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自分への手紙

書くことが好きなわたしは、昔はよく手紙を書いた
レターセットを買って、友だちに出したり、自分宛、子ども宛に書いたりもしたものだが、今はない
最初の結婚の時に捨ててしまったのか、そのあとの引っ越しの時か、もしかしたらちゃんと取ってあって、どこかにしまい忘れたのか・・・・いずれにせよ、書いていた時期から4回くらい引っ越しをしているので、所在がつかめない

つい最近探し物をしていて、未だ開けられていない段ボールが重なる場所から、思いの物は見つかった。それらは「捨ててはいない」と解っていたから見つけられたのだが、その間に挟まっていたのがTOP画にある一枚のハガキだ

恐らくこれはまだ、実家に住んでいて、結婚もしていない頃のものだろうと思う。まず字が丸っこいので学生時代だったかもしれない。高校か、短大か、その頃だ。そのあとに恐らく、子どもが落書きをしたであろう青い筋が入っているから、結婚、離婚…のあとくらいまでは、目につくところにあったものだと思う

わたしは、離婚をした時に「将来自分の家を建てよう」と計画をして貯金をしていた。「家を建てよう」と計画していたからといっておいそれと建てられるものではないが、子どもが幼く、自分だけの生活をしていた頃、その当時はちゃんと就職をしていて(たった一度の正社員だったけど)、ボーナスもいただけている時期だった
子どもが小さいこともあり、ボーナスには手を付けずにいたし、節約をして毎月決まった貯金をして…何年計画だったのかは忘れたが、子どもたちが大学を卒業するころを目安にと考えていた。今思えば無謀だったと思う。子どもたちが大学にでも行くことになれば、家を建てる云々なんて言っていられないほどにお金がかかるのだから、よくよく考えれば本当に叶わない夢だった

しかし、人生とは何が起こるのか解らないもので、母子家庭を7年過ごした頃、わたしは今の旦那さまと出会って、念願のマイホームを手に入れられた。これはラッキーとしか言いようがないが、なんとしてでも欲しい!と思えば、なんとなかるものなんだなぁ…なんて、漠然と自分の運を見直したものだった

ハガキに書いてあるような家ではない。そもそも欄間があるような日本家屋でもないし、20畳くらいの部屋がいくつも…なんて、そんな家、大富豪でもなければ無理な話だ。まぁこれはあくまでも理想の家なわけだから大きく見積もっていても仕方のないことだが、そこそこに部屋数なんかは満足のいくものではある
ひとは、人生の中で3回家を建てないと理想の家には住めないということを聞いたことがある。実際3回家を建てているひともいるだろうけれど、そんなのは稀だ。別に建てなくても探せば理想の部屋にたどりつくことは可能かも知れない。この先また家を建てることなんかはあり得ないだろうけれど、久しぶりにまた自分に手紙でも書いてみようかと思った

しかし、最後のカッコのなかはなんだ?
アニメかよって思うくらい、子どもじみたことをしている。まぁ、勢いで書いているから、そういう風情を表現したかったのかなとも思う。それにしても・・・・恥


今現在、みらっちこと吉穂みらいさんとコラボ小説を書いている
過去の手帳を通じて、2016年の自分と通信する…という内容の話だ。そこでこの手紙を見つけたわたしは、当然のことながら、このハガキにちょっといたずら書きをしてみた。もちろんなんの返事もない。だけど、なんだかそんなことをしている自分が「面白いなぁ」と思った

よければ読んでみてください ↓ ↓ ↓


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たゆ・たうひと
いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです