2022年度WAAF「反FGM基金」活動報告
あっという間に2023年も1ヶ月が過ぎようとしている中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
新たな1年が益々実り多き年となることを願っております!
そんな「光陰矢の如し」と言う言葉がピッタリ。と思わざる得ない今日この頃ですが、昨年お伝えしました通り、私たちGuéneuが支援しているセネガルのLa PalabreはWAAF(Women's Action Against FGM, Japan)から「反FGM基金」から約3,000米ドルの支援を受けて「FGMに関する意識向上プロジェクト」※を進めるとともに避難所開設に向けての準備・建設を着実に進めてきました。
今日は2022年に本基金を活用して「La Palabreがどんな活動をしてきたか」お伝えできればと思います。
※詳しくはこちら↓
文章が少し長くなってしまいますが、日本から1,300,000km以上離れたセネガルのティエスで何をしどんなことが起こっていたのか、皆さんに少しでも知っていただける機会になれば幸いです。
🌱活動1:クールシンバラジャワラ村での啓発活動
▶︎活動概要
セネガルのクールシンバラジャワラ村で、村内に住むバンバラ族のFGMの歴史に関する話を村長等から聞くことで、村の女性や若者に対してFGMに対する啓発活動を行いました。また、講演の中では実際に歴史以外にもFGMの被害を受けた女性からの体験談も話されました。
実際に被害を受けた女性たちは、FGMの被害を受けることによる社会的・政治的・経済的な影響を自覚するようになり、自発的に若い世代に対して経験を語るようになってきたのだと言います。
このような活動以外にも、彼女たちは安全な環境で出産ができるように村にヘルスセンターや分娩台の設置を強く求めています。
🌱活動2:ムバンバラ村での啓発活動
▶︎活動概要
村内にある「AND GUEM SA BOPP(=貯蓄信用村協会)」の会長Mah Coulibaly氏の自宅でFGMの医学的観点からの考察に関する講演を行いました。講演では、実際にLa Palabreで避難してくる女性を受け入れる担当者や助産師の資格を持つメンバーがスピーカーとして参加しました。
→この講演を通じて、女性特有の病気に関する先端医療を行う病院とコネクションがもて、後日実際に医療現場を訪問できることになりました。
🌱活動3:ティエス州のマリクシ高校での啓発活動
▶︎活動概要
実際に避難所がある州と同じティエスの高校にLa Palabreのメンバーが訪問し、WAAFやLa Palabreについての説明ののち、女性器切除に関する説明をワークショップ形式で行いました。
生徒さんたちもこのワークショップに非常に前のめりで参加をしてくれ、なんと一部の方々を2022年〜2023年の1年間「FGM廃絶に向けたアンバサダー」として任命するのはどうかという提案までしてくれました。
🌱活動4:パーセル・アセニ校での青少年への啓発活動
▶︎活動概要
La Palabreの若手メンバーが中心となり企画実施されたこちらの活動は、活動3と同様にWAAFやLa Palabreの活動紹介を含むワークショップ型の啓発活動を行いました。
この中で、ギニアのプルという集落で教師をしていた男性のAmeth Séne氏をゲストとして招き、教師としての過去の体験談を語ってもらいました。
参加した生徒たちも熱心に体験談やLa Palabreのメンバーからの話に耳を傾けました。
🌱活動5:Sud FMでのラジオ放送
▶︎活動概要
ジャーナリスト、La Plabreのプロジェクト責任者のFatimata Aw氏、またFGMの専門家であるMalick Niang氏をゲストとして招いて、リスナーに対してFGMの啓蒙及び、本プロジェクトの実施団体あるLa Palabre及びプロジェクトドナーであるWAAFの紹介を行いました。
🌻プロジェクト成果
今回の中長期的なプロジェクトを通じて、啓蒙活動を行った各地やラジオでの紹介を通じて実際になんと1,000人以上の方達にFGMに関して、WAAFとLa Palabreについて知ってもらうことができました!中には、La Palabreをボランティアとして手伝いたいと言ってくれた方も多く、La Palabreのメンバーからも「大変なことも多かったが、多くの人に知ってもらい良い結果が残せてとても嬉しい。WAAFの皆さんの援助なしではここまで辿り着けなかったと思う」との感謝の声も上がっています。
最後に
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
FGM廃絶に向けた啓蒙・啓発の活動と一言に言っても切り口は様々です、今回のプロジェクトを通じてLa Palabreが行った活動を通じて、皆さんに少しでも新たな発見や気づきがあれば、とてもうれしく思います!
引き続き応援のほど宜しくお願いいたします🌱
NPO担当 たまき
ゲヌのHP、オンラインショップはこちらから。
Online Shop: https://www.gueneu.tokyo
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?