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文字への不安
素直でありたいと思う。でもバカ正直にはなりたくない
空気を読めないわたしは、その辺の加減をよく間違える
時々確認したくなる。このままわたしは書いていてもいいのか、と・・・・
言ってしまうと大変痛い自分を晒しているようで、とても恥ずかしいのだけれど、零さずにはいられないマイナス思考
このまま書いてどうなる?
これを書いてどうしたい?
書き続けていくその先は?
否
趣味で良いでは無いか
自己満足してるじゃないか
だってそれは自分のためだろう
誰かにこっぴどく「酷いね」と言われたら
誰かにはっきり「終りだね」と言わせたい
誰かが驚くほど褒めてくれたら
誰かの心に焼き付けておきたい
背中合わせの感情が交錯する
いや、それでも多分なにか書くけどね
おそらくいつでも書きたいだろうしね
高校の時に見た1時間のアニメビデオの中のセリフに
「俺は自分の人生の切り売りはしない主義」
という言葉があり、
彼は確か放送作家だったかシナリオライターで、いつも同僚もしくは上司に「お前の生き方見てるだけで面白い」と言われるような破天荒な位置付けだったように思う
自分の人生は切り売りしない
その頃のわたしは今以上に『小説家』になりたがっていて、しかもなれると思っていた。だからこの言葉がすごく作家らしいなと思っていて、いつか自分も使おうと思ったものでした
使おうと思うことには理由もあって、当時のわたしは経験からしかモノを作り出せないタイプで、まさに「切り売り」だったから。もちろんそれをそのまま表現する訳には行かないので、結果、学生時代は恋愛小説を書いていない。実はファンタジー専門だったのである
ファンタジーなら、嘘だろうがないものをあると言おうが誰にも咎められないと思ったからだ。それまでのわたしは、遭ったことも無い交通事故や、既往歴のない病、達していない年齢の描写や表現等々、それらを取材や資料でどうにかすることに違和感を感じていた。それはなんという感情から湧いてくるものなのか、ただ知ったかぶりのような気がして…まぁ、子どもだったんだろうな。そしてやる気だけが空回りしてたんだと思う
逆に、今はあんなに溢れていたファンタジーが思い浮かばない…大人になってしまったのだろうか? 中途半端だな
それでもわたしは、文字を書く上で自分を切り離せないところがある
だからかなぁ…文章からわたしがどんな性格でどういうタイプの人間なのかということがだだ洩れしているように思う
ただ好きでいい
ただで済ませたくない
ただ書ければいい
ただで終わりたくない
葛藤
他人にはどうでもいいこと
世間には見えてもないこと
わたしだけの世界
わたししかいない
わたしの世界観
わたしだけの文
わたしはなに?
あなたのなに?
わたしはわたし
あなたのわたし
だれかのわたし
どこかのわたし
わたしはだれ?
あなたのだれか
心のなかにいる
心にふれたい…
わたしは小説を書く
わたしは書く人
わたしはなにかを書く
わたしは書く人
わたしは「たゆ」です
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