最近の実家事情
わたしの実家周辺は、おそらく掘れば温泉が出る。その証拠に、うちの目の前を走る県道沿いには、近いところから銭湯、温泉プール、温泉付食事処、温泉療法ありの病院…と、それがすべて2キロ圏内にある。まぁ、それをするには相応の料金がかかるだろうから、一般家庭でそれをするひとはいない。が、土地によっては、周りが温泉街だから、自宅にお風呂を持たない家もあったりする、そんな県
そのほか、車で10~30分のところに、温泉と名のつく場所は数か所あるので、最近はわたしも帰れば温泉に入っている。もう少し滞在できるようになったらまた、岩盤浴にも通いたいところ
というわけで、歩いて5分のところに町で管理している銭湯があり、そこに通わなくても今は、ポリタンク¥いくらで、温泉水が汲めるようになっている
でね ↓ ↓ ↓
しかしながらまたまた、母の世話を焼くご近所様が増えた
そこの夫婦は旦那さまがわたしの先輩で、お嫁さんがわたしと同い年なので、わたしもそのお宅とはおつきあいがある
お嫁さんは県外からお嫁に来ていて、いろいろあってそれなりの苦労人。最近そのお宅は子どもたちが成人してから夫婦ふたりになり、よくうちにも出入りするようになってきたらしい
でね、ときどき温泉を汲んできては我が家の風呂をいっぱいにしてくれる。だから妹家族も週に2~3度のペースでその温泉水の風呂に入っていて、大変ありがたい…という話は聞いていた
まぁそんなつきあいがあるから、わたしの母親はときどき、煮物や漬物をもってお宅にお邪魔するらしく、最近ではそこの夫婦に「おかあさん」と呼ばれているらしい
ここ数年わたしは、母親を「ばばぁ」としか呼んでいないので(もちろん親しみを込めて笑)、おかあさんなんて呼ばれたら張り切るわけよ
ある時、そこの旦那さまが、おかあさんのもつ煮がうまかったから「教えてもらってこい」と言われたと、材料を買って大鍋片手にやってきた。お礼にお風呂・・・・お風呂はお礼でもなんでもなく、暇さえあれば汲みに言ってくれるんだけれど、こちらは恐縮するよね? いや、甘んじて受けているけれど、どう返したものだか悩みどころ
そしたらこの前は「おからを作りたい」と言って、材料片手にやってきた。でもその材料が足りなくて、改めてふたりで買い物に出かけてからおからを作ったということだった
実は母にとって「おから」は因縁の料理で、ここ数十年は頑として作ってはいなかった。近くに住んでいる母の実妹は料理上手で、おからが食べたいときにはいつも、その叔母に作ってもらうのがこのところの通例だったのだが、作り方を「教えて」と言われたらやらないわけにはいかない
そんなことがあったと妹から電話があり、久しぶりに母の「おから」を食べたら、叔母の「おから」がどれほどしょっぱいか思い知ったというのだ。叔母の旦那さまは晩酌をするひとだったので、比較的料理は濃い味なのだが、それにしても濃い。やっぱり母のおからの方がいいという話だった
そういえばわたしもしばらく母の「おから」を食べていない。久しぶりに食べたいなと思って、近々息子の引っ越しでこっちに来るという妹に持ってきてもらうことになった。今が肌寒い時期で本当によかった
そしてこれが母のおから ↓ ↓ ↓
おからの具って、各ご家庭で色々とあると思いますが・・・・
一般的にはごぼう、人参、鶏肉…がありますかね? こんにゃくは家庭によって違うかな? うちはつきこんです。そして繋ぎにネギが入ります
ここからはオリジナル・・・・
母の実家のおからには白菜の漬物が入るんです。だから母のおからも叔母のおからも、白菜漬けの絞ったやつが入ってます。もちろん市販ではなく、我が家伝統のもの
そしてわたしのおからはというと、ひじきが入ります。味をつける前に半分避けて、ハンバーグの種にしたりします
おふくろの味っていうの? あまりうちの母親は料理上手ではない方だけれど、こういう今どき女子がチョイスしないメニューはやっぱり絶品だった
今度実家に帰った時には、わたしの母を「おかあさん」と呼ぶ夫婦の家に遊びに行ってみようと思う。別に他人に母親を「おかあさん」と呼ばれたからといってわたしはやきもちを妬きはしない。むしろ最近「ばばぁ」呼ばわりしてるから、ありがたいくらい ( ̄▽ ̄;)
もろもろのお礼を言って「これからもよろしくお願いします」と言って来ようと思う。だって今更、母親に料理を「習いたい」だなんて貴重なひとはいないし、母も張り合いになるし楽しいと思うから。なんだったら漬物の漬け方を覚えてもらって送ってもらいたいくらいだ
都会の温度は漬物には向かないからね (;一_一)