大人の階段2
いつまでたっても大人になれないなぁと言ったら、娘に「もう大人じゃん」と言われる。いや、そうなんだけれどね・・・・
そういう意味じゃなく
それは見た目とか年齢とかではなく、精神的なものもある
あとは心構えとか、振舞いとかもろもろ、うまく言葉では言い表せない事情が絡む「大人」だ
大概わたしは大人気ないんだと思う
子どもではない
けれどおそらく同年代に比べてもわたしは、精神年齢が低いのだという自覚がある
素敵な大人になりたかった
髪をかき上げ、なんだかわからない魅力という名の香りを纏ったいい女になりたかったのだ。大人になったら自動的に、そういう風になれるものだと思っていた。でも、根本的なところが違ったよね
まず顔が童顔。これは血だ
わたしの父親は還暦を過ぎても「坊主」と呼ばれてしまうくらいにはかわいらしい顔をしていた。そんな父の血を引くわたしは、生まれたときはQPと言わせるだけの愛苦しさがあった。でもそれはいつまでも続くものではなく、性格の形成と共に小憎らしい意地悪な顔の子どもに育った。多分、一度はぶっ飛ばしたくなるくらいの生意気さ加減は孕んでいた
無邪気の皮が厚い。驚くほどに子どもらしくて、バカで無知なままに青春時代を過ごした。いい女が醸し出す「妖しさ」や「落ち着き」「しっとりさ」などというものは皆無なまま・・・・どこで落としてきたのか、はたまた拾い忘れたのか、明らかにまわりの同級生とは違った成長を遂げた。とにかく解りやすくて単純な子どものまま体だけが大人になった
無念・・・・
としか言いようがない
「おつきさんきたで」
三日月のような被り物をした鶴瓶さんがCMをしていた頃、なんのこっちゃと思っていた。それがなにか解りだした頃はみんな「年頃」と呼ばれて、色気が出てきたり、顔が美しくなったり、痩せてきたりしたものだけれど、わたしの「年頃」はいつ?っていくらいには待たされた
ていうか、やってこなかった
年頃になるとほっそりしたりするよね?
高校生自分のパンパンに破裂しそうな太腿も、真ん丸な顔も、流れるような髪も、わたしは得られなかったように思う。まぁそんな努力もしてこなかったんじゃないかと、今、我が娘を見ていて思うわけだが
おそらく、待っていては「美しさ」も「落ち着き」も「しっとりさ」も身にはつかないということなのだ
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです