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ダイエッターの軌跡

わたしが初めて就職をした会社は、個人サロンを数店舗持つ体型補正の下着屋さんでした。あまり長いことお世話になってはおりませんでしたが、いろいろと勉強させていただきました ↓ ↓ ↓

営業マニュアルは、某有名企業の派生品で「さらにお求めやすくなっています」というのが謳い文句でした
今思えば、アットホームな感じを装ってはいたものの、社員の業績というより、新入社員に商品を売り込むだけで成り立っているような、そんな怪しい会社でした。今なら明らかに「ブラック」と言われたことでしょう

実に30年前のことなので、その当時「ネットワークビジネス」という言葉で表現していたかは解りませんが、個人で店舗契約をして販売するという会社は化粧品くらいしか知らなかった時代に、わざわざサロンでの販売というところに無理があったのではないかと思います。だから顧客も「お友だちから」というのが当たり前の商売だったのです
補正下着を「ファンデーション」と表現していたので、求人広告を見た時はわたしも「化粧品」かと惑わされたのも事実。「ウエストニッパー」や「スリーインワン」なんて言葉を覚えたのもこの頃です

個人のお宅でのクチコミも大変だけれど、サロンとなると待っているだけでお客がやってくる…時代でもなかったので、友達を自分の会社に連れていくという違和感が、自分は「営業向きではない」という自覚を確認しただけに終わりました

体型補正を指輪に例え「指輪はきつくもなく緩くもないものを身につける。だが、指輪をしている指は自然と細くなっていく…それと同じように体型を補正し、作り上げていくのです

当時の営業マニュアルより

・・・・な~んて言われたら、買うでしょ? 単純なわたしは (;^_^A

目指したのはこれ!

当時20歳そこそこで、当然ながら体型やら美容やらにも興味の湧く年齢でしたので買いました。3セット。面白いものでちまちまとは買わせてはくれないのです。痩せたことを想定して、自分が痩せたい体型の最終工程までのサイズをセットで買うようにうまいことのせられてしまうのです
とはいえ、後悔はしてません。だってそういう体型を夢見ていましたから、そうなれるものと信じて疑わなかったし、途中で挫折したとしても(そして産後でも)、いつかまた着れば「なんとかなる」と思ってしまったのです。まんまと載せられました。とはいえ、きちんと続けていれば理想は手に入ったのかもしれません。でも、長続きしませんでした (T_T)/~~~
なぜって、着るのも大変なら、洗濯も大変だったんです。下着って、いえ、らんじぇり~というやつは面積のほとんどがレース仕立てで薄っぺらい生地ですので、色移りや変色が激しく、とても長く付き合える代物ではなかったからです ⇐ 落とし穴

わたしが入社してから退社するまでの間に、1セットの値段は7万円もアップしていました。たった3ヶ月で「使用が変わった」とか「生地がランクアップした」とか、そういう理由ではまったくないことをここに付け加えておきます

こうなるはずだった(笑)

まぁ、それからは高価な「下着には頼るまい」と思いましたが、その代わりに自分の体型にに合わないものを身につければどうなるか…という勉強をさせていただきましたので、自分の体と真剣に向き合うことができました。足しげく専門店に通う日々がやってくるのです。その点だけは経験が生きてます!

「痩せたい」「綺麗なラインになりたい」「理想の体型を手に入れたい」…というのは、女性にとっては永遠のテーマです。もちろん努力して手に入れている方もいるでしょう(きちんと体型補正を身につけたひととかね)。でも、思うようにできない場合もある!
そしてこれは言い訳ではないけれど、体調その他、また妊娠・出産を経験するあたりから、年齢的にも体力的にもそんなことを言っていられなくなるのも事実なのです


そんなわたしに、2度目の誘いがやってきたΣ(・ω・ノ)ノ!

それまでDietを中断していたわけではありませんでしたが、まぁ現実はそれだけに時間とお金をかけていられなくなっていたのが現状で、それなりに気を遣ってはおりました

あれは確か30代。離婚して子育てと生活に一生懸命だった頃…と記憶しています。唯一わたしが社員だった当時、会社の上司から「体型補正に興味はないか」と声を掛けられたのです

まぁ一瞬、声を掛けられたことで「あんた太ってるから絶対興味あるよね」という心の声を探ったのは言うまでもありません。が、おそらくそんな思惑はなかったと思います。ただ純粋に誘ってくれたんだと、今なら解る

たゆ:心の闇

体型補正についてわたしには若干の知識がありましたので、どんなものかは想像がつきましたし、それほど体型補正のみに重きを置いている業者はまだまだ少なかったので期待はしていませんでした。ですが、上司の誘いということもありましたが、補正下着事態がどの程度変わっているのか興味もあったので、とりあえず一度出掛けてみることにしました。まぁ、案の定似たような派生品で、期待通りといったところでしたが・・・・

