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時計の一枚
あこはるかさんのこちらの記事 ↓ ↓ ↓
わたしも憧れてました~『鳩時計』
友だちの家にある時計は、扉を開けてぽっぽ…ぽっぽ…とやさしい音で時間を知らせてくれるのに、わたしの実家にあったのは、夜中でも容赦なくぼーんぼーん…って怖い音を出す昔ながらの時計だった
時代は流れ鳩時計が珍しくもなくなると、オルゴール曲が流れるものや、12曲の音楽がそれぞれの時間に流れる時計、その曲に合わせて数字の扉が開くものや、それまで置時計にしかなかったような踊る人形のついたもの、その他仕掛け時計の壁掛けタイプ、いろんな時計がお店に並ぶようになった
慣れると、耳障りだと思うものもあり、今では昭和レトロの壊れた実家の時計が懐かしい。贅沢が過ぎると人間は現金になる
鳩時計、下の方にぶら下がってる振り子?みたいなやつも気になって仕方がなかった子どものころ。手が届けば、ひっぱってみたかったけれど、それをしたら確実に怒られただろうなぁ( ̄▽ ̄;)
あのコンパクトな鳩時計も魅力的だったけれど、実はもうひとつ、わたしには欲しい時計があった。それは『大きなのっぽの古時計』だ
古時計というだけなら、うちにあった昭和レトロな時計でも全然申し分なかった。でもわたしは、おじいさんと一緒にチクタク…チクタク…しているあれが欲しかった!
そんなもの身近にあるのか?って、思うでしょう。でもね、わたしの目につくところにそれは存在していたのです
祖母の実家隣に構える、これまた祖母の妹夫婦の家は、わたしが初めて見た当時でいちばんの近代的な新築の家で、玄関に『大きなのっぽの時計』が鎮座していた
洋館というわけではないけれど、バブルの恩恵を受けて建てられたその家は玄関が広く、ついでに仏壇も大きくて、とにかく調度品すべてが見上げる大きさの、実に厳かな家だった
そこにあった『大きな時計』は古くはなかったけれど、確かにチクタク…と言っていて、ボーンボーンという音も時計のそれとは言えない程の重低音。大きな振り子も3本、ガラス扉の中にぶら下がっていた
残念ながらそのガラス扉を開ける手段を知らなかったので、結局「振り子を掴む・握る」という行為は経験できず終いだった
それが欲しかったわけではない
でも、自分の背丈よりも大きなその時計にわたしは、明らかに魅せられていた。大きいものならなんでもよかったのかしら? でも時計って、歌になるくらいだから、やっぱり特別なものと感じていたのかな
その家には他にも、当時のわたしの背丈よりも大きなものがたくさんあった。時計や仏壇ばかりではない
そこの御主人は骨董品が好きだったので、玄関を入ったところには、大きな時計のほか、群青色の大きなツボや、花ではなく樹を飾るような大きな鉢のような花器も置かれていた
初めての衝撃。あのツボ「なにに使うの?」って、いつも気になって中を覗いてみたかったけれど、身長が足らなかった笑
そのツボを覗けるようになるころには、それが梅を漬けるための物でも水を入れる物でもなく、観賞用なのだと知った。夢が破れた瞬間だった…ツボいっぱいの梅干を想像していたからだ
撮った!
だいぶ話がそれてしまいましたが、これは我が家のリビングの真ん中に据え付けられた時計です。これは我が家が建ったときに、義母のお友だちから「新築祝」として頂いたもの
仰々しく包装された箱を貰ったときは、おばさんの趣味じゃ飾るに飾れないものじゃないかしら…なんて、失礼なこと考えちゃったけれど、わたしの家のリビングには「これしかない」というくらいマッチしていて、わたしもいずれだれかの「新築祝」を考えるときは、これくらいのセンスを持ち合わせていようと心に誓った瞬間だったのでした
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