夢のあとさき
わたしはよく夢を見る。眠りが浅いのだろうけど、意外と夢を見ることは好きだ。なぜならそこからよい物語が派生することがあるから・・・・でも最近はちょっと覚えていられないからもったいないことをしてる嫌いがある
時々同じ夢を見ることがある。それは映画のように、ごくまれにその先を見ることもできる。1~5のシーンをみたとして、次に見るときは、2~6,7を見れることもある。そしてさらに続きを見たいときは無理矢理つなげることもできたりする。そう、ときに夢をコントロールできるのだ
コントロールできることを踏まえて、夢に見知らぬ男が出て来た時、自分好みの男性の顔に書き換えることができる。うまくいくときもあればいかないときもあるけれど、でもそういう時は起きてからがものすごくだるい。きっと寝ている間に頭を使っているからだと思うけれど
ここ数日、夢が鮮明になった。寝すぎているせいでもあるが眠りの浅さが長く続いているからかもしれない(…と、解釈している)。それにしても鮮明に覚えている。若い頃のように・・・・
若い頃はそれこそ『夢日記』の如く、毎朝の夢を小説に書いていた
昨日は昔の会社の夢を見た
場所は会社ではあったけれど、わたしたちは昔のままではなく、
「今の相場はいくらだ? 3万か?」
工場長がわたしの直属の上司に尋ねる。結婚式のご祝儀の相場はいくらか、と。
「3万じゃない? でもいらないよ」
どうやら工場長は、彼女にやるつもりらしい。
わたしの直属の上司は当時、本社の技術者と不倫関係にあった。実は入社当時は恋人同士だったらしいのだが、工場の立ち上げが終わり技術者が本社に移動になった時、彼女はついていけなかったためそのまま別れたらしいのだ
時が経ち、彼女も結婚し子どもがいた。だがいろいろあって夫婦仲はよろしくはなさそうだった。わたしが彼女に会ったのはこのころ。だが既に彼女は、元カレとヨリを戻していた
なぜわたしがそれを知ったのか…というと、おそらく誰かいいひとがいることはなんとなく解っていたのだが、相手が判明したのは偶然で、わたしが本社の技術者の部下と恋仲になったため、いろいろとつじつまの合うことが出て来たからだった・・・・
一番下の子どもが中学生になったころ彼女は、本社に移動することが決まった。既婚女性に「転勤」とは実に妙なものだったが、わたしの結婚とそれが重なったこともあり、皮肉にもわたしと彼女は一緒に関東圏に引っ越しをすることになった
この彼女、とても厳しい上司で(一部気分屋さん)、わたしは会社にいる当時とても委縮していた。辞めたあとも、やっと解放されたというのに夢の中で彼女の理不尽な言葉に汗をかくこともあり・・・・
ある時、夢の中まで緊張させられるのはこりごりだと思ったわたしは「今度出て来た時は、言い返してやる!」と決心した。自分の夢なのだから、なんとかできるはずと思ったのだ
そしてとうとうわたしはやってのけた。夢の中で彼女に言い返すことができたのだ。それ以来、彼女は夢の中でまで横柄な態度をとることはなくなった
その彼女が昨日、久しぶりに夢に出て来た
「たゆ、相場はいくらだ?」
財布を出しながら工場長は言う。
「3万でしょうね、今は」
どうやら、わたしの直属の上司、例の不倫関係にあった本社の技術者と結婚が決まったらしいのだ
考えられない話ではなかった。こちらに引っ越してから彼女は、彼と同棲していたし、本社では結構な噂になっていた
わたしが会社にいた当時は「結婚という形は望んでいない」と言っていたのだけれど、なぜ今になってこんな夢を見たのだろう? しかもやけにリアルじゃないか・・・・
現実にそんなことが起きているのだろうか? でも、確かめるすべはない
そして今朝、これまた幸せいっぱいな夢を見た
わたしの推しのK-popミュージシャンが、なんと私の彼氏だった!
彼の家に遊びに行くと、彼の部屋の押し入れはなぜかCOSTCOのトイレットペーパーとキッチンペーパー、そしてクリネックスティッシュがずら~りと並んでいた(これは日々の恐れだろうか?)
「なんでそんなに持ってんの?」
「ストックがないと心配なんだ。いざというときはたゆにあげるよ」
わたしは心底喜んだ。(このご時世ゆえの夢だなと思った)
今日はまた、おかしなことに、
「あ~いい夢だった」と思いながら、トイレに行き、2度寝してから続きが見れた。上にも記した通り、続きを見ることはあるのだが、いったん起きてしまってからの続きはよほど念じない限り難しい。なのにまた、彼の部屋にわたしは戻った
実際はどうか知らないが、夢の中の彼は5人兄弟で、上の兄3人はなにやら家の中の一室にこもり宗教活動をしているようだった。彼は私に「かまうな」といった。
夢の中のわたしは自分を「おばちゃん(実年齢)」と言っているが、どうやらもう少し若かったらしく、彼の母親に紹介されてしまった
彼の部屋に入ってきてほしくなかったが、コーヒーを持って母は現れた。
「お邪魔してます」と答えると、彼の母は大変喜んでいた
実に妙な夢だった。その後も何度か目覚めたのだが、その夢にはきちんと戻れた。とても気恥ずかしく、とてもうれしい夢だった
でも、ゆめなんだよなぁ・・・・