ」「やるの?」「やろうかなって」「やめとけ」「ダメですかね、ウケないですかね」「ダメだろうな」「ダペかー」「おい、なんだそれ」「え、いやダペかー(ダメかー)みたいな」「アチャーみたいな、そんなの全然可愛くないし面白くないからな」って忠告したけどアイツ無視してそれやったらしくて、結局上手くいかなくて「な?」って言ったら「ペ」って加トちゃんやってきて、コイツはダメだなと思った。「ペ」はその後同僚のバイトの子に手を出そうとしたのがバレて総スカン食らって辞めた。