
今日なに食べる?
一生のうちに何度この言葉を問いかけることだろう
家族、友人、とにかく食事は生活の中に欠かせない
主婦と呼ばれるようになって間もなく30年になる
はじめてひとに料理を振舞ったのはいつだったか、
まぁおそらくそれは家族か、
自分の為の料理だったでしょう
はじめての料理はなんだったろう・・・・
たまごかけご飯だったかもしれないし、
マヨネーズご飯だったかもしれない
でも絶対にご飯だったように思う
わたしの母方の身内はとても多くて、
盆暮れ正月その他の催事はとにかく賑やかだった
今は行事も縮小され、集まることもなくなったが、
子どもの頃はそういった集まりが
大人になってもずっと続くものと思っていた
そういう集まりの際には必ず用意される料理がある
刺身、てんぷら、豚汁のような具沢山味噌汁、
そしてポテトサラダである
いただきました(^^♪
いつもありがとうございます

ひとが集まる時に出てくるポテトサラダは、
迎える家庭の女性陣が総出で作ります
当時はわたしの祖母、母、叔母たち・・・・
そして多少お手伝いの可能なわたしたち
大きなマヨネーズがひとつなくなるくらいの量を
大きなアルミの鍋に作って取り分ける
わたしたちは5本指、もしくは両手でそれを混ぜる
今では「食中毒」を疑われそうな調理法だけれど
だれもお腹を壊す人はいなかったし、美味しかった
少しなめらかすぎるポテトサラダだった
土間に重ねられた木箱には
魚屋さんから届いた、ひとり用に小分けされた刺身
野菜は納屋にたくさん積み上げられていて、
季節ごとの漬物や、煮ものなんかに使われた
納屋の中には風呂桶のような大きな味噌樽もあった
お蚕さまの名残の棚や、竹細工の大きな網、
里芋を洗うための、先端が枝分かれした棒、
梅を潰す手作りの器具
梅の甕、しそを揉み込むための洗濯板・・・・
農機具に取り付けられる部品が吊るしてあったり、
干し柿のための物干し竿なんかもあったかな
乾燥された唐辛子、大根、玉ねぎ、
豊富な種類の、様々な色をした豆、
いろんな麹の匂いが充満してた
懐かしい田舎の風景
そんなことを思い出す今日この頃
そう言えばあの頃は、わざわざ
「今日はなに食べる?」って聞かれなかったな
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