とはいえ、わたしが勤めていたころから10年は経っていましたので、補正下着の機能事態はそれほど変わりはありませんでしたが、オプションとして美顔器やらDietフードなんかもついていて、相変わらずのセット販売に加え、販売方法はグレードアップしていました(あまりいい意味ではない)
なんでも「体だけ痩せても、顔がたるんでいては意味がない」という理屈からそういう「別なところで稼ぐ」設定が追加されたようです
確かに、急激に痩せると伸びた皮膚が皺になるのは当然のことで、二の腕の皮が羽のようになったり、顎下の皮もひっぱればびよ~んと伸ばせるくらいにはなるのです(;^_^A

ですが、30歳のわたしにはお金の余裕もなければ「痩せる」ことに興味もありませんでした。それは決して自分が望ましい体系をしていたわけではありませんし、相変わらずなペンギン体型でしたが、当時のわたしは気持ちが満たされていたのです
生活にこそ追われていたかもしれないけれど、そこに不満はなかったし「痩せる」ことで変化を求める必要性もなかった。よって、当時のわたしには「痩せる」ことはそれほど重要じゃなかったのです

それまでいろいろなDietに挑戦してきました。その中で学んだことは、Dietというものは精神的にも非常に疲れるということで、中途半端な気持ちで取り組んでもどうにもならない(=痩せない)ことを知っていた
ですから、こっぴどく「失恋した」とか、だれかを「見返してやりたい」など身に迫る危機やそれ相応の要因がなければそれほどストイックにはなれないということです
とにかくわたしは、切羽詰まっていないと身が入らないことを充分に理解していましたので、その時Dietをしても「続かない」だろうことは想像がつきましたし「痩せられない」とも思いました。なので、苦も無く断ることができたのです。上司はふしぎ顔だったけれど、理屈は通じたみたい

ただ、ここでもひとつ学びがありました。ただ痩せるだけでは皮膚の「皺」「たるみ」は避けられないということ! リバウンドもありますしね、やっぱり健康的に、体の中と外、全体を見ながらやらないとダメということです


ときどき、あの時やっておけばよかったかな~なんて振り返ることもあったのですが、もうひとつ「やりたくない」理由を思い出しました!

その時お邪魔した体型補正のお店の代表の方とお話をさせていただいた時、40代だという彼女のお顔が「年相応」ではなくギラギラとしていて、たとえ痩せたとしてもわたしは、彼女のようには「なりたくない」と思ったからでした
おそらくわたしが感じた彼女の「ギラギラ」は、理想の体型を手に入れた女性の「自信」だったのかもしれないのですが、たとえそれが自信からくるマウントだったとしてもいただけないなと感じたのです


最後に、成功したDietを思い出せる限りで・・・・

いちばん手っ取り早く痩せられたのは、縄跳びでした笑
矢吹丈のような軽やかなステップではないにしろ、毎日1000回、駆け足飛びを1ヶ月、ご飯は好きなだけ食べた。1ヶ月で-4キロ。汗をかけばそれなりに痩せられることは解った。でも、続かなかった ⇐ 運動嫌いだから

毎日孤独に「Wiiフィット」をやっていた時期もありました
朝起きて、家族が出掛けたあとひたすらテレビとにらめっこ。汗をかいたらお風呂に入って(シャワーでもいいけど)、更に汗を流してリンパマッサージ。でもこれは、冬はさぼりがちになる。そのままさぼり癖がついてしまうと、やっぱり続かない ( ̄▽ ̄;)

書くことが好きだから「レコーディングダイエット」なんていうのもやった
書き溜めていくと、どれだけ間食しているのかが解ったし、無駄遣いも見直すことができた。でもそれだけ。もろもろ解ったからといって食事に気を遣ったわけでもなく、Dietにつなげられることはなかった
でもこれは節制という意味で、この時ばかりではなくいろんなことに役立っている

その次に、一生続けられそう…と思ったDietは8hダイエットかなぁ…
時間だけを我慢すればあとはなにを食べてもいいという感じ。少なくともわたしはそう認識した。この時期、薬膳の教室に通ったり、いろんなDiet料理を吸収した
でもこれは「8時間内で食事を済ませる」…ということで、1日3食は絶対に無理になる。よって、自動的に1食分が減ることになる。半年で-10キロ。これはまさに「食べなければ痩せられる」を実体験したDietでした。でも、付き合いもあれば空気を読まなければいけない場面もあり、結果的にその我慢する時間に邪魔されたのでした


リバウンドが少なかったのはこれくらいかしら・・・・
男の人が車や趣味にお金を掛けるように、わたしはDietにお金をかけた。おそらく、高級車が買えるくらいのお金は使ったでしょう…自慢できる話じゃないけど (^-^;

でもまぁ、楽しかった時期もあるので、これを後悔とはしない。車を買って後悔するのは、車に傷がついた時。それと同じでDietで後悔するのは、自分の体が醜く変形した時。わたしには同等の笑劇なわけで・・・・


そして現在。これらを踏まえてわたしは最後のDietに挑みました!

長い道のりだった。もしかしたらすごい遠回りだったのかもしれない。ついでを言うならわたしのDietは無駄な時間だったかもね。でもわたしには必要だったのかもしれない。これまでの出来事がすべて人生の一部であるように、Dietの道もまたわたしの一部



こちらは笑い話程度に、合わせてご覧下さい ↓ ↓ ↓



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たゆ・たうひと
いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです